プラン・価格の両面で納得の家づくりができると、歴代オーナーから高い支持を得ている帯広の工務店・ウッドライフ。自由設計の注文住宅で暮らしやすくこだわりを反映した間取りで、代表的なブルックリンスタイルのほかにも、様々なデザインテイストに対応し、個性あふれる住まいを提案しています。
ウッドライフが手掛けた施工事例をご紹介する「ウッドライフの実例まとめ・前編」(記事にリンク)に続き、今回も代表・富原さんとホームアドバイザー・脇坂さんのお話を交えながら、一挙に8事例をご紹介します。
目次
カフェを併設した三角屋根の家/清水町K邸
もともと本州で暮らしていたKさまは、お子さまが取り組んでいるアイスホッケーが本格的にできる十勝清水に移住。清水町でマイホームを建てることにしました。
北海道で家を建てるからにはと、市街地に近い敷地324坪というゆとりある土地を選びます。お子さまが通うアイスホッケーのスケートリンクも徒歩圏内にあり、理想的な立地です。
正面の玄関は奥さまの希望で併設したカフェ「トリアノン」の出入り口です。フラットルーフの1階部分が店舗で、三角屋根の上下階が住宅になっています。
庭を眺められるカフェ店内。濃い色に塗装した梁や、無垢床も良い雰囲気。ソファ席の手前にある大きな窓からはデッキに出ることもできます。
カフェの厨房は対面式のカウンタータイプ。カウンター越しにサーブや片づけができ、動線にも優れています。
脇坂さん「うちの建物はよく、『カフェみたい』だと言われるのですが、自分自身がカフェ好きなのも影響しているかもしれませんね。Kさまのお宅は、飽きのこないナチュラルなウッディスタイルに仕上げています」。
こちらはアールを描いた玄関ドアが印象的な住宅の玄関。
家族が過ごす住宅部分は、おおらかな吹抜と階段のあるLDKが中心。家族が2階にいても一体感を感じられる造りになっています。
家事がしやすい一直線に並んだキッチンとダイニング。ダイニングからは庭に出られるようになっています。
左/大きな吹抜窓からは、のどかな景色が眺められます。2階個室にはリビングに面した小窓も設けました。
右/お子さまの個室は高い天井を生かしたロフト付き。はしご階段や柵を付けて、安全性も確保しています。
ご家族のつながりを大切にした居住スペースと、地域の人たちが集うカフェ。奥さまの選んだインテリアが映える、シンプルなデザインと深みある配色で魅力あふれる一棟となりました。
色使いが楽しい進化系ブルックリンの家/帯広市Y邸
帯広市Yさまのお宅は、吹抜けのリビング・ダイニングにリズミカルなスケルトン階段や木の梁、水色の室内窓を採り入れた、進化系ブルックリンスタイルです。
より広く感じるのは、こうした内装の工夫があってこそ。グレイッシュな木目調やグリーンを組み合わせたクロス使いが開放感を生んでいます。
水色の室内窓が付いた部屋は、旦那さまの趣味のスペース。プラモデルづくりや、ロードバイクのローラー台を置いて自走練習に使っています。室内窓を付けることで、こもりきりにならず、セミオープンな空間になりました。
対面式のキッチンとダイニング。キッチン背面にブラックの壁紙を使うことで、空間に奥行きが生まれています。
ダイニング上部にスケルトン階段と2階ホールを配し、空間を有効活用。華奢に見えるアイアン製のスケルトン階段ですが、十分な強度を持っています。
LDKは一直線に配置。構造上必要だった木の梁は、階段の目隠しの支柱や2階ホールと組み合わせ、統一感あるデザインに仕上げています。
通常より広めに確保したトイレは、窓や壁掛け照明、ガス管を使ったシェルフなどの要素をコーナーに集中させ、インテリア性の高い、個性的な空間になりました。
外観はシンプルに。中に入るとアッと驚くギャップも楽しい住まいです。
大きな窓から畑を望む農家住宅/清水町K邸
清水町で農家を営むKさまのお宅は、周囲を畑に囲まれた、のどかな環境に建っています。建物は広い敷地を生かした平屋を基本に、子ども部屋だけを2階に設けました。
こちらはメインの玄関。Kさま邸は、この玄関のほかに、農作業で汚れた作業着のままでも入れる勝手口をつくっています。
