音更町は自然と都市の魅力を兼ね備え、町村の中では全道一人口の多い街です。町の中心部には生活に必要な環境が整っているため住宅地として人気で、帯広の住宅会社も建てています。
今回はこれまでにiezoom編集部が取材してきた、音更町の新築一戸建て住宅の実例をまとめました。
“安らげるデザイン”を求めて。ヌックのある家 音更町Mさん/カントリーヴィレッジ
今回ご紹介するのは、音更町の街中に平屋住宅を建てたMさんご夫婦です。
「ホテルのようなスタイリッシュな部屋ではなく、暮らしていて安らげる部屋にしたかった」という室内には、細部までインテリアコーディネーターと相談しながら整えた温かみのある空間が広がっていました。
Mさん 希望どおりの安らげる家になりました。リビングのヌックで愛犬がお昼寝している姿を見るなど、日常のふとした瞬間に幸せを感じられる家ですね。見た目のぬくもり感だけでなく断熱性能もしっかりしていて、真冬も寒いと感じたことは一度もありません。家族みんなにとって「帰りたくなる家」ができたと思います。
薪ストーブと手作りの時間を楽しむ小さな家/水野建設
「元々は札幌でマンション生活を送るつもりでした。でもコロナ禍をきっかけに、自分が本当にしたい暮らしについて見つめなおしたんです」
都市部でコンクリートに囲まれて暮らすのではなく、自然の中で手作りのものに触れて生活したい。家族と三人暮らしを楽しめる家にできたら…そう考えたAさんが選んだのは、故郷である十勝の街中に位置しながら木々に囲まれた静かな一角です。
家全体が自然の一部のようなカラマツの住宅は音更町の水野建設(水野光義社長)の設計・施工によるもの。夏は保存食づくり、冬は薪ストーブ料理と、暮らしを楽しむナチュラルスタイルの家をご紹介します。
Aさん 木のぬくもりが感じられる家ですね。冬場の暖房は床下のエアコンがメインですが、断熱性能もしっかりしているので、必要最低限のエネルギーで、光熱費も抑えられています。ベッドに横になると空が見えることや、裸足で歩く無垢材のやわらかさ…そんなささやかなことに喜びを感じられる家になりました。
集まって楽しい、ダウンフロアリビングのある農家住宅/音更町Yさん
「間取りやデザインはほとんどクリプトンさんにお任せしました。自分自身も古市さんが設計した家で育っていますし、古市さんならお任せして大丈夫、と」
ご夫婦共通の友人が集まるという広々としたダウンフロアリビングで「会社選びに迷いはなかった」と語ってくれたのは音更町で畑作を営むYさんです。設計を担当したクリプトン専務・古市淳也さんへの信頼は深く、安心感の中での家造りとなりました。
36帖のLDKを実現 自然素材に囲まれて暮らす家/ティーメイス
「家族で過ごす場所を大切にしたかったんです」
カラマツの梁にナラの無垢床……木の質感あふれるLDKでそう話してくれたのは、Sさんファミリーです。「リビングは子どもたちがここにいる間も、巣立った後も家族の生活の中心」と、各部屋の広さにメリハリをつけたいというのが要望の1つでした。
吹き抜けのある20帖のリビング。ダイニング、キッチンも合わせると36帖の空間は開放感抜群です。
「私達が希望した広い面積も壁で区切ることなく、スーッとしたシンプルな空間を実現できました。家具の配置替えなど、生活スタイルの変化に対応しやすいのも嬉しいです」(ご主人)
住み心地も満点のカントリースタイル 六角屋根の家/カントリーヴィレッジ
一部を六角形にした屋根が特徴的な外観は朝日良昌社長による設計。角地という立地を活かしたデザインです。六角屋根部分はご主人の書斎になっています。
通勤にも生活にも便利な高台の住宅街。その印象的な外観から住宅公開時には見学希望者でにぎわったというK邸には、ご夫婦と二人のお子さんが暮らしています。
「元々持ち家願望があった」というお二人ですが、カントリースタイルが好きでインテリア重視の奥様に対してご主人は性能や暮らしやすさ重視。悩んだ末にたどり着いた建築会社は、芽室町のカントリーヴィレッジでした。
