旭川市内から北に車で30分ほど北上すると、イチゴやトウモロコシなどの農産物や、スキーのメッカとして有名な比布町があります。大雪山がきれいに眺められる自然豊かなこの町で、農業の仕事に携わるHさんご夫婦は、昭和木材(旭川市)で理想の住まいを手に入れました。旭川家具が溶け込む新居を訪ね、ご夫婦と、昭和木材・設計担当の林さんにお話をうかがいます。
趣味を楽しめて使いやすい!玄関とビルトイン・ガレージ
Hさんのお宅は片流れ屋根にガレージを組み込んだ平屋建て。チャコール・メタリックの金属サイディングでスタイリッシュな印象の外観です。
中に入ると一番に迎えてくれるのは、羊をモチーフにした小物が飾られた玄関ホール。柄のクロスとレトロなペンダントライトで、ポップで温かみのある雰囲気の空間です。
玄関の土間続きには、本格的にスノーボードを楽しむご主人の趣味スペースがあります。
見せる収納がまるでアウトドア・ショップのよう。板のメンテナンス・スペースも確保しています。ラックの横にはドアがあり、ビルトインガレージにつながります。
2台分の車が収まるビルトインガレージ。奥にはご主人のロードバイクも収納しています。その先には庭先にストックしている薪を取りに行きやすいよう、勝手口もつけました。
ガレージの裏手にある薪のストック。屋根上には煙突も見えます。
好きな家具や薪ストーブで寛ぐ広々LDK
玄関ホールからの眺め。LDKは約31畳の大空間です。こちらは広いリビングのほんの一角。
窓側から見たLDKの全景。屋根なりを活かした吹上の傾斜天井には、タモ材の突板を使っています。床はナラの無垢床です。
ニッチのように彫り込んだスペースにスッキリと納めたキッチン。食器棚やカンディハウスのテーブルセットなど、家具は以前から愛用していたものをそのまま使っています。
テレビスペースのあるリビング。ゆったりとくつろげる大型のソファーセットを置いてもなお、ゆとりある空間です。構造梁を活かした照明もマッチしています。
薪ストーブのある窓辺には、カフェ・スペースのようなプラスαの空間があります。薪の炎を眺めながら過ごす時間は格別でしょう。
LDKに沿って配置した個室や予備室
H邸は縦長のLDKに沿って、引き戸で出入りする個室が3部屋あります。
薪ストーブのある窓辺に面した個室は、来客用にちょうど良い空間です。壁一面に設けた収納には、布団セットなどが納まっています。
その横にはHさんの個室があります。グリーンの掲示板用クロスの貼ってあるデスクは、昭和木材が造作でつくったオリジナルです。
ダイニングから出入りできる奥さまの個室にもデスクとラックを造作ました。デスク幅も壁いっぱいを使ったゆったりサイズ。奥さまの作業スペースとして大活躍しています。
ダイニング・キッチンの裏側にはユーティリティーと浴室、トイレがあります。ユーティリティーは広くとり、上部には物干し用の長いバーを設置しました。
Hさんご夫婦にお聞きします
Q 昭和木材との出会いは?
Hさん 旭川家具が好きで、以前から少しずつ買い足して使っていました。依頼先を検討していた頃、旭川家具が似合うマイホームにしたくて、インターネットで「旭川 工務店 旭川家具」で検索したところ、「IEZOOMの旭川圏」で永山モデルハウスの情報が見つかり、見学したのが最初の出会いでした。
片流れの勾配屋根や、天井の突板を見て「これだ!」とピンと来たんです。木の香りや無垢床の足裏の感触が心地よく、とても気に入り、対応してくれた林さんの人柄や実績にも信頼が置けたので、すぐに依頼を決めました。
Q 間取りやデザインの要望は?
Hさん もともと一軒家に住んでいたので、持っている家財道具がすべて納まる間取りをお願いしました。また、車2台が入る、コンクリート床のガレージや、ガレージから出入りしやすい場所に、スノーボードなどのメンテナンスと収納のためのスペースも希望していました。
スノーボードを楽しむために冬山に入る際の必須装備であるスノーシューや、万が一、雪崩に遭遇した場合の捜索に必要なアバランチギアなど、たくさんの道具類をスッキリ収納でき、ワクシング台を置いてもゆとりの広さで、板のメンテナンスもしやすく、とても満足しています。
薪ストーブはプランの最終段階で決めました。二人とも実家に薪ストーブがあり、薪割りなどにも親しんでいたので、扱いには慣れています。火を眺めて楽しむために採用した、趣味性の高いアイテムです。
奥さま キッチンは以前の住まいも壁付けで、それがとても使いやすかったので、この形にしてもらいました。ユーティリティーはマッサージチェアを置くために広くしてもらいました。お風呂上がりのリラックスタイムは至福の時。夫婦それぞれの使い勝手に合わせて造ってもらった個室のデスクも気に入っています。
林さん お二人とは同年代で、とても話しやすく、毎回楽しく打ち合わせをさせていただきました。もう決めることもなく、ご夫婦とお会いする機会も少なくなるのが寂しいくらい。今後はメンテナンスなどの面で、しっかりとサポートさせていただきたいと思っています。
カメラ 村川写真事務所
記事 イエズーム編集部
2022年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。