Story 取材記事

親の代に縁があった工務店は、行列ができる隠れた名店になっていた 秋田県大仙市Fさん/村上工務店


白を基調とした、すっきりとした空間が心地良いこちらの家は、Fさん家族の住まいです。待ちに待ったマイホームとファミリーのストーリーを取材しました。



以前は、隣接するご主人の実家に住んでいたFさん。結婚を機に家づくりを考え、畑だった敷地内に新居を構える予定でしたが、農地を宅地にするための地目変更に時間がかかることを知ります。
その分野でも知識が豊富な村上工務店に、地目変更を含め、設計・施工を依頼しました。

引越まで4年もの間、いっしょに歩んでくれた



安心して任せられたのは、ご主人の実家で営んでいる理髪店も村上工務店で施工した縁があったからだといいます。
改良された土地に家を建てるまでには時間を要することもあり、家づくりの相談から完成まで、じつに約4年!
村上工務店は、お客さまとゆっくり打ちあわせしながら、年に5棟程度を丁寧につくる工務店。行列ができる人気店になった今も、変わらない社長の姿勢が印象的だったとFさんは振り返ります。

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ご夫婦に共通していたのは「帰りたくなる家」にしたいという想い。
豪雪地帯である大仙市では寒さが厳しいため、あたたかい住まいが理想です。
ご主人は「冷え込んだ日に帰宅して『寒い!』と震えるようなことがないです。実家暮らしの時には、家が古く寝ても覚めても寒かったので、今はとても快適です」と話します。

引越は2023年7月。初めての夏を新居で過ごし、涼しく快適だったのはもちろんのこと、電気代が思った以上に安く済んで驚いたそう。初雪で道路も田畑も白く覆われた取材日も、朝起きたときの室温が暖房なしで12℃以上あり、「朝起き上がることが苦痛じゃなくなった」と笑顔のおふたり。

リビングと繋がる和室



リビングダイニングは16畳。当初は広さを20畳で希望していたそうですが、横にある和室とのつながりのおかげで、空間を広く使うことができます。奥さまも、洋と和が溶け合う空間のつながりを気に入っているといいます。
現在、和室はお子様の遊び場や、幼稚園グッズの一時置き場として使っているそうです。老後は寝室としても重宝しそうです。

共働き世帯に必須の「家事楽」回遊動線



フルタイムで働く奥さまが家づくりにおいて重視したのは、家事が楽にできること。
仕事が終わるとお子様のお迎えから夕食、後片付けに洗濯など帰宅後も忙しく過ごします。奥さまはSNSの施工事例を参考に「家事楽」をするため、間取りのリサーチをしていたそうです。
キッチンからパントリー、洗面脱衣室、バスルーム、そして衣類収納が、U字型の回遊動線上に見事にまとめられています。コンパクトながらも、機能が充実したスペースです。



奥さま「仕事着や普段使いのコート類はクローゼットへ、毎日の着替えもお風呂上がりにすぐに着られるよう、脱衣所の収納部分にしまっています。キッチンからお風呂まで、行ったり来たりすることなくスムーズに家事ができます。」

洗濯物を干した後の“畳む”を省略し、ポールを渡してハンガーに掛けておくことで、毎日着る仕事着はさっと羽織れるようになったそうです。
社長・村上満さんからの提案で、ポールの上部には収納棚を設置し、帽子など小物類の収納に役立ちます。



オープンパントリーには、ご主人がコレクションしたというお酒が多数並びます。



キッチンはどんな家電やインテリアにも馴染むホワイトで統一。足元のバー状のスイッチで水の出し止めができるフットスイッチユニットや、手入れのしやすい人工大理石のシンクなど、毎日使うところには妥協のない選択をしました。



シンクの背面に調理家電と収納をまとめて、洗う、刻む、加熱する、盛り付けるのクッキング動線がスムーズになり、10分、20分単位でそれまでより時短になったそう。

2階には男性が憧れるご主人の趣味部屋



ご主人の趣味部屋には、釣り道具がずらり。
「最初の図面の段階で、2畳ほどのフリースペースがあったんです。ここをなんとか部屋にできないかと、村上さんに頼んで造ってもらいました。憧れが実現するとなってからは、趣味部屋のことで頭がいっぱいでした(笑)」



パンチングボードの壁面収納には、釣り糸を巻き取るリールや、修理・オーバーホールをするための工具が美しく並びます。



川釣りはもちろん、海釣りもするというご主人は、海で釣った魚を捌いて食卓に出すこともあるそうです。

奥さま「実は、主人が車庫に魚を捌くためのシンクをDIYで設置したんです。キッチンで捌くのはニオイも気になるので……。そこで釣ってきた魚の下処理をやってもらっています。」

ご主人「当初、予算の都合で車庫が置けるか微妙だったのですが、なんとか予算内で車庫も設置してもらえました。」

お酒が好きなご主人は時折、台所に立っておつまみを作ったり、家族の食事を作ったりすることも。



好みやライフスタイルに寄り添いながらプラスαの提案を

ご夫婦の要望に沿いながら、プラスアルファの提案をしてくれるので、家全体の壁紙や、和室のコーディネートは村上さんに任せたそうです。Fさん家族の家づくりを、経験と知識で支え、信頼を得ていたことがうかがえます。



家族でつくる「帰りたくなる家」

共働き世帯のFさんご家族が描く「帰りたくなる家」。
無駄のない機能的な水回りで家事・育児を手助けしてくれる回遊動線や、オフを楽しめる趣味部屋。
そして理想であった「夏は涼しく、冬は暖かい」この家で、Fさんはこれからも、お子様とともに家族の思い出を刻んでいくでしょう。

撮影:R-room 鈴木竜典写真室
ライター:りぶにこる


2024年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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