Column いえズーム コラム

好きなもの(雑貨、趣味)に囲まれた暮らし


マイホーム建築は、それまで叶えることができなかった暮らしを実現するチャンスでもあります。好きなものに囲まれ、好きな事に没頭できる、そんな空間ができたら最高ですよね。例えばどんなモノやコトがあるでしょう?

■少しずつ集めてきたアンティーク雑貨や家具が似合う洋風住宅
■手芸に没頭できる個室
■大好きな映画やゲームが楽しめるシアタールーム
■防音効果で音漏れの心配がないDJプレイ専用室
■趣味の雑貨やレコードで埋め尽くされた小さな書斎
■採光に配慮した絵描きのためのアトリエ
■コレクションしたミニカーやフィギュアが飾れる専用棚
■観葉植物が主役の緑あふれるリビング
■焼肉好きなファミリーのための煙を吸い込む照明付ダイニング
■ボルダリングが自宅でできるホールド付きの吹抜リビング
■ヨガやストレッチ専用のフリースペース
■バラや宿根草で彩ったシークレットガーデン
■スノーボードやスケートボードを飾って眺められるガレージ
■陶芸ができる工房
■本格ドリップを楽しむお店のようなカウンターキッチン

などなど…いろんな「好き」があって、考えるだけでもワクワクしますよね。子育てに適した広々とした間取り、バーベキューができる庭など、様々な希望がある中で、今回は良い意味で好きにまみれた暮らしの実例をご紹介します。

釣り好きなご主人の趣味部屋 秋田県大仙市F邸/村上工務店



ご主人の趣味部屋には、釣り道具がずらり。
「最初の図面の段階で、2畳ほどのフリースペースがあったんです。ここをなんとか部屋にできないかと、村上さんに頼んで造ってもらいました。憧れが実現するとなってからは、趣味部屋のことで頭がいっぱいでした(笑)」

パンチングボードの壁面収納には、釣り糸を巻き取るリールや、修理・オーバーホールをするための工具が美しく並びます。
親の代に縁があった工務店は、行列ができる隠れた名店になっていた 秋田県大仙市Fさん/村上工務店

光をまとうガラス工芸と自然素材の家 札幌市T邸/SUDOホーム



光を上手に使った演出は、ほかにも家のあちこちに散りばめられています。
というのも、奥様の絵里子さんはRikospoppo(りこずぽっぽ)のブランド名で作品を発表しているガラス作家。札幌にあるオーダー家具のメーカー「澪工房」とのコラボレーションでも知られています。

ペンダントライトも、トイレのドア窓も、キッチンの壁面収納も、さりげなく使われているのは奥様の絵里子さんの手によるガラス作品。板ガラスをカットして焼き合わせるフュージングという技法でつくられた作品が、光を美しく装飾しています。



間取りのプランはほとんどSUDOホームの提案通りですが、後から1カ所だけ要望したのが玄関土間のギャラリースペース。
土間を少し拡張して、絵里子さんの作品を置くショールームを作りたいと要望しました。外からも覗ける展示スペースは、将来ショップとして活用できそうな広さです。
光をまとうガラス工芸と自然素材の家 札幌市Tさん/SUDOホーム

大好きなカフェをイメージした空間づくり 石狩市S邸/イネスホーム



ダイニングの背面には、カウンターテーブルが付いています。このデザインは奥さまお気に入りのカフェ「ボイラー」の窓辺からインスピレーションを得て実現したのだそう。
アイアンのオープンラックには、奥さまが大好きなコーヒーのアイテムが並んでいます。



豆を挽き、丁寧にドリップして淹れたコーヒーは、とても美味しそうです。

記事はこちら イネスホームで叶えた広い敷地と快適な住まい 石狩市/S邸

中廊下にヌックや飾り棚など奥さまの好きなデザインを取り入れて 妹背牛町N邸/昭和木材



画像左は玄関ホールや廊下、キッチンに付けた小窓がアクセントになっています。室内5カ所に付けた小窓は、すべて正方形で統一してリズミカルに。表面がゆらめいて見える波ガラスを使用しています。

