「これ以上に良い間取りはない!」というほどに何度も確認したはずなのに、実際住んでみるとこうすればよかった、これはいらなかったということが出てきます。
一般的に「家は3度建てて初めて満足のいくものになる」と言いますが、家族構成や子供の成長とともに住みやすい間取りも変わってくるようです。我が家は引き渡し後すぐに間取りで後悔した所をいくつか見つけてしまいました。もう一度建てるとしたらここを改善したい!と思うところをいくつかご紹介したいと思います。
テレビの設置場所を誤ってしまった
信じて疑わなかったテレビの配置場所。テレビコンセントの関係もあるので慎重に考えたはずでした。しかし実際住んでみると窓からの光がテレビに反射。大変見づらく、日中テレビを見たいときはカーテンを閉めなければならなかったので、今では延長コードを壁際に這わせ、対面する位置にテレビを配置しています。テレビに光が差し込むことは全く考えずにテレビの配置場所を決定してしまいました。リビングの要となるテレビの配置場所。いくら後悔しても足りません。
総二階の家を作らなかった
これは賛否両論だと思います。総二階の形を好まない方もいると思いますが、7年たった最近の我が家ではデザインよりも、生活しやすさ重視の傾向が出始めています。家には、間取りの中で1階部分のみで構成されている場所があります。外観も見た目に変化が出て、良くなるだろうという思いもあり、あえて2階部分を乗せなかったところがあるのです。なぜそこが後悔にあたるのかというと、冬の「雪問題」です。
豪雪地帯に住んでいるわけではありませんが、2月になると1階の屋根に積もりに積もった雪が2階の窓に差し掛かってきて窓が開かなくなるという現象に陥っています。
最初のうちは屋根に上って雪下ろしをしていましたが、近年は静かに雪が溶けるのを待つ状態に。冬ですから窓を開ける事はほとんどないのですが、窓が雪で覆われてしまう姿を見るのは決して気分が良いものではありません。ましてや屋根の雪下ろしは転落の危険がありますので進んでやりたいことではありません。
間取りの打合せの時に、「総二階」が一番効率的で経済的。無駄のない家になりますよ!と設計士さんが言っていたのを思い出します。その当時は「きっとその方が施工が楽なのかしら?」「施工面積が広がって儲かるのかしら?」と疑ってかかってしまい、少しでも外観の見栄えに工夫が欲しくて凹凸部分を作ってしまいました。今となってみれば後悔要因の一つです。雪で覆われる窓を見るたび気持ちが凹みます。
我が家にはバルコニーは必要なかった
一軒家と言えばバルコニーはつきものでしょう!と勝手な思い込みがあり、夏には布団も干したいし、洗濯物を干したいわ!とウキウキ気分でバルコニーを作りましたが、我が家の場合、年に数回しか使いません。テーブルや椅子を並べられるほどのスペースもなく、広さが中途半端で使い道がありません。
実際、洗濯物も6月ごろのジメジメする期間を除けば室内干しにしても翌日にはしっかり乾きます。このバルコニーも前出の「総二階にしなかった後悔」同様、雪が入り込み、窓が雪で覆われてしまう結果に。部屋を広げた方が良かったのかも...と今は思います。
トイレがリビングに近すぎた
我が家のトイレはリビング近くに配置されています。設計士さんから玄関付近の設置を提案されましたが、来客の際の不都合もあると考え、リビング近くに設置しました。当時子供が1歳だったこともありトイレトレーニングを考えて、リビングからそう遠くない場所に設置するとトレーニングがラクになるだろうと目先の考えを優先してしまいました。
たしかにその時期は子供がトイレに行きたくなればすぐに移動ができるので大変重宝していたのですが、がある程度子供が大きくなった今は逆に気になる点が出てきました。
それは「トイレの音」です。リビングに居ながらにして流れる音が聞こえてくるのはショックです。今となってはあきらめがつきましたが、なんとかならないかなぁと今も考え中です。
外構の準備をしておくべきだった
一戸建てに住むようになってから急にガーデニング魂に火が付いた私。お気に入りのシンボルツリーを植えようと、いざ土を掘り起こしてみると20センチサイズの石がゴロゴロと埋まっていました。
たった50センチ掘りたいだけなのにかなり苦労をした記憶があります。手に負えず、つるはしを購入してきて掘り起こす羽目に。そして掘り起こした石の処理にも頭を悩ませました。家づくりをするときは建物の間取りを考えるのに必死で外構は後回しになると思いますが、自分たちで花壇スペースをDIYする予定の方は、事前にメーカー側に伝え、深めに黒土を入れてもらうなど工夫すると後で作業がスムーズに進むと思います。
家づくりの中でも間取りを考えるのはとっても楽しい作業ですよね。そして一番頭を悩ませるところでもあります。限りなく快適な空間を構築しようとすれば、費用が上乗せされてしまうのも避けられません。まずは少し先を見据えて間取りを組むことで、のちに後悔を減らすヒントがあるかもしれません。人生で一番大きなお買いものですから少しでも後悔のない、快適な家づくりを目指したいですよね。
さて次回は【その5 住宅購入希望者100組が知りたいことは何なのか】をまとめました。家づくりの期待に胸ふくらませた「100組以上の家族が家づくりについて知りたいことは何なのか?」をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
連載札幌で家を買った体験談シリーズ
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