オーナーの数だけ、リビングの形がある
家族が集まり、寛いだり団らんする目的でつくられるリビングは、マイホーム設計の中でも、特にオーナーの希望やこだわりを反映した特別な空間です。オーナーの趣味やライフスタイル、子育ての在り方によっても、その形は実に多様。コロナ以降は、更に癒しや家族のコミュニケーションを大切にしたプランや、同じ空間の中で勉強や仕事ができるプランの需要も増えています。
・無垢床や道産木材の梁、塗壁など、自然素材をふんだんに使った自然派、ナチュラル、山小屋風
・大理石調タイルやブラック、ホワイトなどの面材を使ったモダンなリビング
・吹抜や吹上げ天井で開放感のあるリビング
・大きな開口部があり、デッキや庭とつながったリビング
・LDK一体型で各々が寛ぎながら家族の気配が感じられるリビング
・薪ストーブやペレットストーブを囲んで寛ぐリビング
・隣接する予備室やゲストルームを開放するとさらに広がりが増すリビング
・コンパクトな造りに、さらし階段をあしらい広さを演出したリビング
・土間空間があり、アウトドア気分が楽しめるリビング
・一角にワークスペースやスタディコーナーを設けたリビング
・大画面のテレビや高性能の音響を備えたシアター系リビング
・下がり壁やニッチ、腰壁など、海外テイストを盛り込んだリビング
・街中でも景観を楽しんだり、プライバシーを確保しやすい2階リビング
などなど…IEZOOM編集部でも、これまでに、いろんなリビングを取材してきました。ここからは、過去の取材記事から、IEZOOMが選んだ印象的なリビングをご紹介します!
家族と猫がのびのびと自由に過ごせる家 札幌市S邸/拓友建設
玄関ホールを抜けると、白をベースにタモ材やナラ材を使用した木の温かみを感じる広々としたL D Kに繋がります。
ご夫婦のかねてからの希望だったというハンモックとキャットウォークが目を引くリビング。階段室とリビングを繋げて大きな吹き抜けにすることで空間が縦横に広がり、採光窓で明るさも確保しています。
キッチン裏の洗面室には大きな洗面化粧台があり、洗面室を介して左右に家事スペースが配置されています。左手の引き戸の先にはユーティリティーがあります。洗面化粧台から向かって右手奥の引き戸の先には、家族4人分の衣類が収納できるファミリークローゼットがあります。
小さな子供と猫がいるので、目が行き届くような配置プランにしたかったという奥さま。家事スペースが直線上にあることで動線も短くなり、家事ラクになりました。
建築家コラボで実現・猫と人が快適に暮らす家/札幌市Sさん
天井は高さ3m、面積は約30畳という広さのLDK 帯広市K邸/イゼンホーム
天井は高さ3m、面積は約30畳という広さながら「年中均一な温度で快適」というLDK。窓は全部屋トリプルガラスを採用、天井には600mmものグラスウールを充填しています。断熱性能の目安とされるUA値は0.2と、十勝でも最高クラスです。
「木の温かみを出したかった」というインテリアはオークの床材に合わせ天井もオーク調に。間接照明のやわらかな光がゆったりとした時間を演出します。テレビやスピーカーの配線は部屋の美しさを損なわないよう壁の裏側や柱の中に収納しました。
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LDKと庭が直結。子どもがのびのび暮らせる間取り 江別市M邸/SANKEI (サンケイ建匠)
「気がつくと、リビングと庭を娘が裸足で行き来しています」とご主人が笑うように、娘さんにとって庭は室内から続く遊び場です。
打ち合わせを重ねながら、LDKに子どもの遊べるスペースと大きな収納を追加しました。ソファー背面の階段下も、収納として活用。
玄関やキッチンの背面、LDKの壁や階段下など、あらゆる場所に隠れた造作棚を上手に活用しているM邸は、引っ越して3年目を迎えたとは思えないほどきれいに片付いています。
記事はこちら 夏も冬も、エアコン一台で家中を快適にする魔法瓶のような家 江別市 M邸
自然素材の質感にこだわった開放感あふれるリビング 網走市H邸/光輝建設