画像右はアーチ状の下がり壁とアクセントクロスでひと際映えるヌック風スペース。DIYが好きなご主人がお手製の収納ベンチを作ったので、ゆったりくつろげる場所になりました。

「奥さまは、好きなデザインや理想のイメージがはっきりしていらしたので、設計の参考になる写真をたくさん共有してくださいました。

ご主人は、奥さまの話を聞いて意見を尊重しながらも、梁の使い方や扉の色などの要所を決められ、ご夫婦の絶妙なバランスを感じながら、安心して家づくりを進めることができました」と設計担当の林さん。
記事はこちら 中廊下にヌックや飾り棚のあるかわいい洋風平屋 妹背牛町N邸

照明やミシンなど大好きなアンティーク雑貨に囲まれた暮らし 千歳市石井邸/生杉建設



千歳・生杉建設の石井良幸社長のマイホームは2008年に完成。格子窓や塗り壁の輸入住宅テイストは奥さまが雑誌などを見てイメージし、当時、工事課長だったご主人に相談して実現しました。
ダイニングの照明やアンティークのミシン、キッチンの目隠し部分のタイル、格子窓やカーテン、テーブルなどのセレクトは奥さまのコーディネートです。



奥さま 12年前のことですが、雑誌などをいろいろ見て好きなデザインを探しました。夫に見せて相談しながら一つずつ形にしてもらう感じでした。アンティークの家具も好きで、そういったアイテムが似合う感じにしました。

石井社長 1年くらいは構想を練ったと思います。デザインの好みは妻の要望が第1ですが、私もこういう雰囲気の家は好きなので、照明やタイルなど素材を選ぶのも楽しかったですね。

記事はこちら 千歳・生杉建設の家づくり―石井社長の自邸を例に

趣味のDIYに没頭できる土間仕様の作業部屋 帯広市M邸/イゼンホーム



ご主人が趣味のDIYに没頭できる作業部屋です。マグネットボードなども活用し、工具が整然と収納された部屋の広さは3畳。すべての道具が手の届きやすい場所に並んでいます。
「土間なので掃除も楽で、気兼ねなく作業できるところも気に入っています」(ご主人)



作業部屋の位置は玄関脇。友人から本棚やエアコン室外機カバーなどの制作依頼もあるというご主人にとって、車に工具や作品を積み込むのにも絶好の場所です。庭にはご主人の建てた焼肉小屋もあり、コロナ前は友人を呼ぶことも多かったそう。緑を眺めながらのDIYに焼肉と、郊外の休日を満喫できる家になりました。

記事はこちら 「DIY」「お酒」「焼肉」が楽しい家にリノベーション/帯広市M邸 イゼンホーム

ミニカーとミリタリーグッズコレクションを好きな時に眺められる趣味の部屋 東川町花岡邸/小岩組



花岡さん 私の要望で作ってもらった趣味の部屋です。ジーブのミニカーだけで約1000個くらいあります。MA-1(アメリカ空軍のジャケット)収集も趣味ですし、まだ作っていない、いつか作る予定のプラモデルもたくさんあります。およそ35年近くかけてコレクションしたお宝を、趣味の部屋に陳列することで、好きな時に眺められるようになったのはとても嬉しいですね。



趣味の部屋からガレージに直行できるように、この家には玄関が2つあります。ガレージの中に趣味の部屋を作るということも当初検討しましたが、やはり北海道・東川の冬は寒いですから、室内にして正解だったと思います。

記事はこちら 【北海道・東川移住】敷地は400坪!趣味満喫の注文住宅|花岡邸

スキーなどのアウトドア用品を収納できるガレージにはお気に入りのグッズが並ぶ小屋を併設 旭川市/アーケン



カルフォルニア系デザインのガレージが欲しかったご主人。アーケンの藤原社長に相談し、旭川の積雪荷重にも耐える、しかもデザインの良いガレージを購入しました。スノーボードやスキーなどのアウトドア用品は壁に設置、保管できます。自転車やキャンプ用品も壁に掛けられます。そしてこのガレージの奥には部屋があります。



