「マイホームは木造平屋が希望でした」と話すSさん。候補に上った会社はいくつかありましたが、どこも条件が今ひとつ。そんなとき、Sさんがスマホで見つけたのが大正2年創業の100年企業・地元旭川の昭和木材住宅事業部でした。
木のぬくもりに包まれた、和のテイストとこだわりの旭川家具がうまくミックスしたSさんの家をご紹介します。
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どこでもお気に入りの木が見える無垢床の住まい
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招き屋根と塗り壁が外観のアクセント。落ち着いたたたずまいのSさん邸。高いほうの屋根側にあるリビングは、天窓からも明るい日差しが入ります。
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玄関ホールから木目が美しいナラ材の無垢フローリングがLDKまで続いています。框(かまち)の付いたドアは、昭和木材による造作。
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タモ材の竿縁天井がモダンな和のたたずまいを見せる、開放感たっぷりのリビングルーム。ロフトも造れそうな高さですが、Sさんご夫妻はあえて設けず、この開放的で明るい空間がお気に入りです。
フローリングは、幅が異なる3種類を乱張りしました。デザイン性に優れているだけでなく、温湿度の差で伸縮する無垢材の弱点を緩和する効果もあるのだとか。
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息子さんたちの部屋も、木目調のフローリングではなく、本物のナラ無垢フローリングです。「家のなかにある木の、それぞれ異なる表情を見ているのが好きですね」とご主人。「子どもにも木にたくさん触れてもらいたいので、すべてを無垢フローリングにしました」。
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リビングにはフリーカウンターを造作。椅子は、昭和木材がオーダー製作したものを組み合わせました。
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ほかにも、匠工芸さんのキャビネットや、大雪木工さんのテレビボード、アール工房さんのソファなど、お気に入りの旭川家具が並んでいます。窓にはタモ材の横格子にロールスクリーンを付けました。
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ダイニングテーブルは、昭和木材の無垢板工房で、Sさんご夫妻が選んだ一枚板から造作したものです。世界中から厳選した何百もの板を、展示販売しているという無垢板工房。その中から我が家の一枚を選べるなんてたまりませんね。
「昭和木材って、家も建てる会社なんだ!」
以前は旭川のアパート住まいだったSさんご夫妻。小さな子どもの立てる足音などに気を使う日々でした。2人目のお子さんも生まれることになり、市内の土地を探して家を新築することに。
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「年月を重ねてきた木の持つ味わいを見るのが、何よりも好きなんです。それぞれの表情も違いますしね」というご主人。ご夫妻は、「昔は木に興味もなくて、量販店の家具などを買っていました」。それが旭川に引っ越してから、街の施設などあちこちに旭川家具の椅子などがさりげなく使われているのに驚き、見たり触れたりしているうちに木の魅力を感じるようになったのだとか。
マイホームも木をふんだんに使った家が欲しいと、住宅会社を探しはじめたSさんご夫妻。「いくつか候補はありましたが、プランの自由度や価格面でちょっと契約まで踏み切れませんでした」。
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2017年に公開された東神楽・ひじり野モデルハウス
そんな中、ご主人が旭川家具のことをネットで調べていると、「家具に使われるほとんどの板が、昭和木材から卸していることを知りました」。何気なく会社の公式サイトをのぞいてみると住宅事業部のホームページがあり、「住宅も建てているんだ!」と驚いて、さっそく会社に電話しました。そこで応対したのが、住宅事業部の林のぞみさん。
当時公開されていたオープンハウスやモデルハウスを見学したSさんご夫妻、同じ木を使っても他社とのグレードの違いに惹かれたといいます。「とにかく、木がきれいなんですよね」と顔を合わせるSさんご夫妻。「それに、昭和木材さんの家は無垢材を贅沢に使っている割に、聞いてみると金額はそれほどでもない。ほかの会社と比べても驚きでした」
また、昭和木材は営業専門のスタッフがいない代わりに、設計担当の林さんととことん話せたのも良かったと語ります。「林さんは話も分かりやすいし、質問にもすぐ答えてくれる。ほかの会社と違って、こちらの希望に対していろいろと融通を利かせてくれたのも良かったです」
林さんも当時を振り返ります。「Sさまは、樹種の知識など本当によくご存知でした。私も、Sさまご夫妻にご納得いただけるような家づくりができるように打ち合わせを重ねながら協力をさせていただきました」
平屋の永山モデルハウスを元に、細部まで“我が家仕様”に
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「おいでおいで~♪」。下の息子さんが生まれる前からのお付き合いがある林さん(写真右下)
プランニングを進めていた2018年夏、昭和木材の新しいモデルハウス・凛(りん)が完成。モデルハウスを見て、ご主人は「2人でピン!ときました」と話します。
そこで、このモデルハウスのプランを基本に子ども部屋を足して設計してもらうことに。
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共働きで子育て中のSさんご夫妻が家事をしやすく、収納も十分確保できるようにと、細かいところまで話し合ってプランを決めていきました。
例えば、モデルハウスのキッチンカウンターは片側を壁に付けていましたが、林さんは「家事の動きがラクで、お子さんたちがのびのびと動けるように」と、壁から離した独立型にすることを提案。回遊型で、大人も子どもも動きやすい動線になりました。
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「キッチンは広くて使いやすいし、収納も食品庫などたくさんあるので助かっています」と奥さま。
キッチンカウンターの側面には、マグネットをつけたりお絵かきができるホーローパネルを張りました。
フリーカウンターの壁にもホーローパネルを設けています。お兄ちゃんもお絵かきに夢中!
