Story 取材記事

年間140棟の経験生かしモデルハウス初公開/札幌/リーベンホーム


2019年で創業22周年を迎えた、株式会社リーベンホーム。
もともと注文住宅メーカーとしてスタートしましたが、8年ほど前から建売住宅の建築に携わるようになり、昨年は建売・注文住宅を合わせて140棟施工しています。
一戸建てだけではなく、民泊用や高齢者向けの集合住宅の建築、リフォームやリノベーションなども手掛けています。
こうした幅広い実績をベースに、今後はより注文住宅に力を入れていこうと、初のモデルハウスをリリースしました。
新琴似の現地を訪ね、オープン直前の住宅を見学させてもらいました。

※2020年5月~モデルハウス公開は終了いたしました。

階段を真ん中にした回遊動線



玄関に入ると動線は2つ。正面のドアを開けるとリビング、左側に曲がるとユーティリティーへ進みます。
実はこの家、階段を真ん中に置いた回遊動線。
帰宅後に洗面所に直行して手洗いやうがいをしたり、脱衣室で雨に濡れた衣類を脱ぐことができて便利です。



リビングで最初に目をひくのは、片隅に設けられたインナーテラス。
タイルを敷き込んでいて、勝手口とつながっています。
植木鉢などを置いて花やハーブを育てたり、ロードバイクを収納したり、スノーボードやアウトドアギアの手入れをしたり、趣味に合わせて、さまざまに活用できそうです。



インナーテラスの上は吹き抜けになっていて、採光たっぷり。
階段まわりの仕切り壁にはガラスブロックを埋め込んで、吹き抜けから家中に光を取り込む設計です。
階段と吹き抜けのお陰で、家中どこにいても、家族の気配を感じることができるそうです。

住みやすさ、暮らしやすさを最優先に



キッチン・ダイニングはゆとりの広さ。
大きなパントリーに吊り戸棚と、収納も充実。
階段壁面には厚みをもたせてマガジンラックを造作しており、その上は小物などのディスプレイが楽しめるよう棚状になっています。



2階には6帖の洋室を4部屋確保。
主寝室には大きなウォーク・イン・クローゼットを設けています。

暖房は1階が床暖房で、2階がパネルヒーター。
壁際にパネルヒーターが露出しない床暖房は、ソファなど大型家具を配置しやすいのが魅力。LDKとは別に、インナーテラス、玄関と3系統でパイピングしてあるため、使用しない時はスイッチを切ることでランニングコストが押さえられます。

制震ダンパー「ミライエ」を採用。飽きずに長く安心して暮らせる住まいを



外壁はケイミューというメーカーの「光セラ」シリーズ。
光触媒で汚れをセルフクリーニングするので、窓枠の下に雨だれ防止の水切りが必要ありません。
四隅は板金のコーナー材でシャープな印象に。
玄関ポーチ側面に配されたプラチナステン色のルーバーが、グレード感を演出しています。



また、このモデルハウスには住友ゴム工業の制震ダンパー「ミライエ」が採用されています。
コンクリートに埋め込まれた基礎部分に、4基をアンカーボルトで緊結するミライエは、地震の揺れを吸収・低減してくれ、繰り返し起こる地震への備えとして注目されている制震部材。
長く安心して暮らすための地震対策として提案しています。



「建売を多く手掛けている分、建材や住宅設備機器の仕入れ価格を抑えられるのが当社の強みです」とアピールするのは、営業の川北さん(写真右)。
「不動産会社とのつながりが強いため、土地の紹介についても有利。建売で棟数をこなすために多くの大工を抱えており、工期短縮も可能です。これまでの経験から、狭小地での建築にも自信があります」と胸を張ります。

内装のコーディネートを担当する久保さん(写真中央)は、いつも3Dパースを作成してお客さまと打ち合わせしているそう。
「家の中を歩く感覚で移動しながら、床やクロスを選べます。もう少し明るい色にするならこんな感じ、と、その場で変えてお見せできるので好評です。
また、流行のデザインはかっこよく見えますが、何年か経つと時代遅れになりがち。長く飽きずに暮らせる家づくりをお手伝いしたい」と久保さん。

設計を担当する板東さん(写真左)は「設計の際は、なるべく造り込みすぎないよう心掛けています。住む人の色に染めてもらえればと思っています」と話してくれました。
長く飽きずに暮らせる住まいをつくるには、「今の希望」だけではなく、長期的な視点が大切なのかもしれません。



(記者の目)

リーベンホームの今回のモデルハウスは、あえてターゲットやコンセプトを決めていないそうです。
川北さんいわく「押しつけるのではなく、あくまでお客さまが建てたい家を見つけるヒントにしてほしい」とのこと。
というのも「木造住宅ならどんな家でも建てられる」という自信があるから。「個性的でとんがった家から、ローコストのコンパクト住宅まで、お客さまのニーズに合わせてご提案できる」と強調します。
ほしい家と買える家のギャップを埋めるアイデアを、いろいろ教えてもらえそうです。

2019年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。