Story 取材記事

家づくりのプロが建てた開放的な平屋の家 千歳市H邸/生杉建設


今回訪問したのは、千歳市ののどかな川沿いに位置するH邸。暮らしているのは、ご夫婦と、中学生と就学前の2人のお子さんです。

設計施工は、ご主人が営業職として勤めている生杉建設が手がけました。1978年創業の生杉建設(千歳市)は、顧客第一の柔軟な設計力と、専属大工施工による確かな技術力が魅力。千歳を拠点に恵庭、苫小牧、札幌などで家づくりを展開しています。

アフターメンテナンスやリフォームにも力を入れており、建てる時も建てた後も信頼できると、オーナーからも大きな支持を得ている地場の大手住宅会社です。

家づくりについて「夫婦でよく話し合い、夫婦で考えたものを実現できた」と語るHさんご夫婦に、家づくりのお話をうかがいました。

雨でも濡れない屋根付きポーチと開放的な吹き抜けの玄関



2021年4月に完成したH邸。家の各所に、住宅会社で働くご主人ならではのアイデアが見られました。

まず入口には、雨でも濡れないようにと屋根付きのポーチを設置。玄関は吹き抜けで、抜群の開放感があります。



明るい光が差し込む玄関土間には、広いシューズクローゼットを確保しました。

玄関ホールのすぐ横にあるのはトイレと手洗いスペースです。室内に入る前に手を洗えるような配置が意識されています。パネルヒーターは目隠しも兼ねたオシャレなデザインです。

木を大胆に見せる広々としたリビング



リビングは木の温もりが感じられる一方、「生活感のない家を目指した」と語るご主人の希望通りシンプルですっきりとしたデザインに仕上げました。

ブラック壁の木質系マグネットボードには、充電器やアクセサリーなど好きなものを掛けられるのがポイント。



マグネットボード横の出入り口はご夫婦の寝室につながっています。



H邸は平屋ですが、勾配がついた天井は最頂部で5.5mととても高く、屋根のたる木を見せ、構造が現しになったおおらかな空間となっています。

梁や柱を板状の断熱材「スタイロフォーム」で覆うSHS外張断熱工法を採用した断熱気密の高い住宅なので、このような思い切ったデザインでも室内は年中快適な温度を保ちます。



寒い季節には床下に設置されたヒーターのの輻射熱が床ガラリを通って上昇し、足元から暖かく、室内を快適な温度に保ちます。

キッチンからの回遊動線で、移動と家事が楽に



キッチンに立つと、リビングとダイニングの様子が見渡せます。リビングにはソファを置かず、広々と使っています。



アイランド型キッチンは、家族で食事をする場所としても使われています。十分な奥行きがあるため、食事や調理の際も窮屈さを感じさせません。奥さまによると「キッチンの周りをぐるぐると回れて家事がしやすい」とのこと。


キッチンを中心とした家事動線の様子


キッチンからは
①三角の下がり壁のパントリー
②兄弟用のオープンクローゼット
③夫婦用のウォークスルークローゼット
④ユーティリティへの回遊動線
がつながっています。

①三角の下がり壁のパントリー



三角の下がり壁が付いたパントリーには、キッチン家電や冷凍庫を収めています。「キッチンの背面カウンターには物を置かず、生活感が出ないようにしたかった」とご主人。左手に兄弟用のオープンクローゼット、右手にユーティリティーが見えます。

通路側のグレーのパネルヒーターは、行き来の邪魔にならないよう壁に内蔵しています。

②兄弟用のオープンクローゼットから左右に配置した子ども部屋



ホール突き当りに位置する兄弟用のオープンクローゼットの左右にはお子さんたちの個室を設けました。以前住んでいた家では兄弟同じ部屋でしたが、今回の家づくりで一人部屋が手に入り2人とも喜んでいるそう。

③夫婦用のウォークスルークローゼット



夫婦の寝室につながるウォークスルークローゼットは、ぐるっとまわってリビングにも出られる回遊式。通路と収納を兼用し、空間を有効に活用しています。

④ユーティリティとへとつながる動線



キッチンからの回遊でつながる水回りは、洗濯室側とユーティリティ側の2箇所から出入りできるのがポイントです。

洗濯機のすぐ横には棚を置き、ここで衣類を畳んだり、ハンガーにかけたり一通りの洗濯作業が可能です。

家づくりについてお聞きします

Q家を建てるきっかけは?

Hさん 前に住んでいた家の家賃が上がったこと、子どもの成長に伴い手狭になったことが理由です。もともと、一軒家を建てたいという気持ちはありました。実際に自分が生杉建設で営業職として勤めながら、お客さんの夢を叶える仕事をしている中で、マイホームの良さを知ったことも大きく影響してます

Qどうして平屋に?

老後に階段をのぼりたくない気持ちがあり、また子どもが家を出ても部屋を活用できるようなプランが良いと思いました。子どもが独立して夫婦2人きりになれば、寝室の扉だけあれば十分。扉の数を最小限にしたいと考え、クローゼットにも扉をつけませんでした。



Q家づくりでこだわったことは?

色に統一感を持たせて、部屋の雰囲気を重視しました。ホワイトの扉とブラックの取っ手の組み合せは、夫婦2人とも無地が好きなことが関係しています。

リビングと洗面台、パントリーの横にあるパネルヒーター(PSヒーター)の色などもこだわりました。雰囲気はもちろんですが、性能が良いものを選ぼうと夫婦でショールームを訪れていろいろな製品を見比べて決めました。

Q家づくりの感想は?



これから家を建てようとしているお客さんが、この家を参考にしたいと言ってくれることが嬉しいです。

家づくりの際は、夫婦で何度も話し合いました。シンプルで生活感のない住空間で、暮らしやすい間取りを追求し、住宅会社で働く自分の経験も反映しながら、最終的には夫婦の理想の住まいを実現できたと思っています。



カメラ 村川写真事務所
ライター 佐藤日和/IEZOOM編集部

モデルハウスのyoutube動画もあります。



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2021年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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