Story 取材記事

プランニングは数十年先の価値を見据えて。実家をリノベした二世帯住宅


今回ご紹介するのは、住み慣れた実家を増築・リノベーションした二世帯住宅です。

設計・施工は、地元帯広で1985年に創業した株式会社ネクストワン(リノベ不動産帯広店)。
既存住宅の活用できる部分を使って新たな材を加え、屋根や壁、断熱材は総入れ替えを行います。リノベーションを専門とする工務店による、美しく快適な一棟を拝見します。

白を基調とした、オーソドックスで統一感あるデザイン


【Before】


【After】


外観は白い塗り壁とシンメトリーに並んだ窓が印象的です。「30年先を見据え、時代を感じさせないオーソドックスなデザインを意識しています」と設計を担当した作田雅俊さん。



こちらの面は外壁がガルバリウム鋼板になっています。
ノルド社製の玄関ドアは欧州アカマツ材を使用したもの。玄関の上がり框にはステンレス素材を採用し、温かみがありながらスタイリッシュな印象です。


【Before】



【After】


リノベ前は玄関ホールにあった階段をLDK内に移動し、南面には吹き抜けを設けて景観を生かした明るい空間に。
ノルド社の木製トリプルサッシは、屋内側に欧州アカマツ材、屋外側にアルミニウム材(粉体焼付塗装仕上げ)を使用したアルミクラッドタイプ。デザインの良さだけでなく、メンテナンス性にも優れています。




キッチンはLIXIL社のものを採用。熱や傷に強いセラミックのワークトップにIHの調理器具を合わせました。ドイツMiele(ミーレ)社の食洗器はフロントオープンタイプで、大きな鍋などを入れても余裕があります。



「無垢木材と壁紙や建具に用いるホワイトのバランス配分は、CGパースと模型を使用し、お客さまとかなりの時間を費やして入念に検討しました」と作田さん。暮らしていくうちに様々な色のアイテムが増えることを想定し、部屋自体の色数は抑えています。



天井と同じ高さのハイドアには、空間をすっきりと広く見せる効果が。それとは対照的に洗面室に続くR型の垂れ壁がアクセントになっています。


【Before】


【After】


リビングの隣にあった和室は洋室に変更。LDKを通らずに洗面室・脱衣室・浴室・トイレにアクセスできる動線で、室内にはミニキッチンも設け、プライベートな時間を大切にできる造りになっています。



抜群の眺望を楽しめる2階の吹き抜けホールは5帖の広さがあり、室内でありながらバルコニーのような開放感があります。



ゲストルームを兼ねた書斎の引き戸は室内に収納できる造り。ホールと連続した大空間としても活用できるよう設計されています。

見て美しく、暮らして快適。オリジナル・デザインの造作設備



家具や設備の多くはオリジナル・デザインで製作しました。
こちらのキッチンもそのひとつ。壁付用のシステムキッチンにフラットなカウンターを加え、アイランド型に仕上げました。



カウンター下は配色のバランスをみて木目柄のパネルを採用しました。実用的な場であるキッチンとくつろぎの空間であるリビングをつなげるナチュラルなデザインはオーナーご夫婦のお気に入り。市販のアイランドキッチンよりも低予算で実現したのも嬉しいポイントです。



ダイニングの背面には、引き出しタイプのキッチン収納を部屋全体の雰囲気に合わせて造作しています。




インテリアの主役でもあるアイアンのスケルトン階段は、デザイン画を基に鉄工所にオーダーしたもの。アイアンの色や踏み板の素材も吟味しています。



こちらの洗面化粧台は「メイクの際に顔に影がかからないようにしたい」「棚の内側にもコンセントがほしい」といった要望に応え、光の当たり方まで計算されています。

「意識しているのは品格のあるデザイン。未来へとつながる、価値ある住宅をつくりたい」

設計を担当した作田雅俊さんにお話を伺いました。



どこを見てもデザインが統一されていて美しいですね。ネクストワンのプランニングについてお話を聞かせてください。

プランニングでは、設計者は前に出ず、対話を通じてお客さま自身にイメージを思い描いていただけるように努めています。新築住宅では予算に合わせてゼロから見せ場をつくり出せますが、リノベーションでは見せ場のつくりかたに工夫が必要です。既存住宅の個性を大切にしながら、普遍性を感じさせる品格のあるデザインを意識しています。



確かに、ダイナミックな吹き抜けやスケルトン階段のようなデザインのポイントがありつつ、間取りや内装はオーソドックスな印象です。

当社は不動産部門をもっているため、不動産価値というものに非常に敏感です。お客さまに満足していただくのはもちろんですが、「高付加価値のある住宅の提供」という視点も大切にしています。建築にも流行やお客さまの好みがありますが、数十年先も変わらない価値のある住宅をご提案しています。



