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住宅研究・開発チーム『新住協』の全国総会・研修会(2024年10月)
すべてのスケジュールが終了後、ボクは理事仲間の平野さん(青森・平野商事)と〈金比羅さん詣で〉に向かいました。せっかく来たので登ってみたかったのです。あ、ボクはすべての宗教に対して信仰心はありませんが、すべての宗教の思想や建築・美術にはたいへん興味があります。なので、神社仏閣めぐりが大好きなのでした。
金刀比羅宮は、海の安全を祈願する神社だそうです。遠くに瀬戸内海を望む象頭山の中腹に、立派なお社(やしろ)が建っています。写真を撮りながら、ゆっくりと登り、奥宮まで行ってみました。ちょうど雨もほぼ上がり日差しも出てきて、涼しく登ることができました。
ボクの足で、往復2時間というところです。登山をする方なら、奥宮の標高が400mちょっと、ふもととはたぶん350メートルくらいの標高差ですから、1時間ちょっとと時間を読むこともできると思います。

下山して平野さんと一緒においしいうどんをすすりながらビールで乾杯!! そして、楽しかった3日間も終わり、琴平の駅で平野さんと別れました。
ボクはJRで岡山へ。そして借りていたレンタカーをピックアップして、閉店が近い備前焼ショップへ。かたちがとてもキレイな大きめの「おちょこ」を見つけました。典型的な備前焼の濃い色は1つあるので、土色そのままもいいものです。
ここからはプライベート小旅行です。

手前の山の背中部分に建物が見える。眼下に高梁の町
目的は備中松山城。と書いても北海道・東北の皆さんにはぜんぜんピンとこないと思います。現存13天守閣のひとつ、山の頂点に建つ山城、そして秋から冬にかけて早朝に雲海が見られる城。ずっとずっと行って見たかったお城なのです。
場所は岡山県高梁市にあり、高梁市は江戸時代まで備中松山と呼ばれていました。
現存するお城自体は江戸時代以降の建築で、本格的な戦のための城ではありませんが、戦国時代はここを舞台に毛利氏と織田方の武将が熾烈な戦いを演じており、古くから備中の大切な拠点だったそうです。
10月5日(土)ホテルを6時30分に出発し、高速道と一般道を使って中国山地の入口っぽいエリアへ。お城を望む展望台へ向かいました。前日までの雨などで、きっと雲海は見られないだろうとあきらめていたところ、ちょっとだけガスがかかっていました。なんと運のいい!! しかし、お城は思いのほか遠く、いいカメラが必要であることがわかりました。しょぼい写真で申し訳ありません。
ここからクルマで、お城の登り口駐車場へ向かいました。グーグル先生に尋ねた結果、所さんの「ぽつんと一軒家」に出てくるような1台しか通れない道に案内されてしまいました。久しぶりに緊張して運転しました。
駐車場に車を置き、2日連続で登山。3日前に滞在した四国・丸亀城も小山の上に建つのですが、あそこは世に言うみごとな〈扇のこう配〉の石垣をめぐりながら登るのに対し、備中松山城は本当に山道なのです。攻める側も守る側もなかなか容易ではないですよ。しかもこの山、なかなかの急こう配。ただし、天守のあるピークから尾根伝いにピークが続いており、古い時代のお城跡がそれらには残っています。臥牛山という名前のごとく、牛の背のように尾根が続く山のようです。
お城についてはさほど詳しくないのですが、薄い知識の城オタでして、いろいろ城めぐりした中で、ここはとてもユニークでした。山頂の岩盤の上に石垣を積んで建築物を建てており、そのことが天守裏の二重櫓という非公開の重要文化財を見るとよくわかります。
ボクはこのあと、尾根を伝って昔はお社があったという天神丸まで行ってきました。この日も往復2時間あまり、標高差300メートル程度の軽登山でした。ヒザがあまりよくないため、下りがキツイのです。明日は自重します。
備中松山城の情報はこちら:https://www.bitchumatsuyamacastle.jp/
せっかくだから高梁市のいろいろな建てものも見ようと探したら、武家屋敷が2軒残っていました。150~200石どりの中・上級武士の家です。40年前までは住んでいたそうです。
このほか、商家も残っており、見どころいっぱい、13時30分ころまで6時間ほど歴史探訪を満喫しました。

街ブラが楽しい
高梁市観光ガイドはこちら https://takahasikanko.or.jp/

昼食に入ったおそば屋さんが、北海道や山形・長野のおそば屋さんとまた違ったおいしい店でした。そば自体は、香り立つ、とかそばの味が強い、ということではないのですが、返しと薬味が絶妙で、しょっぱいけどうまい、大根下ろしを入れて味が完成する、そば湯がたぶん過去イチうまい!!
そんな土曜日を過ごし、いま、札幌へ帰る飛行機の機内で、このブログを書いています。
あ、もうひとつ書きとめておきたいことがありました。
新幹線駅の新神戸から空港へ向かうポートライナーの始発駅・三宮まで歩いたんです。その途中でちょっと早い夕食をとりました。ボクが好きな中華料理。ただし、神戸の有名な中華街ではなく、いわば街中華です。
はじめてうかがう中華料理店では、できるだけマーボー豆腐を食べます。マーボーは店によってまったく味が違い、もちろん好き嫌いがあるし何が正統派かは知りませんが、ボクにとって次も行きたくなる店かどうかの重要な物差しになります。加えて餃子が食べたかったので、焼き餃子。どうですか、このゴールデンカップル。そして、どちらもうまかった。おばちゃんのおもろいトークの味も含めて★5です!!
マーボー豆腐は山椒なし、ショウガ入り。餃子はね、ぼくの大好きな味。最高!! また行くね! それまで元気で店を続けてください。
2025年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。