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「リビングの大空間」を叶えたモダンデザインの家 旭川市S邸/小森工務店


外壁施工の技能者でもあるS邸のご主人。家づくりの前に、何十軒もの中古住宅を見て「理想の家」のイメージを検討した奥さま。ご夫婦がたどり着いた自由設計の新築住宅をご紹介します。

玄関とLDKがつながるワンルーム仕様に



S邸は、外壁のインディゴブルーが映える総二階建てです。設計・施工したのは旭川市にある小森工務店。カナダの輸入住宅「セルコホーム」ブランドを主力とする地場ビルダーですが、今回のように、顧客の要望を踏まえ、自由設計の注文住宅にも対応しています。



オーナーのSさんもスキルを活かし、自宅の外壁を自ら施工しました。玄関横のごみ置きも外壁と同じ素材でSさんが施工したもの。家の外観とバッチリ調和しています。



玄関土間を横に広くとった玄関ホール。帰宅後や来客があった時、すぐに手洗いができるよう、正面には手洗い場を設置しました。


階段下の空きスペースはお子さんの学習スペースを計画中。ロボット掃除機の基地にもなっています



Sさん夫婦の一番の希望は、広いリビングでした。ポイントは仕切りとなる壁や扉が一切ないこと。

さらに天井を通常より30センチ高くしたことで、広さを感じられるリビングになりました。キッチンも含めて、1階全体が “大きなワンルーム”のような造りです。



キラキラしたシャボン玉のようなオブジェが印象的な照明、壁に埋め込まれた大きな時計は、奥さまがインターネットで見つけた海外メーカーのもの。「中国語や英語でやり取りしながら苦労して手に入れました」と奥さま。思い入れのあるインテリアです。

大勢で食卓を囲めるカウンターを造作



アイランドキッチンと一体になったカウンターは幅を広く造作し、ダイニングテーブルとして使用。側面にも椅子が置けるので、友人や親戚が集まった時にも大勢で食卓を囲めます。

キッチンには、BOSCH(ボッシュ)製食洗機をビルトインできるタカラスタンダードを選びました。「バターのついたお皿やグラタン皿も予洗いなしで綺麗になるのに、図書館にいるみたいに静か」と大満足の使い心地。使い始めの頃は静かすぎて動いているのが分からなかったそう。

キッチンの横には約4畳の大きなパントリーを完備。冷蔵庫や電子レンジもピッタリ収まっています。食品をはじめ掃除用具なども収納して家全体の生活感をなくしました。


収納ボックスで物の出し入れがスムーズに。白で統一してスッキリと見せています



トイレの照明やペーパーホルダーも奥さまのセレクト。壁に反射する光が幻想的です。

両方向から取り出し可能なクローゼット



続いて、素敵な照明を眺めながら、2階へと上がります。



ラズベリー色をアクセントにした主寝室。壁には時計やスマートフォンなど、ちょっとした小物を置ける棚を造作しています。
左の扉を開けると…




大容量のクローゼットになっています。クローゼットには、2階ホール側にも扉がついていて、部屋とホールの両方向から服が取り出せます。ウォークインクローゼットの歩くスペースを省いたことで生まれた収納スタイルです。



子ども部屋のアクセントクロスは、娘さんと一緒に選んだうさぎのキャラクター模様です。自分の好きな柄が選べて、娘さんも喜んでいたそう。かわいらしい雰囲気の部屋になりました。

Sさんご夫婦にお話をお伺いしました。

家を建てたいと思ったきっかけは?

まずは「どんな家がいいのか」を知るために、あえて賃貸マンションに1年住みました。そこで、設備の使い勝手、扉の開け閉めの方向など、いろいろな点をチェックしました。



でも、マンションでは階下の音がよく聞こえる環境だったので、洗濯や掃除の時間にはとても気をつかいました。子どもには足音が響かないよう「つま先で歩いて」と言ったことも。だんだんと「自分の家がほしい」という思いが募っていきました。

家づくりはどのように?

築浅の中古住宅探しから始めました。気に入った家もあったのですが、なかなかタイミングが合わず、購入できずにいるうち、見学した家は何十軒にものぼりました。たくさん見れば見るほど、自分たちの好みの家が頭に浮かんできて、結局、新築で建てることを決めました。

土地は、旭川の不動産情報サイト「IRI」を検索したり、知人に聞くなどして探しました。ゆくゆくは駐車スペースにコンテナハウスを建ててネイルサロンをやりたいと考えているので、大きな通り沿いなど位置の説明がしやすい場所にしました。

なぜ小森工務店に依頼を?

決め手はモデルハウスの暖かさです。ここで2×6工法のすごさを実感しました。また、モデルハウスで説明を聞いたことで、「やりたいことをするには、どう作ればいいか」といった知識が増えました。

住宅の品質の良さも理由の一つです。小森工務店の現場では、建築後の検査は他社よりも厳しく行っているということを、現場で施工をする私は実感として知っています。家の中はもちろん、外壁の汚れや傷まで細かくチェックしていて、検査回数もおそらく他社より多いと思います。我が家をお願いするなら施工がしっかりしている会社がいいと思いました。

リビングを広くした理由は?



中古住宅を見ていくうちに、広いリビングがほしいと思うようになりました。家族が集まる場所なので、過ごしやすい空間づくりを目指しました。お風呂や洗面所を2階にしてもらったのも1階LDKの広さを確保するためです。



リビングTVの後ろに空きスペースを作ってもらいました。ここにケーブルやコード、通信機器類、ゲーム機などを隠して収納できるので片付けやすく、リビングの広さも保てます。テレビボードもいらず掃除もラクチンです。

「総二階建て」にこだわったのは?



総二階建ては、外壁の凹凸が少なく傷みにくい点がメリットです。外壁材に樹脂サイディングを選んだのも補修のしやすさを考えてのこと。貼り替え、塗り替えがなく、コーキングを打つ必要もありません。廃棄物も少なくてすみます。


シンプルな中にも、外壁の角には石材調のアクセントを入れています


住み心地はどうですか?

普通の家とはちょっと違った間取り、総二階建てのスッキリとした外観がとても気に入っています。
2月下旬頃から住み始めた時、前の賃貸マンションと比較にならないほどの暖かさを感じました。玄関とリビングの間に扉がなくても全く寒さを感じないのも、断熱気密性能が高いからこそ実現できたものだと思います。

写真:森口鉄郎


2022年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

セルコホーム旭川 株式会社小森工務店の取材記事