Story 取材記事

ゲストと楽しむおもてなしの家/本別町S邸 赤坂建設


今回ご紹介するのは、十勝の北東部に位置する本別町で酪農業を営むSさんの自宅です。コンセプトは「友人とホームパーティーを楽しめる家」。「まるでホテルのよう」と歓声が上がったラグジュアリーなインテリアに加え、その美しさを保つための工夫も見どころです。

「経年変化少なく」傷・汚れに強い素材をチョイス



「酪農業で土ぼこりや虫が多い環境なので、汚れが目立ちにくい色にしました」と落ち着いたデザインに仕上げた外観。設計・施工は隣町、池田町の赤坂建設です。



玄関には上がり框の下に白い玉砂利を敷き、洋風な中に落ち着いた雰囲気をプラスしました。段差に入れた間接照明が来客をあたたかく迎えます。

「経年変化の少ない素材を」と、メインの床材には硬めの大理石風フロアを選びました。



多忙な日々の合間に友人家族と食事や会話を分かち合うのが楽しみというご夫妻。LDKは面積に余裕をもたせ、リビング・ダイニング・和室と複数の空間が緩やかにつながる形にデザインしました。
「食事の後は気楽に楽しみたい男性陣とゆったり過ごしたい女性陣、自由に遊びたい子どもたちと、それぞれ思い思いに過ごせるのが気に入っています」(ご主人)



S邸では「生活感を醸し出す家電は見えない場所に」を徹底。
ロボット掃除機の充電スペースは収納の中に設け、扉の下側に出入りできるスペース(写真左端)を開けました。



LDK奥の和室は、結婚式でご主人が奥様にプレゼントしたというお花が飾られモダンな雰囲気。
ご友人の小さい子どもたちが寝転ぶなど、使い勝手のいいスペースになっています。



オーダーメイドのダイニングテーブルには鉄板焼き用のプレートが仕込まれています。お好み焼きやステーキなど、本格的な鉄板焼にはお客様からも歓声が上がりそうです。
照明も換気機能つきのものを選択、匂いを気にせず快適に食事を楽しんでいます。

大容量パントリーで“いつでも美しい“キッチン



キッチンはLIXILのリシェル。傷や汚れがつきにくく劣化の少ないセラミックトップを選びました。



食器棚は扉全体を開けなくても中段の「窓」から物を出し入れできる「2ウェイクローゼット」を採用、不要なものを見せずにスマートに食器を取り出すことができます。



「キッチンにカウンターを作ったらどうしてもその上に物を置いてしまう気がして。代わりにパントリーにスペースを作ったんです」と奥様。大容量のパントリーにはストック品だけでなく家電なども並んでいますが、来客からは一切見えません。おかげでキッチンは常にモデルルームのような美しさです。



パントリーからも風呂場からもアクセスのよい位置に設けられた勝手口。帰宅後はかさばる食料品をすぐに収納し、外作業の汚れも素早くオフできる間取りです。



水回りでお気に入りなのがガス乾燥機の乾太くん(リンナイ)。ハイパワーなので乾燥はこの一台に任せ、ほとんど手で干すことはないそうです。
奥にはアイロンがけや洗濯物畳みのためのスペースがあり、リビングまで持ち込まずに洗濯物の片付けが完了。こうした動線の工夫も、生活感のないLDKを実現するポイントです。

暮らしのデザインに遊び心を添えて



インテリアは主にご主人がこだわりぬきました。
こちらは自らイメージ画を描いたという寝室。天井、ベッド下、背面の3箇所に仕込んだ間接照明が、リラックスタイムを柔らかに包み込みます。



「お客様が迷わないように」と奥様が選んだトイレ表示。おもてなしの心が光ります。



2階はガラリと雰囲気を変えてレトロな雰囲気に。子ども部屋になる予定の部屋の前には、いつかお子さんが生まれたらゆったりと絵を描いて楽しめるようにと、壁の色に合わせた緑色のホワイトボードを設置しました。



写真左は屋根裏収納。「海外の家には隠し部屋がよくあると知って」というご主人の遊び心で、ドアの外側に壁を模したもう一枚のドアを作りました。

「あえて部屋にせず、いろいろな可能性を残したかった」という写真奥の空間は…



バーをイメージしたカウンターで空間が仕切られています。
「セカンドリビングにしてもいいし、子どもが生まれたら兄弟の共有スペースにするのもいい。農家の息子は結婚するまで親と同居することが多いので、大きくなってからは自由に過ごせるようにミニキッチンを作るのもいいなと考えています」(ご主人)

暮らしのイメージが広がる楽しいスペースになりました。

「大切なのは”誰と”建てるかだと思ったんです」



「制約が少なく自由に建てられる会社」という条件で住宅会社探しをされたご夫妻。赤坂建設を選んだ決め手は「人」だったと語ります。



「家を建てるのは会社ではなく人。結局は”誰と”建てるかが大事だと思うんです。担当の高山さんは、こういうスタイルが実現できないか、こういう建材もいいんじゃないかと僕たちが勉強してくると必ず応えてくれる人。こちらが良いものをイメージできればできるほど良い家が建つぞという感触がありました」(ご主人)



先に家を建てたご友人に話を聞いたり、Instagramでリサーチしたり。一年の時をかけてイメージを膨らませ、契約までには何度もプランを練り直しました。



「急かさず、じっくりと家のイメージを育てて初めていい家が建つんです」と担当の高山さん。「お二人の熱意に応えようと知恵を絞るのも楽しく、幸せな仕事でした」

たっぷりと蓄えたアイデアを凝縮させて完成したのは「一つも悔いがない最高の我が家」。
ゲストにとっても家族にとっても心ときめく、ホスピタリティと遊び心のあふれる一軒になりました。

写真 Commercial Photo / Movie  SWITCH


2022年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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