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自然素材と薪ストーブで「ありきたりじゃない」注文住宅 /士別市S邸/キタクラフト

下川町の工務店・キタクラフトは、自然素材、造作家具、薪ストーブ、顧客の趣味やライフスタイルを重視した注文住宅などが人気で、下川町だけでなく名寄、士別、興部、和寒、剣淵など道北、オホーツクエリアでこだわりの家づくりを行っています。



今回取材にお邪魔したのは士別市のSさん。家づくりを検討し、住宅展示場でハウスメーカーなどの家づくりも見学したものの、コレと思える家が見つからず・・・。

そんな時に士別市内で、キタクラフトが開催したオープンハウスを訪問。夫婦そろって一目ぼれして、家を建てる時はキタクラフト!と決めたそうです。

外観はガルバリウムの片流れ屋根に木のアクセント



外壁はさわやかなブルーが印象的なガルバリウム鋼板。屋根からの雪処理も一か所の除雪で済むメリットを踏まえ片流れ屋根を採用しました。

片流れ屋根は、シンプルなモダン系住宅のデザインに似合いますし、家が大きく見えます。薪ストーブを設置した場合、壁際に薪ストーブを設置しやすい、自然の力を利用したパッシブ換気とも相性が良いなどのメリットもあります。

屋根に煙突のような排気筒が見えますか?ここから室内の汚れた空気が排出されます。室内空気環境改善に関心のある方にもパッシブ換気システムは注目です。



S邸は、ガルバリウム主体のシャープな印象の強い外観ですが、ワンポイントとして外観は一部(玄関まわり)を木(ホワイトアッシュ)にしました。オークの色味に塗装してブルーとの色味をコーディネート。自然素材いっぱいの室内を予感させる、やさしい雰囲気のエントランスです。



玄関まわりは、白を基調に木の建具がナチュラルな雰囲気です。クローゼットなど収納はふんだんに用意しているため、生活感は控えめに、整理収納がしやすくなります。

キッチンもフルオーダーで制作



リビングを見渡せる対面式のキッチンはフルオーダーで制作。ステンレスの天板は厚さ4ミリの重厚感で、バイブレーション仕上げという傷がつきにくい仕上げになっています。



水栓はDELTAのタッチレス水栓です。調理中に食材のついた手で水栓に触ると、あとで水栓を拭き掃除したくなりますが、このタッチレス水栓は、水栓の周囲10センチ以内に手を近づけると静電気を感じて水やお湯が出たり止まったりします。3秒で止まりますが、手を洗うなど作業中は水栓の10センチ以内に手があるので水は出続けます。



オークの質感が嬉しいキッチン。



ミーレの食洗器も内蔵。60センチ幅の大容量で、扉が全開になるので大容量の食器を一気に洗うことができます。「お鍋なども入れられるし、汚れ落ちもよいので、家事の手間が減ってうれしいです」と奥様。



カップボードなどの収納スペースも調理の段取りなどを踏まえてプランニング。



お母さんがキッチンに立っているときに、お子さんは…



お母さんの近くに居たいようです。

安心して子育てできる住まいづくり



あっ!お子さんが駆け出しました!



お気に入りの車に乗って戻ってきました。

Sさん夫妻は、以前はアパートで暮らしていました。「子供は泣いたり走り回ったりするので、ご近所のご迷惑にならないか心配でしたし、家族が増えると手狭にもなりました。持ち家が欲しいという気持ちが強くなりました」と奥様。



ご主人も「士別市はファミリー向けのアパート家賃も結構高くて7万円近い物件も多いです。アパートは何年も家賃を払い続けても、その家は自分のものにはならないし、家賃と同じくらいの住宅ローンで新築の持ち家戸建て住宅が建てられるなら、家を建てたいなと…」

ありきたりの家には住みたくない



ということでSさん夫妻は、一緒に旭川圏のハウスメーカーなどの住宅展示場やモデルハウスなどを見学に行きました。

ご主人「でもハウスメーカーの家は、どれを見てもあまり興味が持てなかったというか、普通の家だなと思ってしまったんです。ありきたりの家には住みたくないなという気持ちが強くなりました」

キタクラフトとの出会いはオープンハウス

そんな時に出会ったのがキタクラフトでした。



ご主人「士別市内でオープンハウスがあると妻に聞いて、一緒に行ったんです。N邸は赤い屋根の家で、木の質感がすごく好印象で、薪ストーブも魅力的でした。その際は大変混んでいて加藤社長とはほとんどお話できませんでしたが、こんな家に住みたいなと思って。妻も無垢の床の感じなどが気に入ったようで意気投合しました」