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キッチン・ダイニングの向かいにはユーティリティーとトイレがあるので家事の動きもスムーズ。トイレの手洗いも兼ねて、近くに洗面化粧台を設置しました。ダイニングの近くなので、お食事前の手洗い習慣も身につきそうですね。
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トイレはシンプルですっきりとした空間。薄いパステル調の水玉が可愛らしいアクセントウォールは、奥さまが選んだものです。
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トイレの床はヘリボーン張りの無垢材で北欧テイスト。「トイレも自分のお気に入り空間なので・・・」と話すご主人、家族の中でみずから希望したぶん、お掃除当番も担当しているそうです。
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ユーティリティーは広めにスペースを確保。洗濯の一連の作業を、ここで済ませることができます。「林さんに、小さいことでも『こういったものがあればいいな』と伝えると、すぐに提案をしてくれるので助かりました」と奥さまは話します。
和室にスマートな大容量の収納スペース
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玄関にあるシューズクローゼット
Sさん邸はプランニングする上で、シューズクローゼットとウォークインクローゼットか、どちらかを選ぶことを迫られました。
最初はどちらも欲しくて悩んだお2人でしたが、林さんから「ウォークインクローゼットは、通路部分のスペースがもったいないですよ」とアドバイスされて、最終的にシューズクローゼットを設けました。「うちは靴も多いし、ベビーカーなど大きなものもしまえるので正解でしたね」と奥さま。
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寝室となる和室の収納には、林さんの工夫がありました。ちょっと見たところただの壁に見えますが・・・
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壁となじむ色のロールスクリーンを二面に設置、上げるとそれぞれに大きな収納スペースがあります。お布団も収納できます。スクリーンを上げ下げするだけで済むので、とても便利に使っているとか。
インテリアの選択も相談、統一感のある住まいに
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ほかにも、インテリアコーディネーターの資格も持つ林さんに、アドバイスをもらって助かったことがあるそうです。「照明やクロスは私が決めたんですが・・・」と、苦笑する奥さま。「吊り下げタイプの照明ばかり選んだり、あちこちにクロスを張りたくなったりと、気持ちが暴走するんですよね。そこを、林さんが『ここは止めたほうがいいですよ』『これはこの場所がいいですね』と、テイストのズレを修正してくれました」
「オーナーさんのお子さんたちを見ると、可愛くて仕方がないですね」と、ほがらかに話す林さん。初めての見学からSさん邸ができるまでには2年かかったそうですが、「昭和木材では初回のご要望聞き取りから、家の完成お引き渡しまで1年ぐらいが普通です。2年かかることも珍しくはありません」
Sさんが愛用していたグランドピアノを実家から運んできて、いまは息子さんも弾いています。「いっぱい練習してくれるといいな」と奥さま。お休みの日は、パパとのピアノも楽しんでいるそうです。
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暮らしはじめてからまだ2ヶ月半ですが、プールや水遊びを楽しんだり、お近くにお住まいのおばあさまの家を行き来したりと、子育てを楽しんでいるSさんご夫妻。「子どもがのびのびと暮らせるのが、何よりもいちばんです!」お2人は、そう笑顔で語ってくれました。
記者の目
無垢フローリングや天井、框(かまち)扉や造作家具など、木材の良さだけでなくおさまりの美しさも感じさせるSさん邸。「ほかの会社とは違う」と感じたご夫妻の言葉が、お住まいに現れていました。
Sさんご夫妻が「ピンと来ました!」という昭和木材の永山モデルハウス・凛(りん)はシニア向けにつくられたそうですが、オープン以来子育て世帯にも好評でそれぞれの世帯の方々とのプランづくりが進行中だそうです。公式サイトには室内を360°見渡せるストリートビュー画像もあるので、気になる方はのぞいてみてはいかがでしょうか。
昭和木材公式サイト・モデルハウス
2019年11月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。