12月16日、今年最後になった白田建築事務所さんの完成見学会へ行ってきました。
かなりの大雪でしたが、玄関まできちんと除雪されていました。
「ほら見てください」と白田さん。玄関前の融雪槽です。「ランニングコストはゼロです。換気で捨てる室内の空気は、暖房熱もいっしょに捨ててしまうので、「もったいない」と融雪槽に供給しています。その熱で雪がどんどん融けていくんですよ」
2階吹き抜けから1階リビングを見下ろす。パネルヒーターがなくてスッキリしている。現し仕上げも魅力
中に入ると「わあ、あったかい」というより「あれ!?寒くない」という感じ。床暖房なので窓の前もパネルヒーターがなくてスッキリしています。それに外からの空気はいったん地中に通した管を通り、地熱で暖められてから室内に入るので不快感がありません。
建物をすっぽり断熱材でくるむ外断熱工法のおかげで、室内は石膏ボードや壁紙張りを省略して合板や柱をそのまま見せる「現し(あらわし)」仕上げ。ウッディな質感がいいですね。
「この建物、2500万円ぐらいかな?」と質問されたお客さんに、「そんなにかかっていないですよ」と、白田さんニッコリ。2000万円切るそうです。お客さんは、やはり驚いた様子。暖房はもちろん、リビングのカウンター、棚などの造作も込みです。これには、照明ひとつにしてもアイデアを生かした「白田マジック」が随所に生かされています。
1階に雪が乗っている庇部分は、夏は日射を防ぐが冬は部屋の奥まで日射が入るよう計算されている
過剰な装飾やデザインをやめ、自然エネルギーを賢く利用してエコで低コストな家づくりに取り組み、『「質」「素」な暮らし方』と名付けました。これが「白田マジック」の秘密です。「これから子育てが忙しくなる30代の方にも見てほしい」と言っていた白田さんの姿が印象的でした。
2012年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。