小麦畑が似合う三角屋根と白壁の家/ウッドライフ
空と畑だけの風景の中に明るい白壁が映えるN様邸。北海道、十勝・音更町で40代のご夫婦と2人のお子さんが暮らしています。ふたつの屋根からカーポートまで続くフォルムが美しく、西洋を思わせる十勝の風景によく馴染む外観です。
扉を開けると広がるLDKは、木をふんだんに使い、温かみのあるカントリー風の雰囲気。白を基調とした明るい空間を、ダークブラウンの梁や柱、ソファと壁紙のカラーとが引き締め、どこかモダンで垢抜けた印象になっています。
家づくりではデザインを重視したという奥様。家づくりを検討中に、帯広市内で見かけた三角屋根の住宅に一目惚れし、なんとお宅の扉をノックして、どこの住宅会社で建てたのかお聞きしたのだそうです。建て主さんから「ウッドライフ」の名を聞くとすぐに、ウッドライフ主催の完成現場見学会(オープンハウス)を見に行かれたとか。
「くどくないナチュラルカントリーに」。ウッドライフの得意とする木の質感を活かしたテイストと奥様のセンスとが絶妙に絡み合い、甘すぎない落ち着きあるインテリアが実現しました。
モノトーンでまとめた、大きな吹き抜けのある家/カントリーヴィレッジ
音更町の中でも帯広に近く利便性の高い高台エリア。
外観から内装までモノトーンで統一したK邸は、ご主人のお母さんとの将来的な同居も考慮に入れて設計された準二世帯住宅です。現在はご夫婦と小さなお子さんで暮らしています。
設計・施工は芽室町のカントリーヴィレッジ、担当は朝日良昌社長とインテリアコーディネーターの八木睦美さんです。
外観は黒をメインカラーに選び、重い印象にならないよう色や素材で変化をつけました。
リビング全体に吹き抜けが広がるLDKは開放感抜群。スケルトンのリビング階段が空間の広がりを際立たせています。
暖房は足元から暖める床暖房とセントラルヒーティング。フローリングはご主人の希望で斜め貼りにし、モダンな印象に仕上げました。
ウッドボイラーで薪を有効利用 エコを楽しむ家/赤坂建設
十勝平野のほぼ中央に位置し、全国でも有数の畑作地帯として知られる音更町。今回ご紹介するお宅は、この地で農業を営んで三代目という農家の山川さんのお宅です。広大な畑作風景の中に建てられたのは、リフレッシュ用途とゲストハウスとしての役割を兼ねた別邸です。
自宅の隣に建てられたゲストハウスは名付けて「辛夷(こぶし)庵」。山川家を見守るようにして立つ大きなコブシの木から名前をとりました。南側には遮るものがなく、広々と畑を見渡せる立地です。
十勝の風景に馴染む道産カラマツ外壁の家/水野建設
音更町の畑の中に建っているこちらのお家。住まわれているのは農家の三代目である40代のご夫婦と小学生低学年のお子さんです。建主であるY様が選ばれたのは、同じ音更町の有限会社水野建設。十勝産カラマツを始めとする「地産地消」の家造りにこだわり、十勝の気候に合った高断熱高気密住宅を数多く手掛けています。
水野建設のトレードマークとも言えるカラマツの外壁。塗料は用いず、ウッドトリートメントという天然成分を使用した木材防護保持剤で仕上げました。縦張りにした木材には自然なだけでなくどこかスタイリッシュな印象も。町中にも農村部にもよく馴染む美しさです。
繁忙期は昼夜を問わないのが農家のお仕事。だからこそ、家で過ごす時間は家族とのコミュニケーションや趣味に使いたかったのだといいます。希望したのは「小さくて造りのしっかりとした家」。木の雰囲気が気に入ったという水野建設で「ミニマムスタイルの家」に出会い、求めていたものを感じたのだそうです。
小さな家だからこそ大切にしたかったのが開放感。仕切りのない玄関や壁のほぼ一面に広がる窓からの景色もあり、LDKは面積以上の広がりを感じられる空間になりました。
家族がくつろげる北欧シンプル・ナチュラルな家/株式会社プラスワイド