打ち合わせの方法は。

「自由に、自分らしく、ワクワクする住まいを」が弊社のモットー。世界にひとつのデザインを共同で生み出していくという家づくりの醍醐味を味わっていただくため、対面での打ち合わせを大切にしています。一方でお客さま、施工担当、設計担当間の連絡はグループLINEを活用し、情報の共有にも努めています。また、各種IT端末を用いた遠隔での打ち合せも可能です。



リノベーションの魅力を教えてください。

同じ予算でも建築コストを抑えられる分、上質でこだわりのある建材や設備を採用できるというのが大きな魅力ですね。今回のようにご実家のリノベーションであれば、ご家族にとっては単に家を建てるということにとどまらない特別な意味もあると思います。家族の歴史や思い出のある家を大切に生かし、次世代へと継承していく家づくりを通じて、新築とはまた違った喜びや満足感を味わっていただけたのではないでしょうか。

【建築概要】



1階床面積 62.37平方メートル(18.8坪)
2階床面積 61.56平方メートル(18.6坪)
延床面積 123.93平方メートル(37坪)
構造・工法 木造在来工法2階建
断熱(外壁) BIB工法 100mm厚
断熱(天井) GWブローイング 300mm厚
断熱(基礎) アキレスエアロンFR-F0 t=30
断熱(床) 高性能グラスウール 200mm厚
ドア 木製玄関ドア(ノルド)
木製サッシ(ノルド)ダブルLOW-Eトリプルガラス
換気 第3種換気システム
暖房 パネルヒーター(エコフィール)

写真 Commercial Photo / Movie  SWITCH


2025年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

株式会社ネクストワン(リノベ不動産帯広店)

株式会社ネクストワン(リノベ不動産帯広店)

リノベで叶える上質な家づくり

株式会社ネクストワン(リノベ不動産帯広店)は、創業40年以上の地場工務店としての家づくりの実績、十勝の土地・中古住宅を紹介できる不動産会社、提案力に優れるリノベーション会社としての特徴を持つ。具体的には

1 土地・中古住宅を見つけるのが得意
帯広近郊で、利便性、広さ、価格などの条件を満たす土地探しはなかなか難しい。しかし、不動産会社(センチュリー21加盟)として、十勝エリアの土地、家の情報を豊富に有し、同時に、その土地にどういう家を建てると良いか、その中古住宅をどうリノベーションしたらいいか、を踏まえた提案ができる。

2 リノベーションで住宅性能・品質を確保できる
株式会社ネクストワン(リノベ不動産帯広店)は創業1980年の地場工務店。建築士でもある日崎清二会長が、中古住宅の現状の性能、品質をチェックし、状態の良い物件を選び、その上で、気密断熱性能や耐久性、耐震性能などを確保する工事を行うことで、見た目だけ綺麗な「お化粧リフォーム」ではなく、断熱・耐震・耐久性能が高い、性能・品質を確保したリノベーションを実現できる。

3 女性目線の間取り、住宅設備が実現できる
日崎ゆかり社長ほか女性スタッフが、お客様の要望を踏まえた上で「自分が住むとしたら」という顧客目線に立って、顧客と一緒に、使いやすい間取り、生活動線、収納、キッチンなどの住宅設備を真剣に考え提案するので、暮らしやすさを実感できる家が実現する。

4 リノベーションは新築よりも価格を抑えられる
土地や建材価格の高騰の中で、新築住宅では、予算の面で、住まいへの要望、夢がなかなか叶わない現実もある。一方リノベーションであれば、利便性が良い住宅地で、比較的面積も広く、価格も安い、築年数の割に品質・性能の良い中古住宅を見つけられることがある。また、状態がよければ基礎・梁や柱などをメンテナンスした上で使い続けることもできるので建設コストも抑えられる。また固定資産税も安いので、新築住宅よりも費用を抑えることができる。

5 家への夢・ワクワクが実現できる
2代目社長である日崎ゆかりさんは、お客様にまず「これは無理じゃないか、という制限を外したらどんな家に住みたいですか?」とお聞きすることから始める。「高望みかな」「予算から考えたら無理かな」という心理的なブロックを壊して潜在的な希望をお聞きすることで、リノベーションなら実現できる、本当に満足いただける家づくりが始まるという。「お客様の要望を全力で叶えて、喜んでいただくことで、それが今ではリノベーションをお客様に自信を持ってご提案できる原動力になっています」と話す。