士別市 N様邸 〜薪ストーブのある赤い屋根のおうち〜
 
その後もSさん夫妻はキタクラフトのオープンハウスが開かれるたびに、名寄、士別などあちこちに出かけます。

ご主人「そのあともいろんな住宅会社のモデルハウスなどを見ましたが、結局、キタクラフトの家を超える家は現れませんでした。2回目のオープンハウス見学で加藤社長と話せて家を建てたいという希望を伝えました」

薪ストーブが嬉しい!


S邸にはダッチウエストの薪ストーブがリビングにありました。

ご主人「祖父母の家が薪ストーブを使っていて好きだったんです。アパート暮らしでは薪ストーブは無理だったし、キタクラフトのオープンハウスで薪ストーブを見たとたん、我が家を建てるなら薪ストーブは欲しいと思いました。



2018年の冬に完成し引っ越し。取材時は2019年3月なので、一冬を超しました。

ご主人「冬はほぼ毎日炊きました。最初は薪ストーブの炊き方に慣れなくて、加藤さんに電話してコツを教わったり。火を焚いて、パチパチという音を聞きながらのんびり眺めていると癒されます」



なおS邸は床下に別の暖房機が設置されていて、屋外からのフレッシュな空気を取り入れ、暖めて床のガラリから放出。あたたかな空気が自然の力で循環して天井の排気筒から排出されるパッシブ換気システムが装備されていいるので、室内空気環境も良い状態を保てますし、室内のどの場所も快適な温度を維持できます。

忙しくて薪ストーブを焚いたり薪を確保する時間がないときは、薪ストーブなしでも暖房は可能です。



キッチンの隣には洗面スペースも。



1階は、玄関ホール→リビング→ダイニング→キッチン→ユーティリティ→主寝室→玄関ホールと回遊プランになっています。



キッチンの近くには食材の保管スペースもありました。

耳付きの木材?



2階にあがる階段。階段の踏み板部分に注目です。「耳付きです」とキタクラフトの加藤社長。

高級な無垢のテーブルなどで、板の角がまっすぐ平らではない、自然な凹凸が心地よい感触になっている製品を経験したことはありませんか?あれが「耳付き」です。

公園や森などで木に触ると、木の表面はデコボコですよね。その木を輪切りに切断すると、板の端はデコボコしています。そこから表面を磨いたりすることで仕上げることも可能ですが、大抵は、製品の形状を均一に、手間を省いて整えるために、製材の際に切断して平らにします。

しかし、あえて、自然な凹凸をそのままに、ていねいな仕上げを行って「耳付き」の木材に仕上げているのです。下川町は官民あげて、下川の森を守り育て、木材をより高度に活用できる方法も模索、間伐などで排出される未利用木材を使ったバイオマス発電などに加え、こうした付加価値の高い木製品の開発にも取り組んでいます。



キタクラフトの加藤社長はこうした地場産材の活用にも熱心で、こうした地場産材の「耳付き」を窓まわりや階段の踏み板などに活用することにも取り組んでいます。木材の自然なカタチを活かした一品ものの家づくりになります。



広い土地と自然、「焼肉」もポイント



Sさんの家づくりの特徴として

シンプルモダンな外観、
自然素材、
子育て環境の充実、
薪ストーブ、
オーダーのキッチン、
高断熱高気密の省エネな住まい、
などをご紹介してきました。



ほかにも車を2台駐車できるカーポートと、庭で焼肉を楽しめる100坪以上の土地、周辺に自然環境が充実していること、などの条件も叶えました。

確かに焼肉を屋外で楽しむのは庭のないアパートでは厳しいですね。「春になって暖かくなったら、庭で焼肉」がSさん家族の楽しみだそうです。



最後に家づくりの感想と、新居の住み心地を伺いました。

ご主人「オープンハウスを見た段階で、キタクラフトさんに依頼すれば良い家が実現するだろうとは思っていたし、2回目の打ち合わせの際にはすでにプランも見せてくれて、あとは細かな好み、要望などを伝えていくと願い通りにいろいろ実現してくれました」

奥様「暖かいし木の感触もとても気に入っています。キッチンも使いやすくてうれしいです」


2019年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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