Story 取材記事

快適で思い通りの家づくり 名寄市K邸/キタクラフト


空気中の水分が凍り、キラキラと光る「ダイヤモンドダスト」が見られるほど、冬の寒さが大変厳しい名寄市。旭川から北に約80キロの地点にある道北の中核都市です。

今回、iezoom編集部が取材でお邪魔したのは、自然の豊かさ、子育て環境や地域の人付き合いの良さなどの魅力を体感し、名寄市に定住を決め、省エネ性能の高い、薪ストーブのある注文住宅を建てたKさんファミリーのおうちです。

ご自宅の前に着くと、ちょうどご家族も帰宅されたタイミングでした。



ご主人 「さっきまで、家族で名寄の隣町、美深町の森林公園びふかアイランド」というキャンプ場に行ってきたんです。名寄周辺は川や森、湖などアウトドアを楽しめる場所、公園、キャンプ場などがいっぱいあるんです」

名寄で家を建てたのはどうしてですか?

ご主人「もともと私は田んぼアートで有名な青森県田舎館の出身で、仕事で名寄に来ました。妻も私も田舎育ちなので、自然豊かな田舎、結構好きなんです。子ども3人は毎日近所で鬼ごっこをしたり、まるで毎日運動会です」

奥さま「私は祖父が酪農家で子ども時代は自然の中で走り回っていましたし、子どもたちも自然の中で元気に育てたいと思いました。3人の育児は大変ですが、名寄はキャンプ場や公園のほか、西興部の木のゆうえんちなど、子どもたちと一緒に楽しめる場所がたくさんあるのが嬉しいです」



奥さま「以前も名寄市内で、この近所の借家に住んでいました。ご近所さんが農産物のおすそ分けや、家庭菜園のアドバイスをしてくれたりと、田舎の良さが魅力でこの地域に住み続けたいと思ったんです。でも借家が寒くて、室内なのに2階は0℃にまで室温が下がってしまうこともありました。寒くて顔が真っ赤になるほど。そこで、近所に売地を見つけて2年前の夏に買ったんです」

敷地がとても広いですね



ご主人 「約120坪あります。家の前は菜園にしたり、芝生や木を植えたり、カーポートを設置して除雪の負担を減らしたりしようかなと思っています。敷地は多少ですが傾斜があったので、妻のお父さんが大工、左官などができる職人さんなので、力を貸してもらって一緒にDIYで擁壁を作ったりもしました。思いのほか大変でしたが」

住宅会社選びは?



奥さま「どんな住宅会社を選べばいいのかわからなくて、情報収集のために札幌で、住宅会社を紹介してくれる窓口のようなところにまず行きました。メンテナンスをしっかりしてくれる住宅会社を、といった要望を伝えたところ5社のハウスメーカーを教えてくれました。そのアドバイスに従って、旭川にあるモデルハウス、展示場などを巡りました」

「子どもを何人もつれてモデルハウスを巡るのは結構大変です。4社のモデルハウスを見て、そのうち1社と一度は契約をしました。地元や旭川エリアの地元工務店なども本当は検討したかったのですが、情報が集められずそれは諦めました。でも最終的には別の会社、キタクラフトさんを選んだんです」

キタクラフトを選んだ理由は?



奥さま 「札幌の相談カウンターで相談させてもらった時も、本当はもっと詳しく聞きたかったし、いろんな住宅会社も比較検討したかったんですが、2児の子育てと3人目がおなかにいたこともあって、なかなかじっくり相談したり、検討することも難しくて、いったんは良さそうなハウスメーカーと契約したんです。でも何か違う、しっくりこないという気持ちは残っていました」

「そんな時に、新聞の折り込みチラシにキタクラフトさんのオープンハウスの情報が載っていたんです。下川で開催されたオープンハウスに行ってみると、子どもたちがロフトに上ったり、床に寝転んだり、薪ストーブの前でずっと見ていたり…。ハウスメーカーのモデルハウスを見学していたときは、すぐに帰りたがったのに、キタクラフトさんの家は子どもたちが凄く喜んだんです。そして子どもたちも喜んでいましたが、私たち夫婦も、自然素材の家がやっぱり落ち着くと感じました。

どんなところがキタクラフトの魅力ですか?