ガレージ内部に、木造で小屋を作ったのです。好きなスポーツのグッズなども並ぶお気に入りの空間です。ご主人は、以前は住宅や一般建築の断熱工事を行う職人さん。今は各家庭のハウスクリーニングや水回りメンテナンス、庭の手入れ、引っ越しサポート、害虫駆除など、住まいの困り事を解決する会社で店長をされています。仕事でも趣味でも、ものづくりや整備が好きで、このガレージは、それを満喫できる空間なのです。

記事はこちら 後編 楽しいガレージライフ&インテリア水槽 元断熱職人のこだわりご自宅ご紹介/旭川・アーケン

草花を育て楽しむ庭と、コーディネートされた洋風家具に囲まれた暮らし 旭川市T邸/セルコホーム旭川・小森工務店



植栽、レンガの外壁、玄関ドアの色合いが美しいT邸。レンガを敷いた隙間にふわふわした繊細な印象の緑のモスが広がっていました。雑草を抑制する、土が剥き出しになるのを防ぐ役割もあります。

家を囲むように様々な草花が咲き誇っています。Tさんは花やミニトマト、イチゴなどの苗も育てていて、家を美しく彩る庭としてだけでなく、植物を育てる楽しみもこの家で実現されていました。



1階のリビングダイニング。照明、カーテン、腰壁のクロスなどは設計士やインテリアコーディネーターがプランし統一感を高めています。重厚感のあるソファー、絵画、食器棚などはT夫妻が、家具店などを巡って購入しました。

奥さま 実は私は、洋風の家具が好きで、このモデルハウスもひと目みて欲しいと思ったんです。トータルコーディネートされたモデルハウスを購入したので、家づくりの苦労はまったくありませんでした。しかも住んでみると困った事や不満などはありません。すごく良い出会いでした。

記事はこちら カナダ輸入住宅とガーデニングを満喫/旭川市・T邸/セルコホーム旭川・小森工務店

趣味のDJを楽しむ大量のレコードに囲まれた防音室 帯広市U邸/カントリーヴィレッジ



趣味でDJをされているというご主人。計画当初から関係機材を収められる書斎の実現を希望していました。気になる防音性能はというと、2枚の扉を完全に閉めてしまえば隣の部屋にいてもほとんど音が気にならないレベル。天井の勾配が音を反響し、厚みのあるサウンドに聴こえるところもお気に入りです。

レコードを収納する棚はもちろん造作。レコード店などで見るような引き出し型で、収納とディスプレイを兼ねています。
「この部屋に入ると出てこられなくなっちゃうんですよ(笑)」とご主人。ずっしりとした機材と大量のレコードが詰まった室内は、照明やコードの収納なども男性的なセンスで統一。隠れ家のような心ときめかせる空間となっていました。

記事はこちら 男前カントリー&防音スタジオの家/帯広市U邸 カントリーヴィレッジ

陶芸などの創作活動を楽しむアトリエスペース 石狩市K邸/辻野建設工業



エントランスに入ると、壁厚を利用したディスプレイ棚に飾られた奥さまの作品が来る人を迎えてくれます。自然光でライトアップされた陶器は、ガラス製の棚板に飾られていて、いろんな角度から1つひとつの作品をじっくりと眺めることができます。通路の壁面にもディスプレイ用の棚を造作しています。珪藻土の塗壁に陶器の花器がぴったりマッチしています。



