2023年11月下旬のこと。S・建築製作所の完成現場見学会が行われると聞き、iezoomスタッフのみんなで見学にお邪魔しました。S・建築製作所は、性能とデザインの両方にこだわり、オーナーの期待以上の提案で人気の札幌市北区の工務店です。代表の柴嵜雄次さんに、この家のプラン面での提案や工夫などについてお話をうかがいます。
現場は札幌市北区の住宅街にあります。周辺にはびっちり住宅が立ち並び、奥に伸びた敷地に3階建ての住宅が建っていました。建物前には駐車や雪の排雪にも十分なスペースが確保されています。外観はレンガ色の幅広ガルバリウムと、縦に並ぶ大きなビュー・ウィンドウが印象的。壁面の一部が斜めにカットされたデザインには、機能面とともに柴嵜さんの遊び心が隠されています。
1階はご夫婦の主寝室と水回り、ファミリークローゼットで構成されています。2階のLDKの天井高を上げたため、1階は全体的に天井が低めにつくられています。こちらは主寝室。落ち着いた配色とダウンライトで睡眠にはぴったりの空間です。
広々としたユーティリティーにはアイアンの長い物干しポールが備えてあります。便利な作業カウンターや収納ラックも。脱衣スペースにも家族分のバスタオルや下着などが収まる収納ラックを造作しています。
柴嵜さん こうしたアイテムは特にご要望がなくても、使い勝手を考えてプランに組み込んでいます。
大人が3人ほど余裕で並んで使える洗面化粧台は、ラグジュアリーな仕上がり。お揃いの扉付き収納も備えています。
「わー凄い!」スタッフ一同、思わず感嘆の声が上がったのがこちらのファミリークロゼット。
柴嵜さん 家族6人分の衣類が全て収まる広さと、それぞれの収納スペースを確保しています。ユーティリティーと玄関ホールから出入りができる回遊式です。
2階LDKは天井高が通常よりも高くなっており、リビングはさらに高さを出しています。KMEWのソリドを使ったアクセント壁には壁かけテレビが付く予定です。
リビングからは2階テラスに出られるようになっています。
柴嵜さん 隣家が近いので、プライバシーを保ちながらも外の開放感を楽しめるよう、テラスには壁を設けました。斜めにカットした部分は、採光をとるために付けています。3階に上がると、さらにその理由を感じていただけます。
あら、楽しみ。
階段横に位置する独立したダイニング。ルーバー越しに柔らかな光が入る明るい空間です。右手のドアを開くと、洗面室とトイレがあります。
ステンレストップのオープンキッチン。家族が一緒に料理を作ったり、配膳や片付けがしやすいゆとりの広さです。
キッチンには大容量のパントリーも備えています。
柴嵜さん 階段は上がりやすさを考えて、通常より一段ずつの高さをおさえ、踏板の奥行きもプラスしています。
さらに上階、3階に上がってみましょう。
階段を上がりきったところには、洗面台がありました。ベランダも付いています。
柴嵜さん ご家族人数が多いので、朝の身支度を分散したり、夜の歯磨きにも使っていただけるように提案しました。ベランダからは遠く、手稲山を望むことが出来るんです。
斜めにカットした2階テラスの外壁のデザインは、眺望の良さを採り入れた柴嵜さんの提案の一つでした。
こちらはリビング上に位置するファミリースペース。リビングの高天井の上にあるので、天井が低く、おこもり感がたまりません。お子さんのプレイスペースやごろ寝スペースとしても重宝しそうです。
このほか3階にはお子さんそれぞれの個室がホールを挟んで左右均等に4部屋配置され、好みのアクセントクロスで演出されていました。
柴嵜さん お客さまには最初に、部屋数や、どんな家にしたいかなど、詳細にヒアリングを行います。土地が決まってからは、朝・昼・夕方と、日の入り方を現地で確認し、その上で設計に入ります。
建坪は約50坪。LDKは24帖大。ご夫婦とお子さん4人のご家族が街中で快適に暮らせる住まいが誕生しました。どの空間も隅々までデザインが行き届き、調和のとれた心地よい空間が広がっていました。窓からの眺めの良さや過ごしやすい自然光の明るさは、綿密な採光計画と眺望計画のたまものでもあります。
断熱・気密についてはZEH基準を超える、C値=0.16、UA値=0.28を出す高性能。全棟気密測定を行えるのは、性能への自信の表れです。いえズームでは今後も同社の見学会やモデルハウスの情報、そしてオーナーインタビューを掲載予定、楽しみにしていてくださいね!
2023年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。