前回 秋田で家を建てた体験談~暗さ・収納・お風呂の位置に後悔
ライターの「りぶにこる」です。前回の記事でご紹介したとおり、私は秋田県秋田市で、2015年に「平屋」の新築住宅を建てました。しかし部屋の暗さや収納の不便さがどうしても気になる日々で、毎日のように改善策をインターネットで調べたり、有料のインテリア相談に悩み投稿をしたりと、私は完全なる“マイホームブルー”に陥ってしまいました。
今回は、新築後にリフォームをした箇所や、私が考えるリフォームをする上でのメリット・デメリットを紹介します。
家を建てたけれど、納得がいかず後悔している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
新築をリフォームするのはだめなこと?
「せっかく新築で家を建てたのだから我慢したら?」
「どんな家を建てたって必ず後悔はするものだよ」
新築のリフォーム相談をまわりに持ちかけると、必ず言われることです。
新しい家に引っ越しをしてからは、毎朝電気を付けるくらいの暗さに気分まで落ち込み、使い勝手が悪く不便な家に後悔ばかりが押し寄せてきました。
「こんなことになるんだったら、建売住宅にすれば良かった。平屋なんて諦めたら良かった」
友人すら呼べない自分の家。
でも、新築をすぐリフォームするなんて、そんな余裕はない。
そこで私が実践したのは、不便と感じたり、どんな家だったらいいのかをメモし続けることでした。
“生活が落ち着いたら、必ずリフォームをする!”
そんな想いを抱きながら、幼い子どもたちの子育てと同時に、パートタイムからフルタイムに転換したこともあり、毎日が慌ただしく過ぎていったのでした。
信頼できる建築士との出会いでリフォームを決意
「不便だと思うこともきっと慣れてくる」
そんなまわりのアドバイスも虚しく、家を建ててから1年経過した後も、リフォームに対する気持ちは変わりませんでした。
そんなとき、目にとまったのはとある建築士のホームページ。
インテリアコーディネートも手掛けているその建築士さんの施工実績を見て、インテリアと照明でこんなにも素敵になるんだ!と感動。
すがる思いでその方に連絡をしたところ、まずはお話だけしようよと、我が家に来てくれました。
家を建てるまでの経緯や後悔をとにかく話し続けたところ、建築士さんからは拍子抜けした言葉が返ってきました。
「この家は、よくコンパクトでまとめてくれているね」
“狭くて使い勝手が悪い家”
ずっとそう思っていた私。誰も招いていないから、どう思われるのかが不安でした。
そこから見えたのは、仕事に対する誠実さと、人に対する心配り。
今までには感じたことのない“信頼感”が芽生えたのは確かです。
そう感じられたのは、建築士さん自身のライフスタイルを聞いたことが理由の一つだったかもしれません。
「『建築士さんだから、さぞかしオシャレで広いおうちに住んでいるんだろうな…』と思いきや「我が家は三姉弟だけれど、部屋の広さは一人3畳だったわよ!リビングだったらここのおうちとほとんど一緒で10畳ちょっと。別に広いことが全てじゃないでしょ?ぜひ我が家にも遊びにおいで!自宅公開してあげる(笑)」
初めて会ったのに、そんな感じがしないような感覚でした。
そんな方だからこそ、自分の思いをさらけ出すことができたのでしょうか。
「自分の家が嫌いなんです」
暗くて狭くて使いづらくて、誰も招きたくもない。こんな家にするつもりじゃなかった。
そんなネガティブ要素だらけな私に、建築士さんが掛けてくれた言葉は心に沁みる言葉ばかりでした。
「確かに、朝から電気を付ける生活はまいっちゃうね。でもね、実は大きく手を加える必要なんてないの。壁紙一つで生まれ変わるよ!気になる箇所には、ちょっと照明を追加してあげるだけで、全く違う雰囲気になるから。あなたが思っているほど、たくさんのお金を掛ける必要はないよ。この道20年以上の私が言うんだから大丈夫。このおうちは、もっと素敵になれるし、あなたももっと好きになれる!」
「また後悔をするのは嫌だ」と、最初は不信感を持っていた主人も、この建築士さんとの出会いで安心して任せられるという気持ちに変わりました。
我が家の住宅ローンの支払いは相場よりもかなり低く、この頃には生活が安定していたこともあり、余裕のできた部分でリフォームをする決意をしたのです。
新築のリフォームのメリット・デメリットを考えてみた
新築後、すぐにリフォームをするメリットとデメリットを、実際に体験した私の視点で考えてみました。
メリット①自分の家が好きになる
家に不満を感じたままだと、愛着が湧かず、いつもどこか後悔を感じながらの生活になってしまいます。
家を好きになると、お気に入りの雑貨を飾ったり、マメに掃除をしたりと愛着を持って暮らすことができます。
メリット②家の中の不便を改善できる
“家は三度建ててようやく納得できる”という言葉通り、実際に住んでみないと不便さは分からないものです。
家を建ててからでないと分からない、使い勝手の悪さはリフォームによって改善されます。
デメリット①資金面での負担が掛かる
リフォームはタダでもなく、むしろ負担が増えてしまうことが最も大きなデメリットです。
ですが地方自治体によっては、リフォームの補助金が出るところも多くあります。
ちょうどこの頃、秋田県では子育て世帯のリフォームに補助金が出ることもあり、予算面ではかなり助けられました。
費用面での心配がある方は、ぜひお住まいの自治体のホームページをチェックしてみてください。
デメリット②必要なリフォームなのかが判断しづらい
リフォームだからといって、あれもこれも一気に直してしまいたい!
そう思いがちですが、勢いや浅い考えでのリフォームは失敗を招きます。
いずれ家は修繕が必要になる場面も出てくるので、負担だけが増えるような不要なリフォームは絶対に避けるべきだと思います。
暗さ・使いづらさを克服するリフォーム
我が家でリフォームをすることになった内容は、主に照明と収納スペースの追加です。
暗さ (改善必須) |
・朝から電気を付けなければいけないストレス ・夜に電気を付けても、どこか薄暗い |
・リビングに壁紙がない状態のため、白い壁紙を貼り明るくする ・リビングにはシーリングライトのみしかないので、ダウンライトやフットライトなど、照明で明るさをプラスする |
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使いづらさ | ・キッチンの背面収納が全くなく使いづらい ・リビング収納は最も大きく設けているにも関わらず、奥行きが25cmもなく、小物類しか収納できない(改善必須) ・主寝室の押し入れスペースに洋服をしまえず使いづらい |
・造り付けは金額が上がるので、既製品でぴったりサイズのものを探す ・リビング収納にプラス10cmの奥行きを持たせ、マルチに収納ができるスぺースにする ・リビング収納スペースが増えたため、主寝室の押し入れは中段を取っ払い、クローゼットにする |
次回はリフォーム後の暮らしや住み心地、生活の変化についてお話したいと思います。
記事/りぶにこる
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