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高性能で暖かい!素材の風合いを生かしたデザイン住宅 札幌市/S・建築製作所


南に面した庭に大きく開いたリビングは、陽射しが十分に届き、家族みんなが冬も暖かく過ごせる場所——札幌市北区のSさんご家族は、断熱・気密性能の高いこの家にとても満足しています。



設計・施工を手がけたのは、S・建築製作所(札幌市北区新琴似)です。設計と現場経験ともに豊富な柴嵜雄次社長を筆頭に、打ち合わせから設計、施工、監理、引き渡しまで、少数精鋭の人材で、オーナーの希望を丁寧に形にしています。

同社の家づくりは、優れた断熱・気密性能はもちろん、住み心地にこだわった高いデザイン性に特徴があります。生活することを想像しながらデザインし、無駄な線を消してゆく。引き算の先にあるプラス=暮らすことで空間が引き立つような、シンプルでありながら豊かなデザインが同社の特徴です。

また、土地が持つロケーションや眺め、日の入り方、雪の溜まり方なども見極めたプラン設計や、木材や建材など素材がもつ風合いを生かす点でも定評があります。

「標準仕様」の暖かさに、信頼感を強くして



ガルバリウム鋼板に塗り壁、道南杉を組み合わせ、すっきりとしたフォルムに素材の風合いが生かされた外観。2022年11月に竣工しました。

この家にSさんが何よりも望んだのは、“暖かさ”でした。築30年を超える家に住んでいましたが、「冬はトイレで息が白くなるほど寒かった。ヒートショックの心配もあり、寒いのはもうこりごりでした」と振り返るほど。3人のお子さんの成長とともに家族5人で暮らすには手狭になってきたこともあり、隣の敷地で空き家となっていた実家を取り壊し、建て替えを決めました。



ところが住宅展示場を回り、数多くのモデルハウスを見学したものの、選ぶ基準がわからず、どこもしっくりこなかったそうです。断熱・気密性の高い家づくりを自分でも勉強していく中、住宅設備関連で働く知り合いから紹介されたのが、S・建築製作所でした。



同社では、断熱性能のUA値は0.3以下、気密性能のC値は0.4以下と、気密・断熱性能ともに高い家づくりをすすめていて、Sさんは住宅見学会に足を運んだ際、暖かさを肌で感じたそうです。

「柴嵜社長から、標準仕様でもこれだけの暖かさが確保できると説明されて心強くなりました」とSさん。柴嵜社長の考えるプランなら信頼して任せられるのではと、お願いすることにしました。



住まいの中心であるリビングは、南面に大きな窓を取り、開放感抜群です。これだけ開口部が大きいと冬の冷気が心配になりますが、断熱性能の高さに加え、窓際の床下に補助暖房を組み込むことで、そこから暖かい空気が上昇して窓から伝わる冷気を遮断してくれます。各部屋にはパネルヒーター、玄関とキッチンには床暖房を採用しました。Sさんはひと冬過ごして、その暖かさに納得。

Sさん 家じゅうどこにいても温度差がなく、暑さ、寒さを意識せず暮らせます。
奥さま こんなに窓が大きいのに冷気が気にならないと驚いたほどです。

お子さん3人も個室よりリビングにいることが多く、家族5人がリビングに集って楽しく過ごしていると話します。

快適に過ごせる動線。収納力の高さにも満足



玄関土間にはSさんの趣味の自転車や子供たちの遊び道具が置かれています。家族と来客の動線を分けるように造られており、玄関からリビングにも水回りにもつながる回遊動線となっています。



シューズクローゼットは床から天井まである大容量。「収納力がほしい」というのは奥さまの要望で、家のあちこちにたくさんのストレージ(収納)を用意してもらいました。この大型シューズクロークのおかげで、玄関土間はいつもすっきりと片付いています。



3人のお子さんは小学生と中学生の育ちざかり。靴を脱いで上がってすぐの場所に洗面化粧台があることで、手洗いしやすい環境です。浴室につながるユーティリティにはアイロンがけなどにも便利な作業カウンターを設けました。



キッチンは背面に木製キャビネットを造作してもらいました。このキャビネットも収納力が高いと、奥さまは満足しています。

ソリドを採り入れ、オリジナリティあるインテリアに



キッチンの側面にはセメントの風合いを生かしたKMEW社の建材ソリド(SOLIDO)を使っています。原料にリサイクル材を多く使用したソリドは、持続可能な建材として注目を集めています。