室内はご覧の通り、壁をウェスタンレッドシダーと珪藻土、床をボルドーパインの無垢フローリングで仕上げるなど、自然素材の質感にこだわりました。まるで自然の中で暮らしているかのような感覚になります。
広々としたリビングは、吹抜けのような大空間にしているのがポイント。平屋ながら開放感あふれた住み心地を感じられるのが嬉しいですね。
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構造が現しの高い勾配天井とシンプルですっきりとしたリビング 千歳市H邸/生杉建設
リビングは木の温もりが感じられる一方、「生活感のない家を目指した」と語るご主人の希望通りシンプルですっきりとしたデザインに仕上げました。ブラック壁の木質系マグネットボードには、充電器やアクセサリーなど好きなものを掛けられるのがポイント。
H邸は平屋ですが、勾配がついた天井は最頂部で5.5mととても高く、屋根のたる木を見せ、構造が現しになったおおらかな空間となっています。
梁や柱を板状の断熱材「スタイロフォーム」で覆うSHS外張断熱工法を採用した断熱気密の高い住宅なので、このような思い切ったデザインでも室内は年中快適な温度を保ちます。
記事はこちら 家づくりのプロが建てた開放的な平屋の家 千歳市H邸/生杉建設
玄関とLDKがつながるワンルーム仕様のリビング 旭川市S邸/小森工務店
S邸のリビングのポイントは仕切りとなる壁や扉が一切ないこと。
さらに天井を通常より30センチ高くしたことで、広さを感じられるリビングになりました。キッチンも含めて、1階全体が “大きなワンルーム”のような造りです。
中古住宅を見ていくうちに、広いリビングがほしいと思うようになったSさんご夫婦。家族が集まる場所なので、過ごしやすい空間づくりを目指しました。1階LDKの広さを確保するため、お風呂や洗面所を2階に配置しています。
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薪ストーブのある土間でくつろぐ木の質感にあふれたリビング 当別町T邸/辻野建設工業
白い塗り壁、そして木の質感にあふれた13.5畳のLDK。フローリングはナラの無垢材で、こちらはTさんたちが塗装に参加しています。オープン階段の踊り場は椅子かわりに使うことも想定しています。
リビングの南側は薪ストーブのある土間。大きな窓からは、公園の白樺並木が眺められ、庭の菜園にも出られます。「薪ストーブと窓の木々を眺めているだけでもまったく飽きませんね」と、愛犬を抱っこしながら奥さまは話します。
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吹き抜け、薪ストーブ、キッチン、趣味の部屋、ウッドデッキと繋がるオープンなリビング 帯広市M邸/プラスワイド
リビングルームには吹き抜けがあり、キッチン、趣味の音楽部屋、外部のウッドデッキ、ともつながるオープンな造り。奥に見えるウッドデッキは6畳と大人数でも余裕の広さで、夏は毎週バーベキューをしていたそうです。
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中庭へつながる開放的なリビング 札幌市O邸/リビングワーク
ナラの無垢フローリングにシンプルでナチュラルなインテリアが映えるリビング。リビングを中心とするコの字型の間取りは、「中庭がほしい」というOさんのリクエストによるものです。ウッドデッキのあるインナーコートを囲むように設計され、外からの目線は気になりません。
リビングの窓からは、そのままインナーコートへ出ることも。家でのBBQに憧れていたOさんの夢を叶える形で、新居には中庭のほかに日射しや雨を避けられる屋根付きのカーポートも確保しました。
記事はこちら 家族の理想のライフスタイルを叶えた家 札幌市/リビングワーク
ヘリンボーン柄にナラ材を貼った床が美しい吹き抜けのリビング 上士幌町M邸/広岡建設
リビングルームは広々とした吹き抜け空間にしました。ヘリンボーン柄に貼ったナラ材の床はご主人のお気に入りです。
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「コンパクトなのに広々」を実現したリビング 旭川市M邸/昭和木材