ウッドライフの家は1階天井高を3mに設定しています。おおらかなリビングには、畑が見渡せる大きな窓をしつらえました。この窓は最大限に大きくした特注のFIX窓になっています。
農家住宅は、畑の土や砂ぼこりが室内に入りやすく、窓を開ける機会が少ないことから、ここにはFIX窓を選びました。その分、ピクチャーウィンドウとして楽しんでもらえるよう、大きさにもこだわりました。
シンプル&ナチュラルに仕上げたダイニングキッチン。壁の一部に使っているのはパイナップルをモチーフにした壁紙です。背面の吊り収納も床色に合わせています。下がり壁にあしらった化粧梁が温もりを添えています。
リビング横にはモダンな和室をつくりました。大きな掃き出し窓からは庭に出ることができます。Kさまがセレクトしたブルーの引戸は、玄関ホールにつながっています。
プライベートガーデンのある平屋の家/中札内村M邸
中札内村のMさま邸は、公園に隣接した敷地に建つ平屋建て。往来からの視線を遮ることができるよう、建物を庭に面してL字型に配置しています。
プライベートな庭や公園を眺めることが出来るLDK。大きな連続窓は景色だけでなく、外の開放感も採り込み、室内は明るく居心地の良い空間です。
片流れ屋根を生かした高天井のリビングは、よりおおらかな印象。ナチュラルな色味に塗装した梁や柱が良い雰囲気。
ダイニングとキッチンは家事動線の良い横並びに配置。キッチンからは庭やリビング、オープンな和室が見渡せます。
リビングにはご主人の希望で薪ストーブをつけました。炉壁は室内インテリアに合わせ、3色のタイルで仕上げました。和室は扉を設けないオープン設計。お子さまのプレイスペースとしても重宝しそうです。
リビングとダイニングキッチンの2方向から庭を眺められる間取りを、大変気に入っていただいています。
吹抜けのモダンスタイル/士幌町A邸
士幌町のAさまは、かねてからモダンスタイルの住宅が好きで、モデルハウスなどもよく見学されていました。
脇坂さん「ウッドライフに入社する前は、モダンスタイルの住宅を数多く手がけていたので、私が担当させていただきました」。
ブラック&ホワイトで統一された吹抜けのLDK。白い大理石調タイルの床に、黒の天井クロスの組み合わせが、より高さを感じさせ、ラグジュアリーでモダンな空間に仕上がりました。
左/現しにしたウッディな梁も、空間の良いポイントになっています。
右/テレビボードの背面にはコンクリート打ちっぱなし風のボードを設置し、上部から光が漏れるよう間接照明を施しています。
ダイニングキッチン。キッチンには便利なカウンターも設けています。背面には鏡面仕上げにした黒の収納を付けました。ここも天井と壁の一面を黒にして、照明は設けず、ダウンライトでムーディーに仕上げました。
リビング横の和室は、モダンテイストながら、床の間や吊り押し入れを設けた本格仕様になっています。
書斎スペースのある個室。こちらには打ちっぱなし風クロスを採用しています。
主寝室には上部にダウンライトを埋め込んだヘッドボードを造作しました。窓位置もハイサイドライトにして睡眠に適した環境にしています。
間接照明や陶器の手洗いを添えたトイレは、まるでホテルのよう。ウッドライフは木を生かしたウッディなデザインが多いですが、こうした洋風モダンや和モダンも得意です。
モダンとカントリーを融合した家/帯広市N邸
帯広市Nさまのお宅は、ご主人のご希望で外壁にガルバリウム鋼板を使ったモダンな外観です。大小の窓をバランスよく配し、玄関と2階ベランダには目隠しルーバーをあしらいました。
内部は奥さまの希望でカントリースタイルを採用しています。
富原さん「当初Nさまご夫婦は『外がモダンで中がカントリーなんて、おかしくありませんか?』と心配されていましたが、『うまくまとまりますから、やってみましょう』と私が勧めました」。
おしゃれなカントリーテイストで仕上げたダイニングキッチン。背面の上下収納は造作によるオリジナル。カウンターは壁面いっぱいを使った超ロングサイズです。
キッチンはパナソニックのシステムキッチンを採用し、扉だけを造作して背面収納と合わせました。
完全オーダーのキッチンは高額になりますが、こうした工夫によって予算内でイメージに合った空間を提案しています。
