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住宅展示場を見学・最新のモデルハウスで得た学びとは e-housing函館(イーハウジング函館)


函館圏の地元工務店とその関連業者によって結成されたe-housing函館(イーハウジング函館)は、「地域に合った高性能住宅を適正価格で提供する」ことをスローガンに、現在13社が活動する住宅団体です。


写真は2019年に行われた5社合同での住宅見学会の様子


勉強会などを通じ、技術やノウハウを共有するほか、ニュータウンの造成・販売や住宅展示場の運営実績もあり、2016年には当時まだ珍しかったZEHモデルハウスの共同展示を行うなど、常に時代の一歩先を行く、先進的・実践的な家づくりを続けています。そうした活動が注目を集め、全国大手ハウスメーカーの住宅視察を受けたこともあります。

今回イーハウジング函館のメンバーが学びの場として向かったのは、2024年4月末にリニューアルオープンした「北海道マイホームセンター函館会場」(函館市桔梗町・北海道新聞社主催)。7月末に行われた見学会の様子を取材しました。

道内外大手6社の協力を得てモデルハウスを見学

見学会はイーハウジング函館で会長を務める(株)マルサ佐藤建設の佐藤健太郎専務の挨拶からスタート。北海道マイホームセンター函館会場に事前に見学許可をもらい、出展する8社9棟の中から、今回は6社7棟を見学させてもらいました。


インフォメーションセンター内に集まったメンバー


佐藤専務 今回は北海道マイホームセンターさんとハウスメーカー各社さんのご協力で、貴重な見学の機会をいただくことができました。ハウスメーカーさんがどんな住宅提案をされているのか、実際に見せていただくことで、学びに繋がればと思います。

各社が提案する最新のモデルハウスが勢ぞろい




この日の参加者は総勢15名。3つのグループに分かれて一棟ずつ見学することになりました。夏空の下、輝くモデルハウスを順に巡ります。

■小倉工務店 函館モデル(仮称)



こちらのモデルハウスは1階で生活が完結する間取りになっています。特注のテラス窓で大きな開口を採った吹抜けのLDKは圧巻のスケール。外とのつながりを感じられる開放的なプランです。軟石などもポイントに使われ、ナチュラルで洗練された空間が広がっています。使われている建具や素材、納め方などにもメンバーは興味津々でした。

■一条工務店(函館展示場)i-smart(アイ・スマート)



「家は、性能。」の一条工務店。アイ・スマートは「超省エネ・超健康住宅」で、数ある商品ラインナップの中でも、機能を追求したスマートなデザインが特徴。太陽光発電、全館床暖房は全棟標準です。2階にはさまざまな解説や展示物、体験コーナーなどもあり、同社の取組みを知ってもらう工夫に満ちていました。

■北海道セキスイハイム パルフェJX



太陽光+蓄電池+HEMS搭載。ヌックやバックヤード収納のあるリビングや、キッチンハウスが製作したキッチンなど、ラグジュアリーでオリジナリティ溢れる住空間が広がります。使いやすい家事動線に加え、2階の小上がり風のキッズスペースや、リモートルームなどの提案も好評でした。

■日本ハウスホールディングス 日本の家・檜の家「館」



上下に大きな開口を設けた吹抜リビングや、2階バルコニーが屋根代わりになった1階テラスなど、リゾート感を盛り込んだ提案が魅力。室内に入ると内装に使われているヒノキのさわやかな香りが迎えてくれます。外壁はメンテナンスフリーのオリジナルタイル。水回りもホテルライクな仕上がりです。収納プランや動線計画にも注目が集まりました。

一条工務店(函館東展示場)GRAND SMART(グラン・スマート)



業界最高クラスの性能と災害にも備えた強靭さを誇る同社の最上位モデルハウスです。上下階ともに同じ仕様のキッチンがあり、面材を変えることで、インテリア・テイストの違いを比較できるようになっています。階段は通常より1段多く設けてあり、上り下りもスムーズ。ゆとりの設計と同社の最高クラスの住空間を体感することができました。

土屋ホーム CARDINALHOUSE



コンセプトは「心奪われる日常」。目隠し壁の向こうにはインナーテラスがあり、リビングとつながるプライベートなアウトドア空間が提案されています。ウォークスルークローゼットを備えた独立した水回りや、充実した収納計画など、暮らしやすさとリゾートライクが両立するプランが参加者をうならせていました。

スウェーデンハウス Gran(グラン)



函館の街並みにも似合う西洋風の外観。室内に入ると木の温もりに包まれます。薪ストーブを置いた吹抜けリビングと、天然木の味わいあるキッチンが緩やかにつながるプランです。
「タイルはこうやって使うと素敵だね」
「洋風なのに和室も提案できるんだね」
などなど、移動するたびに感想が漏れました。

見学を終えて



再びインフォメーションセンターに集まった参加メンバー。佐藤会長の音頭で、互いの感想を発表しました。一部をご紹介します。

・ペアガラスとトリプルガラスの違いについて、実際に体感できるコーナーを設けるなど、展示の仕方が大変勉強になりました。私たちもお客さまにご説明しますが、あんな風に実際に目で見て体感できると、とても納得感があると思います。

・会社の取り組みなどのパネル展示や、断熱仕様の模型など、その会社さんの家づくりが一連で理解できる展示の仕方は流石だなと思いました。自分たちも挑戦してみたいです。

・ウォークスルータイプでオープンな収納を備えたプランが人気なのだと分かりました。

・インテリアはグレー系の提案が多く、トーンを押さえた配色が参考になりました。

・同じようにタイルを使っているのに素敵に仕上がっていて、こんなにも違うものかと驚きました。

・石や天然木など、自然素材を効果的に使った提案が印象にのこりました。

・書斎やパティオ、家族共有のワークスペースなどを経由して、個室に入る動線が楽しかったです。



当初の予定よりも長い時間をかけて見学を終えたメンバーたち。皆さん「家」が大好き。とても参考になったという声が多く、楽しく有意義な見学会になったようです。

いえズームではe-housing函館(イーハウジング函館)の活動や、会員企業の家づくりを今後もご紹介していきます。お楽しみに!


会場は広い駐車場を完備、新道沿いの大きな看板が目印


取材にご協力いただいた北海道マイホームセンター函館会場の詳細はこちらからご確認ください。

2024年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。