南に面したリビングは、ナラ材の無垢床に木製のスケルトン階段が続く、おおらかで温もりあふれる空間が広がります。照明は調光タイプのダウンライトでスッキリと。階段の吹抜も空間を伸びやかに演出しています。
階段下を活用したテレビコーナーはお気に入りの旭川家具を置いた寛ぎのスペースです。
記事はこちら 厳選したアイテムで美しくシンプルに暮らす 旭川市M邸/昭和木材
非日常感を味わえるお宿のリビングダイニング 上士幌町「咲色~sairo~」/cubeチセ
こちらの玄関とトイレ、LDKは食事や宿泊のお客さんも利用するスペースと共有です。
訪れた方に「(非日常の)世界に入ってほしい」とコンセントや空調の位置を工夫、生活感を排したLDK。印象的な塗り壁はローラーで色をつけてから拭き取った、ムラのある仕上げです。
記事はこちら 北海道・上士幌でピザとキャンプを楽しめるお宿「咲色~sairo~」
古材をふんだんに活用した圧巻のリビングダイニング 旭川市Y邸/アーケン
オーナーのYさんはアウトドアが趣味。住宅街に山小屋のような家をオーダーし、古材をふんだんに活用しました。
写真はリビングスペースから見た室内。正面にある古材の板張りは圧巻です。
記事はこちら 室内に古材フル活用!家族も愛犬も癒される家/旭川市・Y邸/アーケン
板張りの天井と明るく心地よい土間空間のあるリビング 十勝広尾町Y邸/イゼンホーム
リビングでまず目を引くのは天井。レッドシダーの板張りを色の濃淡を活かし、大工さんが色のバランスに配慮しながらランダムに貼ることで、天井の高さやリビングの奥行、空間的な広がりが引き立ちました。壁際には間接照明も配置、モダンな印象も加わりました。
屋外の広々としたサンデッキと土間がフラットにつながっていることで、屋外と室内が緩やかにつながる明るく気持ちのよい縁側のような場所になりました。
記事はこちら 土間・天井板張り・透明なドアに大満足 十勝・広尾町 Y邸 イゼンホーム
十勝産のカラマツを使用した自然のぬくもりを感じるリビング 帯広市Y邸/水野建設
家の中に足を踏み入れるとまず感じるのが、清々しい木の香りと柔らかなぬくもりです。床と天井の一部にカラマツの無垢材を使用、ナチュラルでモダンなインテリアがその温かみある色合いを引き立てています。
記事はこちら 「経年変化も味わいたい」思い出の家をリノベーション/帯広市Y邸 水野建設
自然素材を活かした明るいリビング 札幌市/丸三ホクシン建設
室内へ入ると、高窓から明るい陽射しが。リビングは無垢材のニレ床が広がるナチュラルな空間となっています。天井の梁、テーブルや椅子などの家具に木材がふんだんに使われています。
洋室はリビングとつながる形で仕切りがないため、就学前の2人のお子さんたちは広い室内を駆け回るように遊べます。今後お子さんたちが大きくなったら、扉をつけて個室にすることも可能です。
薪ストーブの横には、ご主人が仕事をするためのデスクを設置しました。窓際のデスクからは庭を眺められ、森の風景に癒されることも。
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天井は6.5m! 開放感溢れるリビング 中札内村K邸/プラスワイド
何よりも広さにこだわったというK邸、リビングルームは吹き抜けの大空間に。上部の窓から見える空と陽光に、心まで解放されるような心地を覚えます。
天井の最も高い部分はなんと6.5m! 屋外にも似た開放感です。
4匹の猫のために、爪の届く部分の壁は引っかかれても補修しやすい塗り壁になっています。
記事はこちら 開放感抜群!6.5m吹き抜けの家/中札内村K邸 プラスワイド
リビングの鉄平石を背面に使用した薪ストーブ 名寄市K邸/キタクラフト
ご主人「まず薪ストーブに惹かれました。災害で停電になっても薪ストーブなら暖房できますし、ぜひとも採用したいと思いました。キタクラフトの加藤社長と鉄平石を山まで採取しにいって、薪ストーブの背面に使ったりできるのも魅力的でした」
記事はこちら 快適で思い通りの家づくり 名寄市K邸/キタクラフト
