Story 取材記事

「コの字型キッチン」に満足度100% /帯広市N邸 ウッドライフ


3回建てないと満足できない、ともいわれるマイホームづくり。ところが1回目にして理想の家を実現してしまったお宅があります。デザインに住み心地、そして住宅会社との関係…。「満足度は100%」と言い切る奥様に、お話を伺いに行きました。

外観はスタイリッシュに。扉を開けると広がる温もり



帯広市内の利便性のよい場所に建つN邸。30代のご夫婦と2人のお子さんが暮らしています。

「スタバ風に」とイメージを伝えたという外観は、濃色の壁と木材の組み合わせがスタイリッシュ。木材に囲まれた手前の部分は、左側がポーチ、右側が物置になっています。外観の印象を乱雑にしがちな物置がすっきりと収まりました。



角を縁取るシルバーが縦に視線を誘い、シャープな印象を与えます。



裏側から見た外観です。広々としたウッドデッキも家と一緒に施工しました。手前は子どもたちが遊べるようにと設けた人工芝スペース。手入れ要らずで美しく保つことができ、重宝しているそうです。



右)ぬくもりを感じさせる無垢板の床が広がる玄関。目を引くヘリンボーン柄は、タイルを職人さんが一枚一枚施工。シックで落ち着いた印象です。

左)大容量のシューズルームはアーチ型の壁によって緩やかに区切られ、お客様の目につきにくい形になっています。上段には帽子も収納されています。「ここの棚はこの高さで」と一段一段指定して作られており、すべての靴がぴったりと収まる仕様です。



電気工事士をされているご主人のオフィスです。この建物の電気工事はすべてご主人の手によるものだそう。様々な種類・形の物を整理して置かなければならないというニーズを、造作の棚と市販の家具とをうまく組み合わせて叶えました。

奥行きが生む開放感。こだわりぬいたオーダーキッチン



LDKの扉を開けた先に広がっていたのは、ハッと息を飲むような空間。「間取りよりも先にキッチンの形を決めた」という奥様こだわりのオープンキッチンです。

キッチンと作業台、ダイニングテーブルがコの字型につながったキッチンは、天板だけでなく内部も手作り家具のFARMER’Sにオーダー。幅や高さを細かく指定し、電子レンジや炊飯器などの家電もすべて中に収まっているため、雑多な生活の匂いを感じさせません。



ダイニングチェアに座って心地よい高さとキッチンで作業する時に最適な高さとを揃えるため、キッチン部分を一段下げました。空間に奥行きが生まれ、オープンでありながらひとつの部屋のような存在感です。リビング部分の天井の高さの差とも相まって、空間が広々と感じられます。



N邸を設計施工したのは、帯広の有限会社ウッドライフ。ブルックリンスタイルや北欧風、カフェ風など住宅デザイン面で評価が高い上に、十勝2×4協会の会員として断熱気密・耐久性に優れたツーバイシックスの家づくりにも取り組んでいます。N邸の担当者は同社の富原利光社長です。

キッチンの壁は、富原社長が札幌まで行って配色を確認したという名古屋モザイクのタイル。どの色を何%入れるかを細かく指定したオーダーのもので、奥様のセンスで8色のタイルが組み合わさっています。



配膳や片付けもしやすいダイニング。奥様が選ばれたという大きな電球型のペンダントライトが印象的で、どこか海辺のカフェのような雰囲気です。



キッチンの向かって左手に設けられたのが、こちらの大きなパントリーです。食器や食材の収まる棚は、お気に入りのカゴがぴったり収まる造作のもの。さらに生活感を醸し出しがちな冷蔵庫やフリーザー、給湯機もパントリー内に収納し、すっきりとした「見せるキッチン」を実現しました。

アイアンの手すりに化粧梁…色と素材で視線を引きつける



広々としたリビングには、装飾のためにつけたという2本の梁が。空間にアクセントが加わり、天井もより高く感じられます。テレビを南側に置く予定だったために天井近くに設けられた窓も、結果的にお部屋にプライベートな雰囲気をもたらすことになりました。



奥様が使いたかったというアイアンの手すり。色は希望に合わせて黒く塗装してもらったそうです。あえて壁を作らず、シャープなフォルムがリビングやキッチンから見える形に仕上げました。鉄骨のスケルトン階段や木の踏み板など、異なる色調や素材を挿入することでお部屋の印象がぼやけず、視線が心地よく誘われる感覚があります。



