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上質な木の魅力、昭和木材の人気モデルハウス/旭川市


以前、IEZOOMでご紹介した(「旭川家具が似合う!昭和木材・和モダン平屋の家」)


旭川家具が似合う!昭和木材・和モダン平屋の家

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このオーナーをはじめ何組ものオーナーが、無垢材や造作の美しさ、設計施工の気配りなどに魅了され、「このモデルハウスと同じように建てたい!」と言ったモデルハウスが旭川市永山にあります。昭和木材住宅事業部が手がけた平屋のモデルハウス「凜(りん)」。

木材会社として100年の歴史がある昭和木材の魅力がぎっしり詰まったモデルハウス。まだまだ見学に訪れる人が多いのですが、新モデルハウスを計画しているため、「凜」は販売中です。オーナーが決まるともう見学できなくなりますので、IEZOOM編集部もこのモデルハウスの魅力を写真と文章で残そうと「凜」を訪れました。


目次

程よい広がりと心地よさを感じる家



モデルハウス凛は、旭川市永山10条にあります。間取りは2LDK、延床面積29坪の平屋建てと、シニア世代のふたり暮らしを想定した設計。「このあたりは子育て世帯の方が多いので、近所に住む子世帯とお互いが行き来できるようなイメージで考えていました」と、プランナー&デザイナーの林のぞみさん。

写真左に見えるタモ材の一枚板に目を奪われる玄関。ホールの床はリビングと同じ無垢ナラ材の乱張り、壁の巾木や窓台にもナラ材を使っています。玄関奥にはシューズクローゼット、ホールにも大きな収納を備えています。



LDKは27.5畳と大きめで、子世帯が遊びに来ることを想定しています。ソファや造作家具、窓の格子も横のラインが基調で和の雰囲気です。



ユーティリティの洗面化粧台はシンプルに造作。下はカゴやダストボックスなどを入れられるようにしました。

ナチュラルな和モダンが若い世代に人気



モデルハウスを公開して、圧倒的に反応があったのが意外にも20代後半から30代にかけてのご夫婦やファミリー。タモ材を使った竿縁(さおぶち)天井は特に好評で、多くのお客さまに採り入れられています。



キッチンカウンターを囲むように、L字型に造作したダイニングカウンターテーブルも人気。壁付けのカップボード、テレビボードなどの造作家具は、お客さまからもよくオーダーされるそうです。



キッチン前面のカウンターと収納。床から浮かせているのは、下のスペースにロボット掃除機をしまうため。住み手の使いやすさ、暮らしやすさも細部までプランされているのは、長年設計に携わってきた林さんの得意とするところです。



2019年には、IEZOOMでも取材したYさん邸が「LIXILメンバーズコンテスト2019」で全国賞を受賞。


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受賞のお祝いに、別のオーナーさんが贈ってくれたというフラワーアレンジメントが飾ってありました。「とてもありがたい、うれしいことですよね」と林さん。

採光をコントロールして落ち着きを演出



「このモデルハウスは、全体的にやや明るさを抑えています」と林さんは説明します。
林さんによれば、家づくりで最初に行う要望アンケートでは「明るい家」という回答がやはり多いそう。しかし、実際は「明るさそのものよりも、大きな窓が欲しい」だったり、「全体は明るくても、寝室は薄暗くしたい」という要望だったりするとか。そこで、打ち合わせでオーナーさんの具体的な要望を汲み取り、室内の明るさのシミュレーションも行いながらプランを作成するそうです。


採光窓を設けて光量を調整。右は玄関ホールへの扉、左は客室への引戸


林さんのラフデザインを実施設計に移し、大工さんや職人さんとの調整役もするのが工事課長の髙野さん。「通常は、最初の見学からご契約までに1年、引き渡しまでにさらに1年と時間をかけるのが普通ですね」といいます。「そのほうが、よりご納得いただける家をつくれますし、林さんからしっかりと説明してくれるので、お客さまも反りや膨らみといった木の特性に対する理解があります。我が家への愛着も湧きますし、住んでからのクレームもほぼありません」

協力業者さんも「昭和木材で建てる誇り」を持つ


JR旭川駅構内の内装にふんだんに使われた昭和木材の木材


昭和木材の家を見学に来る人のきっかけは、有名ブランドのカンディハウスなど、旭川家具が好きで調べるうちに、その材料を昭和木材から仕入れていることを知った人が多いとか。
創業は1913年。全国各地に拠点があるほか、市民にも馴染み深いJR旭川駅の内装に同社のタモ材が採用されていることでも知られています。


ソファーの材料も昭和木材から納めています


「昭和木材の住宅事業部は、少数精鋭ですので年間8~10棟の施工が限度。その代わり、扱う木材はナラやタモといった当社が厳選し加工した広葉樹材が中心で高い評価をいただいています。木の家が好きだというお客さまにも、『昭和木材さんの家は、今まで見てきた家とひと味違う』と驚かれたりもします。テーブルの一枚板などを選べる無垢板工房・和(なごみ)や、ダイニングセットもオーダーできる造作家具部門が自社にありますので、そういった部分の魅力を感じてくださるお客さまも多いと思います」(髙野さん)。


客間は乱張りナラ材のフロ―リングに置き畳、造作の框扉で和モダンに


大工さんは棟梁の下に若手の大工さんもおり、木の特性を熟知しているだけでなく、お客さまへの対応も評判が良いそうです。


窓は寒さに強いトリプルサッシ、暖房給湯はエコジョーズ+コレモ


オーナーさんが施工中の家を見学される場合は、最初の顔合わせ時に林さんが同行しますが、あとはオーナーさんが好きなときに行ってOK。「大工さんはいつも優しく丁寧な言葉使いで応対しています。私たちにも、『こうしたほうがいい』など、よりよくするための意見も言う頼もしい大工さんです」

「先日も商談中のお客さまから、当社の施工現場と、別会社の現場を見比べて『昭和木材さんの現場は、いつもきれいに片付いているね』とおほめの言葉をいただきました」。(林さん)



それは、電気や塗装など協力業者の職人さんも同じ。寝室の天井を一部ふかして間接照明を入れているのも、電気工事会社さんから「照明のカッコいい納め方だよ」と提案されたからだとか。



モデルハウスは、断熱性能を表すUA値が0.25Wと国の省エネ基準のほぼ倍の断熱性能。BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)認証で最高の星5つを獲得しています。


扉を開ける際に手をかけるくぼみが隠れたところにある、凝った作りの造作収納


協力業者さんに対して、細かい指導や教育があるのかと尋ねたところ、林さんは「当社住宅事業部の歴史はまだ20年ほどですが、100年を超す老舗企業である昭和木材の仕事をしているといえば、周囲からの信用や評価がとても高いと、職人さんからも聞きます。だからこそ手が抜けない。ちゃんとした家を建てるんだというプライドを現場の誰もが持っていますし、よりよい家をつくるための連係プレーが自然とできているんですよね」と話してくれました 

記者の目



終始和やかに進んだこの取材。モデルハウスの説明だけでなく、数々のエピソードを伺ううちに、社員から大工、職人さんまでが、お互いを信頼しながら家づくりを進めていく様子が見えてくるようでした。次のモデルハウスの企画も進んでいるとのことで、どんなテイストの家になるか楽しみです。

昭和木材住宅事業部 モデルハウス「凜」概要



所在地 旭川市永山10条13丁目4
営業時間:土・日・祝の10:00~17:00
見学予約:昭和木材住宅事業部ホームページから
木造軸組工法:平屋建て
延床面積:


昭和木材モデルハウス「凜」

2020年11月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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