「部屋に暖房器具を置く必要がなく、広々と暮らせる点が気に入って」とパッシブ換気を採用したOさんの新居は、ゆったりとした平屋建ての家です。
「年中快適で、光熱費も少ないので喜んでもらえると思います」とイゼンホームの担当・中村千代美さんも胸を張るパッシブ換気システム、そして幼児教育に携わる奥様の「子どもが楽しく、生き生きと過ごせる家を」という想いのこもった家づくりをご紹介します。
O邸の家づくり
・「家族のベストな距離感」を実現した平屋の間取り
・子どもがのびのび暮らせる部屋づくり
・夏は涼しく、冬は暖かなパッシブ換気システム
外観はグレーのガルバリウム鋼板に漆喰と木を合わせました。「ガルバリウムは幅が色々ありましたが、どっしりした感じにしたくて太めのものを選びました」
玄関にはシューズクロークのほかに日常的に履く靴を入れる靴箱を設置。グレーのアクセントクロスで優しい雰囲気に仕上げました。
子どもたちも大喜び、プレイスペースがいっぱいのLDK
四方から光が射し込むLDKは天井高3.9m、吹き抜けのような開放感があります。対面キッチン前面の壁はタカラ塗料の「コンクリートエフェクトペイント」を使ったDIY仕上げです。
キッチンはPanasonicを選択。食器棚の上にはオークの天板を乗せてカウンターにしました。「壁の棚板は金具が見えないよう、内側から支える形にしてもらいました。現場で『どの高さがいい?』と大工さんと相談しながら決めたので、思い通りの高さになっています」
教育関係の仕事をされている奥様は、自然と子ども目線での家づくりに。「移動が楽で暮らしやすい平屋の家を」という大人の希望と「家に階段がほしい!」という子どもたちの希望を両立させるために、LDKの一角にスキップフロアを作りました。その下は……
収納を兼ねた秘密基地のような空間になっています。
プレイスペースにも客間にもなるLDKの和室。「小上がりにしようか迷ったのですが、段差がない方が広く感じられるし、使い勝手も良い気がします。間取りを回遊式にしたこともあり、子どもたちが室内で思い切り身体を動かせる家になりました」
「パッシブ換気は室内すっきり。静かなのも嬉しい」
換気はパッシブ換気システムを採用しました。各部屋に設けられた床面のガラリから新鮮な空気が入り、室内を循環して自然に排気筒から抜けていくという、機械を使わない仕組みです。冬季は床下のラジエーターで温めた空気を取り込むので、室内は暖房器具要らずですっきりとしています。
https://www.izenhome.co.jp/concept/passive/
LDKから少し奥まったところに、ご夫婦そろってお気に入りの場所がありました。LDKと子ども部屋・寝室との間にあるデスクスペースは、家族の気配を感じながらも静かで落ち着ける場所です。
「LDKと子ども部屋・寝室が近いので、音が筒抜けになってしまうかなとも思ったのですが、このスペースがワンクッションになって心地よい距離感で暮らせています」
(写真左)調理家電や食材をストックする棚はキッチンの脇に。リビングからは見えません。
(写真右)「北欧風のインテリアが好き」というOさん。トイレの壁にはブルーグレーのタイルをあしらいました。
浴室・脱衣所・洗面所・ファミリークローゼットは家事動線を考慮して一直線に。
「脱衣所のスロップシンクは子どもの汚れ物などを洗うのに使っています。サイズを迷ったけれど大きいタイプで正解でした。洗面台を汚さなくて済むのが嬉しいですね」
「冬の暖かさだけでなく、夏も涼しいなんてと驚きました」
家づくりについてお話を伺いました。
住宅会社選びについて。
モデルハウスやオープンハウスなど、30棟近く見た中で、性能とデザインがどちらもいいなと思ったのがイゼンさんの家でした。パッシブ換気を採用している家は部屋に暖房器具がなく、すっきりと広く見えるのが素敵だなと思ったんです。
土地探しには2年以上の時間がかかったとか。
エリアを決めて探していたので、なかなか希望する条件の土地を見つけられなかったんです。その時にはもうイゼンさんと建てたいと心が決まっていて、中村さんが一緒に土地探しをしてくれました。かなり調べて、色々な物件を個別交渉してくれて、心強かったですね。
今年の夏は十勝も暑さが厳しかったですが、家の中はどうでしたか?
それが、とても涼しかったんです。日中仕事に行っていて、帰ってくると部屋の中がひんやりしていることに驚きました。パッシブ換気で、基礎のコンクリートのひんやりしているところから空気が上がってくるので夏は涼しいんです。逆に冬は一度コンクリートが温まってしまえば暖房をそこまでつけなくても暖かいそうで、光熱費の点でも期待できそうです。
住み心地について教えてください。
とっても快適です。パッシブ換気は過換気にならないので湿度も保たれますし、暖房器具の近くだけ暑い・窓の近くが寒いといったことがなく室温が均一なのも良いですね。子どもたちも走り回ったりかくれんぼしたりといきいき過ごしていますし、「こうしておけばよかった」という後悔がひとつもない、満たされて暮らせる家になりました。
建築概要
1階床面積 | 122.54平方メートル(37.0坪) |
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延床面積 | 122.54平方メートル(37.0坪) |
構造・工法 | 木造枠組み壁工法(2×4) |
断熱(壁) | 高性能GW 140+押出法ポリスチンフォーム保温版3種50ミリ |
断熱(天井) | ブローイング 500ミリ |
断熱(窓) | 樹脂サッシトリプル |
換気 | 第3種換気システム パッシブ換気 |
暖房 | 床下ラジエター |
写真 Commercial Photo / Movie SWITCH
2023年11月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。