テレビの背面にもソリドが使われています。見学会でソリドを使った空間づくりを目にした奥さまが、センスの良さを感じ、柴嵜社長に採り入れてもらったそう。毎日眺めていても飽きることがないほど気に入っています。



テレビ背面のソリドとナラの突板を組み合わせたデザインは、ユニークでオリジナリティを感じます。床材も薄く着色したナラを使うなど、上質な無垢材とグレーのソリドの組み合わせがこの家のインテリアのベースに。モダンで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。



2階のフリースペースは書斎コーナーです。壁の片面には床から天井までの本棚を、窓の付いた壁面には長いデスクカウンターを造作してもらいました。ユーティリティだけでなく、ここにも洗濯物が干せるよう、窓辺の天井に物干しバーを取り付けています。お子さんがサッカーをしていて洗濯物がとても多いため、干す場所が広いのは助かるとSさんは話します。



住み始めて1年が過ぎました。家づくりを振り返って、Sさんはこう話します。
「暖かさも収納力も、とても満足しています。柴嵜社長は、住宅の細かいところにまで確かな目を持っている方だと思いました。住み続けるなかで困ったことが起きても、解決方法をご存じだと思うので、アフターケアやメンテナンスも安心しています。S・建築製作所にお願いしてよかったと思っています」。

iezoomでは今回、初めてS・建築製作所の実例をご紹介しました。ハイスペックな住宅性能に加え、形を構成する「線」をできるだけそぎ落とし、厳選していくデザインワーク。素材の風合いを生かした意匠設計も魅力です。今後も同社の事例をどんどんご紹介していきます。お楽しみに!


2023年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

S・建築製作所株式会社

S・建築製作所株式会社

引き算のデザインが創り出す唯一無二の一棟

S・建築製作所株式会社は、札幌市北区新琴似にある建築会社です。オーナーの希望を反映したこだわりの住まいを、1棟1棟丁寧に手掛けています。柴嵜雄次社長は大学の建築科を卒業後、設計事務所での業務経験を経て大工となり、大工親方を任されるほど、現場経験も豊富に積みました。同社は、少数精鋭で棟数を追わず、設計と現場、両方の経験を積んだ柴嵜社長自らが、打ち合わせ、設計、見積もり、施工、監理、引き渡しまでの全工程を担当しています。

住宅を設計するときに心掛けていること

かたちを形成する要素は線(直線・曲線)の集まりです。線ひとつで仕上がりの善し悪しが決まることもあり、その線一つひとつに意味があり役割があります。ありがちなのは殺風景な壁に意匠的な要素を入れて、線を増やしてしまうこと。生活することを想像しながらデザインし、無駄な線を消してゆく。引き算の先にあるプラス=暮らすことで空間が引き立つような、シンプルでありながら豊かなデザインが同社の特徴です。

家づくりに魔法の一手はない

さまざまな要望やライフスタイルを丁寧に聞き取った上で提案するのが注文住宅であると捉え、オーナーへのヒアリングを何より大切にしているという柴嵜社長。土地の形状や日の入り方、風向きなど様々な条件を考慮した後に、初めて図面を引き始めます。打合せだけで最大で2年を掛けたオーナーも。家に対する想いの強いオーナーが多い同社ですが、クレームや手直しがほとんどないのは、丁寧な打ち合わせを重ね、納得して家づくりが進むからです。

「当たり前のことですが、家づくりに魔法の一手はありません。家づくりにかけた時間の分だけ愛情が注がれるはず。それが、ひいてはオーナーが実際に暮らし始めてからの住宅に対する愛着につながると信じています」。

北国の暮らしに適した住宅性能を

断熱性能の指標であるUA値(外皮平均熱貫流率)はZEH水準よりも高性能な0.3以下(数値が低いほど性能が良い)。気密性能C値は職人の技量でかなり左右されますが、同社は長年共に建ててきた職人と構築した技術によって、0.4以下(数値が低いほど性能が良い)を出しています。断熱・気密性能を向上させることは冷房効果をあげることにもつながります。丈夫な家を建てるために家ごとに構造計算を行い、積雪や地震に強いバランスの良い壁量補強も行っています。

太陽光発電を活用した電気自動車(EV)への充電や、ZEH住宅の提案も行っており、デザイン・性能共に充実した家づくりを任せられる会社です。