生杉建設は、本社がある千歳市を中心に、恵庭、北広島、苫小牧、札幌エリアの新築やリフォーム、アフターメンテナンスを行う地域密着型の工務店です。手がけているのは、外張り断熱のSHS工法による高断熱・高気密の注文住宅を建築。Kさん夫妻が生杉建設に設計・施工を依頼した、千歳市内の新居を訪ねました。
希望したのは、開放感がある明るい吹き抜けの家
2024年の3月に結婚したKさん夫妻が新居を構えたのは、千歳市のニュータウン。敷地は広々とした道路に面し、200㎡以上の広さです。
暮らしていたアパートが手狭になり、建売住宅や大手メーカーも含めて家の情報収集をする中で生杉建設と出合いました。
Kさん 生杉建設とのご縁は見学会です。2月の真冬でしたが、室内が温かく、広々とした住空間が印象に残って。そこでお会いした営業担当の今川さんに家の希望を伝えたところ、それらを叶えるなら新築がおすすめであること、すぐ近くに生杉建設が土地を所有していることを教えてくださいました。
ふたりの勤務先まで5㎞ほどの距離という土地の条件と、夫婦の希望だった大きな開口部がある吹き抜けを実現できる在来工法の家であることが生杉建設にお願いする大きな決め手になりました。
生活動線上にある収納で、ストレスなく荷物を片付けられる間取り
靴や大型の荷物が多い仕事柄、玄関横には3㎡以上のシュークローゼットを配置しました。
奥さま 1階は回遊式の間取りなので、玄関からキッチンまで食材を運びやすい点が気に入っています。キッチンと洗濯機のあるユーティリティーを直線上に配置したおかげで、帰宅後に食事の仕度や洗濯など、家事を効率よく同時進行できるようになりました。
キャットハウスがあるフリースペースは、天井からロールスクリーンを下げて個室風に仕切れます。
サイベリアンのくーちゃんは生後4カ月。Kさん夫妻が大好きな甘えっ子ちゃん。入浴時にはお風呂場の前で待っているのだとか。
回遊式の間取りなので、くーちゃんは家の中をぐるぐる走り回って楽しんでいるそうです。
写真手前のキッチンから洗面室、ユーティリティー、バスルームが一直線につながっています。
洗面室は、玄関からも出入りできます。洗面室とユーティリティーの天井にはもの干しパイプを渡し、床下収納も付けました。
バスタブは、肩を包み込むようにお湯が流れるTOTO製の『シンラ』を採用。クッション性があって柔らかく、足元の冷えを防いでくれる『ほっカラリ床』も、選んでよかったアイテムです。
リビング階段の下には、ご主人の書斎スペースを造りました。
2階寝室には、3帖のWICがあります。手持ちのタンスを活用する寸法で造作棚を造りました。上下に向きを変えられるDAIKOの間接照明は、場所を吟味して取り付けた奥さまのお気に入りです。
2階洋室の1室は、奥さまが個室として使っています。置かれていたのは買ったばかりのエレキギター。新居で、趣味の世界も広がりました。
落ち着いたトーンでまとめた1階トイレ(左)は奥さまイチオシのスペース。ガラス製の照明がつくり出す光の模様が素敵です。2階トイレ(右)は、サンゲツのミッキー&フレンズ壁紙を採用してポップなイメージにまとめました。
奥さま 2階のトイレは当初の予定にはなかったのですが、悩んだ末にお願いして付け足しました。新居に引っ越してから、体調不良の時などに、家族で分けて使えるメリットを感じています。
ひと冬を過ごし高い断熱性ときれいな空気を実感
スタイロフォームという板状の断熱材で、梁や柱の主要構造部を外側から覆う「SHS外張断熱工法」と、機械設備などの動力を使わずに自然の力で空気を循環させる「パッシブ換気」もK邸の特徴です。家全体をほぼ同じ温度で保ちながら、室内にはゆるやかでフレッシュな空気が循環しています。

SHS工法の仕組み(生杉建設ホームページより)
パッシブ換気の仕組み(生杉建設ホームページより)
SHS工法とパッシブ換気について(生杉建設ホームページ参照)https://ikesugi.co.jp/quality/
窓辺をはじめ、部屋の各所に床下ガラリと呼ばれる空気の通り道が設けられています。
Kさん夫妻は、引っ越してから初めての冬を越し、パッシブ換気とSHS工法の力を実感したそうです。
Kさん エアコンの風を感じない、快適で自然な暖かさでした。お風呂上がりもまったく寒くない。以前住んでいたアパートはプロパンガスで、新居は都市ガスという違いはあるものの、床面積がかなり広くなったにもかかわらず光熱費は少しだけプラスになった程度。暖房もお風呂も我慢せずに使っているので「この程度ですむの?」と驚きましたね。
奥さま 床下暖房で室内に暖房器具を置かないので、壁や床全面を有効活用でき、自由なレイアウトを楽しんでいます。
温まって上昇した空気は、湿度センサー付きの2階天井排気口から、外に空気を排出する排気筒に抜けていきます。
「友人に生杉建設をおすすめするとしたら?」
最後に「友人に生杉建設をおすすめするとしたら?」と質問したところ……。
Kさん夫妻 大工さんの腕の良さです。建設中から毎日のように現場へ通っていましたが、ていねいな仕事が細部まで行き届いていて、信頼がおけました。気さくな方たちだったので、建築中の出来事も楽しい思い出です。地域密着型の工務店にお願いすることが、アフターメンテナンスも含めて住み始めてからの安心感につながることをしみじみと感じています。
【記者の目】
Kさん夫妻はバイクに乗るのが共通の趣味。お客さま担当の今川さんは、K邸の建設時期に普通自動二輪免許を取得し、バイクも購入したそうです。「一緒にツーリングしましょう!」と意気投合している様子に、引き渡し後も続く良好な関係性が見えました。
カメラ スタジオスーパーフライ 大道貴司
記事 布施さおり
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