ご主人「まず薪ストーブに惹かれました。災害で停電になっても薪ストーブなら暖房できますし、ぜひとも採用したいと思いました。キタクラフトの加藤社長と鉄平石を山まで採取しにいって、薪ストーブの背面に使ったりできるのも魅力的でした」鉄平石採取の様子(ブログ) はこちら参照



ご主人「例えば階段の段板が、木肌をそのまま活かしていたりしているのはお客さんにもすごいねって驚かれます」



奥さま「大工さん手作りの洗面台が素敵だったり。何よりも加藤社長のブログを見て https://kitacraft.com/blog/ キタクラフトさんの、エコを大切にする姿勢が素晴らしいなと思いました」



家づくりのこだわりは?



奥さま 「間取りは結構悩みました。まず壁付けのキッチンを要望しました。対面キッチンが主流かもしれませんが、実家が対面キッチンで、その後住んだ借家は壁付けキッチンで、自分としては料理に集中できる、外の景色を時々眺められるという点で壁付けキッチンを選びたかったんです。対面キッチンは背面を収納にできますが、壁付けだと別の場所に収納を確保する必要があったのは大変でしたが」



「収納もいろいろ考えて絵まで描きました。ウォークインクローゼットや玄関収納など十分用意してくれました。キタクラフトさんは自由設計の注文住宅なので細かいこだわりも含めて要望はいろいろお伝えできました。ハウスメーカーではなかなかこんなにきめ細かい対応はしてくれなかっただろうなと思います。キッチンはメーカー品ですが扉は造作で改造してもらっています」



「現在は育休をいただいていますが、職場復帰したら、朝の準備は大変になると思うので、キッチンで作った料理をすぐ出せるダイニングテーブルを近くに置き、家事動線を短くしたいといった要望もありました」



ご主人「動線や水回りを考えたのは奥さん。私がこだわったのは薪ストーブ。そして外観。室内の壁紙などでしょうか。このムーミンの壁紙は、キャラクターものとは思えないさりげなさが気に入りました」



「2階トイレの塗り壁もこだわってよかったなと思います」

塗り壁などは建て主さんも施工に関わったんですね?



ご主人「内装の時期は月に9回も塗り壁作業をしました。妻はお父さんが職人さんで、手伝いでセメント塗りをした経験者でもあったので上手でした」



奥さま「稚内珪藻土は塗りやすいですね。DIYは夫婦とも割と好きです。自分の家を自分で施工できるのは嬉しいですね。外構まわりもDIYをやろうと思っています」

畳の和室も作ったんですね



ご主人「夫婦とも、畳の部屋は絶対欲しいと思っていたんです。布団で寝たいし、畳は落ち着きます。熊本いぐさを採用してもらいました」



奥さま 「家族が仕事したり勉強しやすいように、造り付けの机も用意していただきました」



ご主人「子ども部屋は、子どもたちが大きくなったら壁を追加して別部屋にできるようにしてもらいました」

住み心地はいかがですか?



ご主人「借家暮らしの時はとにかく寒くて大変でした。この家はまだ冬を迎えていませんが、夏の涼しさには驚きました。家の中に入ると冷房をかけていなくてもひんやりします。羊毛断熱材をおすすめされて、使っていただきましたが、すごくいいと思います」



奥さま「住み心地のよさは毎日実感しています。思い通りの満足いく家が建てられて嬉しいです」

最後に

編集担当栗原は、札幌で暮らしていて交通量も多いので、小学校低学年の子どもが一人で遊びに行ったりするのはやっぱり心配です。Kさんは、子どもたちが庭や公園で元気に遊んで、近所に一人でおつかいにも行けると聞いて、子育て環境がとても良いなとうらやましくなりました。

なお、K邸の家づくりはキタクラフト加藤社長がブログで紹介しています。特に自然素材の活用、職人さんや建て主さんの施工の様子などが詳しく書かれていますので、ぜひお読みいただければと思います。


敷地面積 383平方メートル
建築面積 79平方メートル
延床面積 124平方メートル
断熱(外壁) 羊毛断熱材(ウールブレス)300ミリ
断熱(屋根) 羊毛断熱材(ウールブレス)100ミリ+高性能グラスウール16キロ100ミリ
断熱(基礎) ビーズ法ポリスチレンフォーム65ミリ+65ミリ
断熱(土間) 押出法ポリスチレンBⅡ25ミリ
断熱(サッシ) トリプルLow-E
断熱(玄関ドア) 木製断熱ドア
換気 第3種換気システム+パッシブ換気システム

2020年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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