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ローコストで実現!カフェみたいにお洒落なマイホーム/白田建築事務所

札幌市の能代さんは、ご夫婦と小学生の女の子2人の4人家族。奥さまが「カフェみたいなおうちにしました」という新居にお邪魔しました。

真っ白な三角屋根の一軒家

160416_5213_cc.jpg 能代邸の外観は、屋根も、外壁も、窓の庇まで白一色。 一見すると無機質なイメージですが、玄関を開けると木質感いっぱいのナチュラルな空間が広がっています。   160416_3103.jpg開放感のある吹き抜けの空間、アールにくり抜いた壁、食器をディスプレイした対面キッチン...。確かにカフェのようなお洒落なスペースです。   設計したのは白田建築事務所の白田智樹さん。 奥さまは白田さんに依頼した経緯について、こう話します。 「白田さんは私の父の知り合いだったので、土地を探す前にまず白田さんに相談したのですが、今から考えるとそれが大正解でした」   白田さんが一緒に宅地を見てまわり、そのうち有望な3カ所くらいで大まかなプランを考えてくれたからです。   能代さんの希望は「カフェみたいな雰囲気」「かわいい三角屋根」「吹き抜け」の3点。 白田さんは、L字や傾斜地など土地の形にあわせて「ここなら、こんな家がつくれる」とプランを練ってくれました。   結局、探し始めて2カ月で土地が決まり、その後さらに2カ月でプランの詳細を詰めるなどトントン拍子に話が進んで着工しました。   160416_3098_r.jpg完成したマイホームでは理想通り、三角屋根の吹き抜けから光が降り注ぐ明るいリビングが実現。子どもたちが走り回れる広々とした空間が生まれました。  

コストを抑えるアイデアをあちこちに

160416_3118.jpgリビングとひと続きの対面キッチンの壁面収納はあえて扉をつけず、カフェ風にディスプレイを楽しんでいます。   160416_3125_r.jpgキッチンの横にはゆったりとしたダイニングスペース。 テーブルセットは、大工さんにつくってもらいました。 梁のレールを見ると分かるように、実はこの空間、引き戸が取り付けられます。   建具は普段クローゼットに収納して開放的に使っていますが、ゲストが来たらテーブルをリビングに移動して、客間として使えるよう工夫しています。   160416_3130_r.jpgキッチンの奥には、お風呂、脱衣所、トイレ、洗面所、洗濯物干しが一直線にレイアウトされています。   「まっすぐの動線で家事がしやすく、すごく気に入ってます」と奥さま。 洗面所は脱衣所と切り離してレイアウトし、2人の女の子が並んで使えるよう、大きな鏡を取り付けました。 さらに奥には、洗濯物を室内干しできる専用スペースを用意しています。   160416_3139_rr.jpg実はこの水回り、コストを抑えるアイデアがいっぱい隠れています。 たとえば洗面所の壁はモザイクタイルのように見えますが、実際は壁紙。 凹凸のあるテクスチャーなので安っぽさはなく、目地にカビも生えないのでお手入れが簡単なのも利点です。   さらにつくりつけの小物棚は、あえて下地に使う合板を使い、ざっくりラフな感じに仕上げることで、コストとデザイン性を両立。 さらに奥のスモーキーグリーンのドアも、既製品を選んで、オリジナルで造るよりコストを格段に下げることができました。 洗面所のアンティークっぽい蛇口もリーズナブルなものをインターネットで取り寄せています。   とはいえコストダウンだけを徹底したわけではありません。 キッチンカウンターの羽目板は、板壁風の壁紙を使うこともできますが、本物の木を張り、木目が残るような塗装で仕上げました。どこにお金をかけるべきか、優先順位をつけて考えるためのアドバイスも、設計者の仕事だといえるでしょう。  

見えないところにも工夫がいっぱい

160416_3172.jpg見学に行ったモデルハウスを参考に取り入れたのは、玄関のシュークローゼット。  能代邸の玄関をあけると、右手にはリビングへつながるドアがあり、正面のドアの奥にはシュークローゼットと家族用の上がり框(かまち)があります。   「家族の靴がごちゃごちゃせず、玄関がいつもキレイに保てるのでいいですよ」と奥さま。来客の目に入らない部分に、コートなどをかける収納もしつらえました。   160416_3143_r.jpg 160416_3145.jpg2階には寝室とウォークインクロゼット、ご主人の書斎、納戸、子ども部屋をレイアウト。子ども部屋にはそれぞれ、デスクとロフトベッドをつくりつけました。   160416_3119.jpgさて、家の中をぐるっと見せてもらって、パネルヒーターがどこにもないことに気が付きました。暖房はどうなっているのでしょう?   「オール電化で全室床暖なんです。お風呂の床にも敷設しているので家中温度差がありません」 奥さまの言葉の後、建築家の白田さんがこう補足しました。 「アースチューブという換気のシステムも活用しているんです。通常は各部屋に換気扇をつけて外の新鮮な空気を取り込むんですけど、ここは外の空気を地中に入れ、土の中をまわって床から入ってくるようになっています。冬は地熱であったまって入ってくるし、夏は逆に冷えて入ってくる。暖房費がぐっと節約できると思いますよ」   1606_5209_cc.jpgまた、家の前には、排気を活用して雪を融かす、換気排熱の融雪槽もしつらえました。 冬はカーポートの前の雪をここへ落とせば、エネルギーをかけずに雪を融かすことができます。   「夏になったら庭で焼肉するのが楽しみだね」と奥さまが言うと、 子どもたちも「友達を呼んで誕生パーティーもするんだよね」とにっこり。 新しい家で、家族4人の楽しい時間が始まっているようです。   このカフェみたいなステキなおうち、カーポートやウッドデッキ、塀などエクステリアまで含めて、どのくらいの費用がかかったか、予想がつくでしょうか?   「完成見学会に来た方に『3,000万円くらいですか?』と言われたんだよね」と笑う白田さん。実際はもっと低額に抑えられているそうですが、そう見えないところに本領が発揮されています。 「既製品の建具を使う。上質な建材の在庫処分品を使う。コストを抑えつつ希望の家に近づける工夫はいろいろありますよ」という白田さん。建築費がいくらか気になる方は、白田建築事務所までこっそりお問い合わせください。    

2016年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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