2階は寝室と子ども部屋です。こちらは大きなベッドが置かれた主寝室。



奥にはウォークインクローゼットを作り、上下段にたっぷり収納できる形にしました。

すべてがオーダーメイド。細かなこだわりの実現が100%の満足に

家づくりについて奥様にお話を伺いました。



Q. 家づくりを始めた時期やきっかけは?

A. 結婚当初は夫が借りていた一軒家に住んでいましたが、古いし寒くて。マイホームが夢だったこともあり、下の子が生まれるタイミングで住宅会社を探し始めました。
妊婦になって産休をとっている間にオープンハウス(完成現場見学会)に通い、土地もネットで探して、じっくりと住宅会社選びをしました。


キッチンの窓から見えるウッドデッキ。奥にみえるご主人の作業小屋もウッドライフで建てたものです。


Q. 住宅会社はどのように選びましたか?

A. 新聞で情報を得てウッドライフさんのオープンハウスを見学しました。デザインに魅力を感じ、結局ウッドライフさんのオープンハウスは3回も見学しました。

他の住宅会社も2~3社回りましたが、ウッドライフさんはインテリアの茶色い木の感じや梁のあるデザインがとても気に入って。無理な営業をしないところや価格面でも好印象でした。


ご主人がこだわったという薄型のスイッチ。壁に溶け込みさりげない印象


Q. 家づくりはどのように進めていきましたか?

A. キッチンの形とリビングの広さ、それから夫の仕事場についての希望は最初に伝えていました。間取りは相談しながら決めましたね。イメージどおりのデザインにしたくて、ネットで見た好きなデザインを撮りためて、写真をたくさん持っていきました。打ち合わせの数は数え切れないです(笑)。


お手洗いにも造作の棚が。


キッチンの雰囲気から浮かないよう選ばれた黒いスイッチ。


Q. 住み心地はどうですか?

A. 満足度は100%です。よく、家は3回建てないと思い通りにならない、なんて言うじゃないですか。でも本当に100%満足。家事のしやすさや収納なども含め「ここをこうすればよかった」というような反省点もないですね。


置きたかったものがぴったりと収まる造作の洗面所。


コの字型キッチンに生まれたデッドスペースには収納を設置


Q. 特に満足だったポイントはどのあたりですか?

A. (担当だった富原社長は)何でも希望を聞いてくれたんです。デザインの細かな部分も「こういうのできますか?」と聞くと「できるよ!」って。

例えば天井と壁の廻り縁(境の部分)の色が白色で、そこだけ浮いている感じがして気になる、と伝えたら改めて塗装してくれて。物置の取っ手も塗ってもらいました。洗面所の鏡も、額縁みたいにしたいと言ったら枠を手作りしてくれましたね。

そういう細かなこだわりを一緒になって考えて、叶えてくれる。本当の意味で家全体がオーダーメイドなんです。何でも話せて、家づくりが楽しくなるような関係を築けたことも大きかったです。

「一緒になって叶えるのが楽しいんです」



この日はこのお宅を担当した富原社長にも同席いただきました。

家づくりはとにかくお客様の希望やイメージをたっぷり聴くことから始めるという富原社長。どんなに手間がかかっても、できる限りお客様の思い描いているものを形にしたいのだと語ります。


階段上部の吹き抜け。物干し竿の設置には苦労されたそうです。


「一人一人のお客様に力を注ぎたい。僕は要望の多いお客様に出会う機会が多い気がします。一緒になってその希望を叶えるのが楽しいんですよね」

建築時の苦労話を楽しそうに語るその姿からは、家とお客様への深い愛情が感じられました。


今でもオープンハウスがあれば遊びに行くというN様(左)と富原利光社長


多くの建て主にとって、家は毎日のように触れ、一生暮らしてゆく場所。ほんの少しの高さの違いや色の違いが、使い勝手や心地よさ、ひいては生活の質を大きく左右します。

「100%満足」と言い切れる家づくりの影には、住む人の想いに寄り添い、イメージの細やかな実現に奔走した人の姿がありました。

2020年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

有限会社ウッドライフの取材記事

十勝の取材記事