Story 取材記事

土間・天井板張り・透明なドアに大満足 十勝・広尾町 Y邸 イゼンホーム


寒さ厳しい冬でも、リビングに家族みんなが一緒に、楽しく過ごせる、明るくて心地良い土間空間があるY邸をご紹介します。



十勝の最南端、太平洋に面する漁業と農業の町、広尾町の住宅街に、海の色を思わせる鮮やかな家が2020年11月に完成しました。設計施工はイゼンホーム(株式会社伊善建設住宅部)が担当しました。



玄関前の腰壁(目隠し)はRC(鉄筋コンクリート)打ち放し、玄関廻りの壁は板張りでアクセントを付けました。板張りの部分は軒(のき)を付けることで雨が直接当たらないうえに1階部分だけなので足場を組まなくてもメンテナンスができます。



広々として、木の質感が心地よい玄関。リビングとの間には透明なドア(サンワカンパニー製のガラスのドア)があり、リビングからの明るい陽射しも入ってきます。



ドアの向こうから男の子が覗いています。早速お邪魔します。



リビングでまず目を引くのは天井。レッドシダーの板張りを色の濃淡を活かし、大工さんが色のバランスに配慮しながらランダムに貼ることで、天井の高さやリビングの奥行、空間的な広がりが引き立ちました。壁際には間接照明も配置、モダンな印象も加わりました。



屋外の広々としたサンデッキと土間がフラットにつながっていることで、屋外と室内が緩やかにつながる明るく気持ちのよい縁側のような場所になりました。虎の毛皮風の敷物が面白いですね。



春になったら畑や芝生を作りたいと検討中のパパとママよりも先に、姉弟は広い雪原とサンデッキを満喫しています。



音楽が好きなご夫婦。室内の各所に配置されているスピーカーは、アッテネーター(Attenuator)という機器と連動することで、個別に音量を小さくできる仕組みになっています。ご主人がイゼンホームに、家づくりの早期の段階から要望を伝えていたので、計画的に機器や配線などの配置準備ができ、音楽鑑賞面でも優れた家に仕上がりました。



リビング側から見たダイニングとキッチン。



対面キッチンの目隠し壁は薄塗り磨き仕上げ材、デコリエでマットな仕上がりに。



住設機器は、帯広にショールームがあるリクシル、TOTO、クリナップ、タカラ、パナソニックなどを見て回りました。



キッチンはステンレス製で掃除がしやすくデザインも良いクリナップを採用しました。



冷蔵庫や電子レンジ、そして調理用品がほとんどキッチンに置かれていないのはキッチンの背面にパントリー(食品庫)が設置されているからです。



客間を兼ねた和室にはピアノもあり、奥さまがいつもお子さんと歌、演奏を楽しんでいます。



左)洗面台は高窓を付けて明るさを確保。
右)衣類乾燥の専用室も確保。洗濯した後、その場で干せて大変便利です。



トイレは節水、洗浄、デザインに優れるTOTOの節水型タンクレストイレ、ネオレストを採用。手洗いと収納を兼ねるカウンターも設置しました。



2階の寝室。「広尾町に引っ越してきたとき、綺麗な朝陽に感動したんです。この家を建てるときも海、そして朝陽が見える土地を探しました。毎朝、寝室から朝陽を眺めることができるのが喜びです」とご夫婦。



2階の共有ホールには造作で書棚と机を配置。家族の仕事、勉強スペースとして活躍しています。



子ども部屋は4.8帖と5.8帖の2部屋。リビングや勉強スペースで勉強してほしいので子ども部屋は小さめにしました。

では家づくりの経緯について伺います。



Q 家を建てる動機は?

A 私たち夫婦は釧路出身ですが、広尾町で夫婦ともに働き、子どもも2人生まれて、この先も広尾町に定住しようと決めたのが第1の動機です。定住するなら賃貸ではなく、広くて居心地の良い家を建てたいと考えました。

Q 住宅会社探しは?

まず帯広の住宅展示場などを見に行きました。展示場には素敵な家もありましたし、営業の方のプッシュも強かった。でも予算の面なども含めハウスメーカーで、ということにはなりませんでした。

次は工務店さんを探そうと思い、ネットで検索してIEZOOM(いえズーム)に載っていたイゼンホームに興味を持ちました。実際訪問し、中村さんとお話をしたり、完成住宅見学会を見た中で、住宅会社としての歴史、家づくりの確かさなどを感じて、イゼンホームさんに決めました。



Q 家づくりで重視した点は?

A 天井の板張り、土間とウッドデッキなどはメインの要望ですが、それ以外にも細かな要望があって、中村さんとメールを通じてたくさん打ち合わせをさせていただきました。

広尾と帯広では片道80キロ以上あるので気軽に面談は難しい。なので細かな要望はメールでお送りしました。2019年の年末から打ち合わせを開始して7月に着工、11月完成に至る約1年間で、たくさんのやりとりをしました。要望はほとんど全てといっていいほど実現できたので、本当に満足できる家づくりでした。

イゼンさんとのやりとりは全部、記録として残していて、これを見るとイゼンさんはほんとうに丁寧に対応してくれたんだと実感します。

Q断熱・気密・換気の性能面は?



A 実際に住んでみて、家じゅうが暖かく、真冬でも薄着で過ごせますし、寝るときも寒くないので掛布団が必要ないくらいです。トリプルサッシなので窓の付近にいてもひんやりする感じがありません。外出しようと玄関を出て初めて寒い日だったと気づくこともあります。住んでから断熱気密性能の凄さを実感しました。



換気については、特段関心や知識もなかったのですが、イゼンさんからパッシブ換気システムの説明を受けて採用しました。室内の空気も良いと思いますが、普段はあまり意識していないです。室内に暖房用のパネルヒーターなどがないので、部屋がすっきりして掃除も楽です。室内に暖房機があるのはトイレだけです。

Q 家づくりを終えて

A 建設中はほぼ毎日、朝と夜に現場を見学しました。大工の南さんの仕事ぶりが素晴らしかったしいろんな質問にも答えてくれました。細かい収まりや仕様の変更なども柔軟に対応してもらって、良い大工さん、良い住宅会社に出会えてよかったと思っています。

写真 Commercial Photo / Movie SWITCH


2021年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

イゼンホーム 株式会社伊善建設住宅部の取材記事