塔屋風ダイニングのある家/帯広市H邸
帯広市Hさま邸は、モダンテイストに南欧のエッセンスをプラスした個性的な外観です。出窓風になっているダイニングと上階の外壁は黒の木目、リビングにあたる片流れ屋根の1階部分から玄関にかけては白の塗壁で仕上げました。
玄関ポーチや階段にはテラコッタ調タイルを、ドアには格子窓付きドアを採用しました。玄関灯はガラスのブラケットライトを使っています。
内部は素材にこだわり、壁は塗壁仕上げに、床も無垢材を使っています。パーテーション代わりに付けた柱で、視線を通しつつも空間を緩やかに仕切っています。
ダイニングキッチンは、グリーンや木目調のクロスに、テラコッタ風のフロアタイルで、カジュアルな南欧風に仕上がりました。
ダイニングは、塔屋のように角度を付けた窓辺のおかげで、特別感のある居心地の良い空間になっています。まるでカフェやヨーロッパのレストランのよう。壁際にはカウンター付き収納も付けました。
グリーンの壁紙に天然木を使った上下収納で、若々しく洗練された印象のキッチン。吊り収納も使いやすい高さに設置しており、上部は雑貨を飾って楽しむこともできます。
リビング横には小上がり風の和室をプラン。便利な引き出し収納も付いています。
左/洗面室にはターコイズブルーの壁紙をチョイス。洗面台は木製で、実験用シンクを使っています。大人が2人並んでも余裕の広さです。
右/玄関は奥さまお気に入りのシャンデリアの光が塗壁にランダムに反射し、本場南欧の雰囲気です。
来客用のロフトがある平屋の家/音更町N邸
音更町のNさまとは、以前ウッドライフで家を建てた息子さんにご紹介いただいたのがご縁です。ご夫婦2人の暮らしに合ったコンパクトな平屋で、お子さん一家が泊まりに来た時に寝起きできるロフトスペースを希望されました。
完成した住まいは、屋根勾配を生かしたロフト付き。天井にもウッディな壁紙を使い、部屋全体をナチュラルな印象に仕上げています。LDKは薪ストーブで全体が暖まるようになっていて、就寝時はFFストーブを小さくともして使っています。
傾斜した天井の室内は、まるでコテージのような趣。南面の窓からたっぷり日差しが入る明るい空間です。キッチンはリビングともコミュニケーションがとりやすいオープンタイプです。
独立したダイニングには、座った時にちょうど目線にくる位置に横長の窓を付けました。個性的な柄の壁紙も、全体の色味を合わせることで、統一感が生まれています。
平屋とは思えない吹上げ天井の開放感が魅力。ウッドライフの家は、1階天井が一番低いところでも3mの高さを確保しているのも特徴です。左奥の通路は個室に続いています。
アイアン手すりを付けたロフト。奥には引き戸で出入りできる個室も設けました。
ご夫婦の普段の生活は1階ですべて完結する暮らしやすさに加え、遊びにきたお孫さんたちにとっては、ロフトで寝泊まりしたり、薪ストーブを囲んだりと、思い出に残るような住まいが完成しました。
富原さん「Nさまにウッドライフを紹介してくれた息子さんとの家づくりでは、限られた予算の中で、互いに様々なアイデアを出し合い、『こんなに楽しく色んなことが出来るんだ』ということを学ばせていただきました。
例えば外壁には杉を使いたかったけど、予算オーバーなので、3種類の大きさに切った合板を色違いに貼りました。費用は杉を貼る場合の半値で済み、理想のイメージに仕上がりました。キツツキが来て、本物の木と間違って穴を空けたという微笑ましいエピソード付です。
息子さんにはその後、何件もご紹介をいただき、信頼と実績で家づくりが続けられることに、とても感謝しています」。
前後編にわたり、ウッドライフの施工実例を全16事例ご紹介してきました。
店舗兼用住宅、平屋、農家住宅、夫婦2人の住まいと、規模や要望が違う多様なプランを、好みのインテリアスタイルで形にする家づくり。「できない」を「できる」に変える熱意と工夫が、個性あふれる一棟をつくっているのだと感じます。
後編から読まれた方は、「ウッドライフの施工事例・前編」も併せてご覧ください。
2021年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。