Column いえズーム コラム

十勝・リノベーションの施工実例5選


これまでの時代は、築年数の経過した家を修繕、リフォームして長く住むより、新築を望む方が多かったと思います。特に、北海道や東北など積雪寒冷地では、断熱・気密性能の低い家では、住み心地も家計も厳しいという事情があり、暖かく省エネな家に変える断熱リフォームは、多くの場合、仮設工事、外壁改修、断熱施工など、リフォーム費用としては高額なものになってしまうため、いっそ新築にしたほうが、という選択肢が主流でした。

しかし近年は、新築戸建て住宅や分譲マンションの価格高騰もあって、中古住宅を購入し、大規模改修を経て、そこに住む人の生活にあった付加価値を生み出す「リノベーション」が、子育て世代を中心に人気を集めています。住宅取得コストを抑えたい、あるいは今住んでいる家への愛着があるので活かせるものは活かしたい、といった事情で、リノベーションを希望される方が多いのも事実です。

リフォーム・リノベーション会社は、リフォーム専業の会社、地元で新築もリフォームも行う工務店、屋根や外装、水道などの専門工事会社などさまざまな業態があります。水回り、内装、断熱改修、塗装、雨漏り対策、フルリノベーションなど得意な分野もそれぞれ異なります。チラシや訪問営業、ネット広告など宣伝力の強い会社のほうが目立ちますが、リフォーム・リノベーション工事は、新築工事以上に、診断、適正な見積もり、プラン提案力、工事の現場での養生、施工品質などの面が重要になります。

今回は十勝で実際にリノベーションを実現された方々の体験談をご紹介します。

開放的な空間と趣味を満喫できるマンションリノベーション/帯広市Cさん


アメリカの戸建てから帯広のマンションへ 老後に備えた住まい/帯広市Cさん

取材記事 アメリカの戸建てから帯広のマンションへ 老後に備えた住まい/帯広市Cさん

国際結婚に伴って渡米し、30年を過ごした地から帯広のマンションへと移住したCさんご夫妻。欧米の戸建て住宅とは部屋数も...

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国際結婚に伴って渡米し、30年を過ごした地から帯広のマンションへと移住したCさんご夫妻。欧米の戸建て住宅とは部屋数も広さも異なる日本のマンションを、アメリカ人のご主人も心豊かに暮らせるようリフォームしました。

「できる限り空間を広く感じられる部屋に」という要望に、担当の中村千代美さんはまず躯体図をチェック。主要構造体のみを残して天井のボードを外し、天井を高くしました。アメリカから運んだ大きなキャビネットも圧迫感なく収まっています。
キッチンは壁に向いたL型からコの字型にし、オープンな印象に。壁には鏡を貼り、明るく広がりの感じられる空間になっています。
ピアノの演奏が趣味という奥様、愛用のグランドピアノをアメリカから運びました。このスペースは元は畳と押し入れがあった場所。フローリングと収納に替え、趣味も楽しめるLDKになりました。
ご主人の趣味は映画鑑賞です。お気に入りの映画を気兼ねなく楽しめるよう、シアタールームは防音仕様に。
「少し壁に資材を貼るくらいでは気休め程度になってしまいます。防音については徹底することが大切」(中村さん)と、ドアを防音ドアにしたほか、床や壁、天井にも資材を貼り、大音量で鑑賞しても音漏れの少ない部屋になりました。

二世代で選んだ赤坂建設 憧れを叶えたリノベーション/帯広市Nさん


二世代で選んだ赤坂建設 憧れを叶えたリノベーション/帯広市Nさん

取材記事 二世代で選んだ赤坂建設 憧れを叶えたリノベーション/帯広市Nさん

今回ご紹介するのは、30年前にご両親が建てた家を息子さんご夫妻がリノベーションしたN邸です。 手掛けたのは赤坂建設(...

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今回ご紹介するのは、30年前にご両親が建てた家を息子さんご夫妻がリノベーションしたN邸です。

手掛けたのは赤坂建設(池田町・帯広市)。担当は、当時カナダでの設計の武者修行から帰国したばかりの赤坂正さん(現社長)。語学関係の仲間とのつながりでNさん一家ともご縁ができたそうです。
「性能、間取り、見積に至るまでこだわりのあった父の要望を赤坂さんがしっかりと受け止めてくださり、住み心地も大変良かったと聞いています」というご主人に、
「ご両親に2×4で建てたこの家を大切にしていただき、さらに息子さんにも住み継いでいただけるということで大変感激しています」と赤坂社長。
築30年とは思えないしっかりとした造りに「衝撃を受けた」という奥様も会社選びに迷いはなく、ご両親と同じ工務店でのリノベーションがスタートしました。

祖母の刺繍画と暮らすリノベーションの家帯広市Sさん/クリプトン


祖母の刺繍画と暮らすリノベーションの家 帯広市Sさん/クリプトン

取材記事 祖母の刺繍画と暮らすリノベーションの家 帯広市Sさん/クリプトン

帯広西部の静かな住宅街。ご主人のお祖母さんが遺した築30年の住宅を改築して暮らすのはSさんご夫妻です。 お祖母さんは...