家族との時間を大切にするミニマムスタイルのLDK 音更町Y邸/水野建設
家で過ごす時間は家族とのコミュニケーションや趣味に使いたかったのだといいます。希望したのは「小さくて造りのしっかりとした家」。木の雰囲気が気に入ったという水野建設で「ミニマムスタイルの家」に出会い、求めていたものを感じたのだそうです。
小さな家だからこそ大切にしたかったのが開放感。仕切りのない玄関や壁のほぼ一面に広がる窓からの景色もあり、LDKは面積以上の広がりを感じられる空間になりました。
記事はこちら 小さいからこそ豊かな暮らし―道産カラマツの家/音更町Y邸 水野建設
裏に塔屋がある、明るい吹き抜けリビング セルコホーム旭川
アメリカのナンバーワン家具ブランド、アシュレイと提携するセルコホーム旭川(小森工務店)のモデルハウスです。室内のリビングから見ると、塔屋の部分は吹き抜けになっています。上下で6窓ある格子窓から、よりいっそう明るい日差しが降り注いでいます。
記事はこちら 旭川にモデルハウス完成!アシュレイの家具で北米輸入住宅 セルコホーム旭川
ハイスタッドの杉板天井のすっきりとしたリビング 森木社長邸/船木建設
森木社長 天井の杉板や窓の大きさが室内の雰囲気を良くしていると思います。個人的な好みでいえば、すっきりしたデザインの家が好きで、天井高は2900。バランスをとるため建具をハイスタッド仕様にしました。
自宅の床材は表面の質感が良く、側面のエッジ部分にも化粧が施されたダイケンのトリニティという製品を採用してみました。足裏の感触も、見た目も良くて満足しています。
記事はこちら 江別の新築・注文住宅:船木建設の家づくりとは?
ワイドビューで開放的な広々LDK 札幌市M邸/SUDOホーム
MさんとSUDOホームの家づくりは、ワイドビューで開放的な広いLDKを1階17坪という比較的コンパクトなプランで実現しました。
「生活空間となるLDKを広くとりたかった」と語るMさん夫婦。取材当日は湿った雪がときおり激しく降るあいにくの空模様でしたが、ワイドビューの窓から光を取り入れてリビングは照明がいらない明るさ。春になると大胆に開いた窓から桜が楽しめる借景も魅力。床にはニレの無垢材が使われ、室内は木の温もりたっぷりです。
約25畳大のLDKが実現したのは、浴室や洗面などを2階に配置し、1階を広いワンルームにしたから。
記事はこちら 駅徒歩圏で叶えた25畳LDKにたくさんのこだわり 札幌市M邸/SUDOホーム
リビングからほぼすべての部屋につながる開放的な家 札幌市K邸/丸三ホクシン建設
2階からの眺め。森の緑と室内の木の質感、家具が醸し出す雰囲気。リビングとキッチンユーティリティーは回遊型。行き来がしやすいのも魅力です。
「リビングからすべてのお部屋につながるほぼワンルームのような開放的な家」が基本になりました。
記事はこちら 家の前からすぐ登山!自然大好きなご夫婦の家
羊蹄山とニセコ連峰、遠くまで見渡せる眺望が自慢のリビング ニセコ町R邸/晃和住宅
2階のリビングからは、蝦夷富士とも言われる優美な羊蹄山とニセコ連峰が見渡せるパノラマビューがR邸の自慢のひとつ。辺りには手付かずの緑がそのまま残されており、ウグイスの美しい鳴き声も聞こえてきます。
家屋と同じ高さの林が、西側の窓に迫ります。葉脈まで見えそうなほどの至近距離。
ご主人のこだわりは天井を高くすること。三角屋根の形をそのまま生かし、野地板の現し天井にしたいと考えて、いくつか希望に合う住宅会社を探しました。
記事はこちら 羊蹄山とニセコ連峰を見渡せる三角屋根の注文住宅/ニセコ町・Rさん 晃和住宅
採光を確保しつつプライベート性の高いリビングへ アシストホーム
Sさんが用意した土地は、住宅密集地ということもあり採光の確保が難しい敷地条件でしたが、建物南側のコーナーに大きな吹抜けと開口部を設け、採光を確保。2階にリビングを配置することで明るさをもたらす一方、プライベート性の高いリビングとなりました。
記事はこちら 第二の人生が楽しい!!シニア世代の家/アシストホーム
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