Iさんご夫婦は3年ほど前からご自身の年齢や、お子さんの成長の節目で家づくりをしたいと考えていました。何をどうすればよいか分からず、とりあえず住宅会社を3、4社回ってみたものの、しっくりきません。「家を建てる相談をすると、必ずと言っていいほど新しいシステムや設備を勧めてくるのが気に入らなかった」と言います。
何かを売り込もうとする会社が多い中で、プラスワイドは「パネルヒーターや床暖は必要か」という質問に対し、「断熱・気密性能を高めることで、大がかりな暖房設備がなくても十分暖かくできる。だからFFストーブ1台で十分」など的確なアドバイスをしてくれました。それが信頼に繋がり、プラスワイドとの家づくりが始まりました。
家づくりに求めたのは、自分たちにマッチしたテイスト。
『シンプルでありながら、さりげなくセンスが光っている』などイメージに合う家をSNSで見つけて清水社長に見せ、お互いにギャップが生じないよう何度も話し合いました。入居してから1年経過しましたが「とても満足している」と喜んでいます。
インダストリアル、動線とコスパで決めた音更の家/カントリーヴィレッジ
音更町のMさんご夫妻は、「一戸建ての家はほしいし、こだわりもあるけれど、予算は守りたい」と考えていました。特に土地選びや予算で悩みましたが、その悩みを全部引き受けて期待以上の家を完成させたのが、十勝・芽室町にあるカントリーヴィレッジ。カントリーやインダストリアルテイストの家を得意とし、造作と既製品をうまく組み合わせながら、お客さまの予算や要望を最大限かなえる家づくりを進めています。
「インダストリアル系テイスト以外に、割とピンポイントな部分にこだわってました。階段は軽やかな感じにしたいとか、梁を見せたいとか。でも、私の方でそんなに要望は出していないんです。というのも、朝日さんの考えてきたオリジナルプランが良くて、『ここいいなぁ』『ここもいいなぁ』という感じだったから」とMさん。
DJブースとママコーナーのある家/ウッドライフ
音更町Sさま邸のコンセプトは「DJブースのある家」。DJブースはご主人の希望で、たくさんのレコードや機材を運び入れても十分な広さがあり、リビングでくつろぐ家族ともつかず離れずの距離感。ご主人のDJプレイを聞きながらホームパーティーも楽しそうです。
イエローの壁色が空間のアクセントにもなっている小部屋は、奥さまの家事や趣味のスペース。ブラックの室内窓も良い雰囲気です。
脇坂さん「先日アフター点検でうかがった際には、ご主人から、お留守だった奥さまが書かれたお礼状をいただいたんです。嬉しくて机に飾っています。コンセプトがはっきりしていて、面白い家になりました」。
子どもを大切に見守る、省エネ&平屋の注文住宅 /株式会社石井建設
平屋建てにしたのは、家族のコミュニケーションを重視したからです。「私も子どもの頃、学校から帰ったら2Fの子ども部屋にすぐ籠もることがあって・・・。家を建てるなら、わが子の様子を見守りやすい平屋の家が良いなと思っていました」と話してくれたのは奥様。ご主人も「敷地にゆとりがあるし、普段は庭仕事もあまりしないつもりなので、敷地を大きく活用したい」とのことで、プランは平屋を選択しました。
ご主人は「間取りや仕様など、石井さんとの打ち合わせは何度も行いました。着工してからも、例えば窓や収納、コンセントの位置、そしてクロスの色決めなどは、ほとんど現場で決めました。石井さんや大工さん、クロス屋さんや電気屋さんなどプロのアドバイスもいただきながら決めました。ハウスメーカーで建てた場合は、着工前にほとんどの事は決めてしまうことになると聞きますが、石井さんは施主が一番判断しやすい状況ができるまで決定を遅らせて、施主の要望を第1に考え、臨機応変に対応してくれました」と話してくれました。
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