通路を右に曲がった先に、陶芸用のアトリエがあります。「ここで過ごす時間がとても好きです」と奥さま。大きな開口部からやさしい光を受けながら、創作の時間が流れます。

アトリエには便利な作業用シンクも完備。裏に出られる勝手口もついています。形になった器は、裏の物置に旦那さんが取り付けてくれた電気釜で焼いているそうです。

記事はこちら カフェスペースと陶芸工房がある薪ストーブの家/石狩市K邸 辻野建設工業

趣味のコレクションがいくつも飾られる、自分たちが趣味を楽しむ暮らし 札幌市/SUDOホーム



キッチンの収納は扉をつけず「見せる収納」を徹底。どこに何があるのか、一目で分かるようになっています。

奥さまは北欧や韓国の明るい色合いの雑貨が好きだそう。
「極力モノをしまい込まず、すぐに整理できるようにしたかった」と話します。



ロフト上部はご夫婦それぞれの趣味の空間。
西側には語学の勉強をしたり、本を読んだりする奥さまのスペース。東側には、プラモデルをつくったり、絵を描いたりするご主人のスペース。

住まいのあちこちにぎっしりと並べられていたのが、ご主人のコレクション。プラモデル、ソフビ人形、ミニチュアカー、Nゲージなど、幅広いジャンルの収集品です。ご主人が撮影した鉄道写真も額装されて、壁や棚にいくつも飾られていました。
「かっこいいとかオシャレではなく、自分たちが楽しい家がいい」と奥さま。客人が来ると、そのコレクションの量に驚き、興味深く眺めていくそうです。

記事はこちら それぞれの趣味を楽しむ・つながる、シニア夫婦の家/札幌 SUDOホーム

愛車を保管できるビルドインガレージは譲れない条件、バイク愛好家の家 札幌市K邸/リヴスタイル



広いガレージスペースのなかには、磨き込まれたKさんのバイク、イタリアのDUCATI(ドゥカティ)とMOTO GUZZI(モト・グッツィ)がありました。じつはバイク愛好家のKさん、休日には十勝や函館、オホーツク地方など道内各地をツーリング仲間と日帰りでツーリングするのが楽しみ。奥さまとも、そのなかで出会ったそうです。

ガレージには、奥さまのKawasaki Ninja(カワサキ・ニンジャ)250も。はじめは、Kさんのバイクの背中に乗せてもらっていたという奥さまも、おととしに普通二輪のバイク免許を取得して新しく購入。「自分で乗ってみると、加速するときや、風を切る感じが好きで」と、ますますツーリングが好きになったそうです。

記事はこちら DIYで暮らしを彩る、バイク愛好家のヴィンテージガレージハウス

まるでお店のようなコーヒー好きのおうちカフェ 札幌市K邸/ブレイン札幌



Kさんは、カフェや喫茶店をはしごして研究したぐらいのコーヒー好き。 このカフェカウンターを作ることは、家を建てるときに外せない条件でした。ウイスキーの小瓶もいっぱい並んでいて、まるでバルのカウンターのよう。

カウンターの下には、小さなシンクがあり、ちょっとした洗いものができるようになっています。 「突然会社辞めて『お店やる』とか言わないでね」と言う奥さまですが、顔は笑っています。



写真の左端にあるのは、豆の風味を逃がさないコーン式のグラインダー(電動式のコーヒーミル)。真ん中にあるのが、イタリアのデ・ロンギ社製エスプレッソマシン。デザインもさすがおしゃれです。 Kさんは、グラインダーを使った挽き立てのブレンド豆でエスプレッソを2ショット抽出。ちなみに、右にある黒い機械は、ビアサーバー。きれいな泡で飲めそうですね。うらやましい。

記事はこちら おうちカフェに趣味の部屋、夫婦2人の家 札幌市/Kさん

趣味のギターやベースと思い出の品をディスプレイして楽しむ暮らし 帯広市/cubeチセ



吹抜けと繋がったフリースペースにはKさんご夫妻の趣味であるギターとベースがディスプレイされています。

吹抜けとフリースペースを隔てる低い間仕切りは波打ち際を思わせる流線形。新婚旅行先のスペインで見たガウディの建物が忘れられず、どこかにそのイメージを取り入れてほしいとお願いしていたそうです。間仕切りの手前に造られたロータイプの本棚の上にはKさんが集めた旅先での物と一緒に、家族の写真と思い出の品が飾られていました。

記事はこちら 憧れのヨーロピアンカントリーをアレンジ 帯広・cubeチセ(キューブチセ)の家


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