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帯広西部の静かな住宅街。ご主人のお祖母さんが遺した築30年の住宅を改築して暮らすのはSさんご夫妻です。お祖母さんは教室や個展も開いていたという刺繍作家。「その住宅と作品をできるだけ活かしたい」というのが、家づくりにおけるSさんの大きな要望でした。

リノベーションでは元の家の築年数や建て方などによって一軒ごとに状態・対応が異なります。設計・施工を担当した帯広市のクリプトン(Cryptn)の竹市真巳社長は初回の打ち合わせでまず状態をチェック。診断の結果、基礎、柱、梁など状態の良い部分を活かすことになりました。

Sさん 柱の位置が変えられないなど設計上の制限はありましたが、在来工法なので梁で間取りを変えられる部分もあり、うまく希望を取り入れてもらえたと思います。お任せの部分も大きかったですが、プロではない自分たちがこれ以上いじりたくないと思うような素晴らしいプランを提案いただき、外観も間取りも即決定でした。

二世帯住宅をリフォームで「新築以上」の我が家に/芽室町S邸 ティーメイス


二世帯住宅をリフォームで「新築以上」の我が家に/芽室町S邸 ティーメイス

取材記事 二世帯住宅をリフォームで「新築以上」の我が家に/芽室町S邸 ティーメイス

「一人ひとりが好きなことをできる空間が欲しくて」。 畑作農家のご夫婦がたどり着いたのは、町中に中古の二世帯住宅を購...

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畑作農家のご夫婦がたどり着いたのは、町中に中古の二世帯住宅を購入してリフォームするという選択でした。間取りと内装をがらりと変え、築13年の住宅を理想のマイホームに仕上げました。

今回は、基礎、外壁、屋根、断熱などの主要構造部や設備などを、ティーメイスの本間智代里社長が現況調査、図面チェックなどを行った上で、十分使える躯体はそのままに間取りを変更、キッチンや風呂など設備の入れ替えと内装が中心のリフォームです。

Sさん 五人家族で、一人部屋がほしいというのが全員の要望だったんです。新築だとそこまで部屋数の多い家はなかなか望めないので、中古住宅をリフォームという選択肢は家の購入を考え始めた当初からありました。中古住宅でも二世帯住宅というのはほとんどありませんでした。なかなか見つからないと思います。

畑作農家で自宅は畑の近くというのが一般的かと思いますが、普段の生活や老後のことを考えれば利便性が良い町中に家をもつメリットも大きいと思います。

「経年変化も味わいたい」思い出の家をリノベーション/帯広市Y邸 水野建設


「経年変化も味わいたい」思い出の家をリノベーション/帯広市Y邸 水野建設

取材記事 「経年変化も味わいたい」思い出の家をリノベーション/帯広市Y邸 水野建設

帯広市内の閑静な住宅街に建つY邸は、十勝産のカラマツをふんだんに使い、自然を感じられる空間が魅力。「元々あるもの...

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こちらのお宅、元々はご主人のお父さんが建てられた家でした。「長く住むならどこかで建て替える必要が出てくる」と改築を検討したのが4年前。一度は他の住宅会社と契約直前まで話を進めたものの、「改築ではなく新築でどうか」と提案され、どこかすっきりとしない想いを抱えていたのだそう。契約成立には至らず、話を白紙に戻しました。

住宅会社にとって、新築よりリフォーム・リノベーションの方が積算・工事管理などの難易度が高いこともあり、住宅会社の提案によって、古い家はまだ使えても壊して建て直されるケースが多いのが現実。そんな中、「利用できるものを無駄にせず大切にしたい」というY様ご夫妻の想いを理解し応えてくれたのが水野建設でした。

「DIY」「お酒」「焼肉」が楽しい家にリノベーション/帯広市M邸 イゼンホーム


「DIY」「お酒」「焼肉」が楽しい家にリノベーション/帯広市M邸 イゼンホーム

取材記事 「DIY」「お酒」「焼肉」が楽しい家にリノベーション/帯広市M邸 イゼンホーム

「住み心地は段違いです。よく改築前の家に暮らしていたなと思うくらい」 そう話してくれたのは、帯広市郊外で築30年の住...

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「住み心地は段違いです。よく改築前の家に暮らしていたなと思うくらい」
そう話してくれたのは、帯広市郊外で築30年の住宅をリノベーションしたMさんです。

実はこの家は17年前に中古で購入したんです。景観が気に入ったのもありますし、古い家にDIYで手を入れながら暮らすのも楽しいかなと思ったんですよね。でも暮らしてみたら寒さや暗さ、雪の始末など家の性能や構造に関する不便が多くて。この場所に暮らし続けたいという思いがあり、リノベーションを選びました。

リフォームの工事ということで難色を示したり新築を勧めたりする建築会社も多い中、イゼンさんはしっかりと話を聞いてくれたんです。
当初、仕事で独立した直後でローンが組めない状態だったんですが、中村さんは「今は勉強期間にして、色々な家を見るといいよ」と2年間ずっと相談に乗ってくれて。その気さくな人柄にも惹かれました。

リノベーションで叶えたUA値0.27の暖かい家 水野建設/幕別町


リノベーションで叶えたUA値0.27の暖かい家 水野建設/幕別町

取材記事 リノベーションで叶えたUA値0.27の暖かい家 水野建設/幕別町

幕別町のFさんは、子育てやご両親の介護を経て、今はご夫婦だけの2人暮らし。大きな3世帯住宅を減築し、第2の人生を...

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幕別町のFさんは、子育てやご両親の介護を経て、今はご夫婦だけの2人暮らし。大きな3世帯住宅を減築し、第2の人生を楽しむための平屋住宅を水野建設でリノベーションしました。以前からリフォームを考えていたという奥さま。「家族が一番多かったときは、主人の母、私の両親、私たち夫婦と子ども3人の合計8人で、7LDKの大きな家に住んでいました。

子育てや互いの両親の介護を終えると、家が大きすぎると感じるようになりました。管理するのも大変ですし、自分たちのこれからを考えると、無駄な動線のない、機能的でシンプルな住まいを希望していました」


目次

以下のまとめでは北海道・東北地方のリノベーション施工事例もご紹介しております!
リノベーションの施工実例15選(北海道・東北版)


2022年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。