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新しい「ファースの家」は天井裏で空気清浄も 北斗市Yさん/フクチホーム


e-housing(イーハウジング)函館のメンバーとして、ハイレベルな省エネルギー技術を研究・開発する株式会社福地建装は、一年中快適な暮らしを実現する「ファースの家」を全国展開するほか、地元・北斗市や函館市など道南エリアで家づくりをすすめています。
今回は、同社の社員さん宅に訪問して、家づくりを聞きました。

北斗市追分のニュータウンに建つY邸。高断熱・高気密・空気清浄・調湿機能が特長のフランチャイズ工法「ファース(FAS)工法」を採用したモダンなお住まいです。

この家に入居して4年目のYさんは地元で就職した次男と暮らす50代のご夫婦。

ご主人はファース工法の生みの親でY邸の設計・施工を手がけたフクチホーム(福地建装)のスタッフとして活躍しています。
まず、「ファースの家」について教えてくれました。

暖めたキレイな空気を家中に循環


専用断熱材で覆われた天井裏には、エアコンと空気清浄機、さらに熱交換換気が設置されている


Yさん 「ファースの家」は、専用断熱材を採用したダブル断熱によって、高い断熱性・気密性を誇ります。また、天井裏で熱交換換気したうえで暖冷房し、床下で調湿したきれいな空気を家全体に循環させるので、過乾燥や多湿になりにくいという特性を備えています。

わが家は天井裏とリビングのエアコン2台で全室冷暖房を行っています。冬は天井裏から外気を取り込んで熱交換し、エアコンで暖めてから床下へ送り、空気の自然な上昇によって建物全体を暖房。夏場はエアコンで冷房した空気が家全体に循環し、室温を下げます。

天井裏には空気清浄機も装備していて、空気はとても気持ちいいですよ。

―目に見えない空気が天井裏と床下で暖められたりキレイになったり?

Yさん 天井裏の熱交換換気扇で外気を導入し、電子式集塵フィルターでPM2.5など粒子の細かい汚染物質まで取り除いてから室内に循環させます。家中のハウスダストにも対応でき、空気清浄機を何台も置く必要がありません。

床下の調湿剤で程よい湿度をキープ



Yさん 基礎断熱した床下空間には、調湿剤(手にとった白い粒子)を散布しています。湿度が60%以上になったら湿気を吸収、40%以下になったら放出し、適切な湿度を保ちます。

調湿剤の上に乗っているまな板のような白い板は、天井裏から送り込んだ熱をためる蓄熱材です。停電などでエアコンが止まった時、床下の温度が急激に下がるのを防いでいます。



―窓や壁にあまり見かけない仕掛けがありますが?

Yさん 家全体を循環する空気の通り道です。床下から上がってくる暖かい空気が窓ガラスの下からゆっくりと対流し、ガラス面の冷えを防ぐとともに、カーテンやブラインドを閉めた際の結露を抑えています。

窓の冷えと言いましたが、この窓はフレームにウレタン系断熱材を充填した国内最高レベルの断熱性能のトリプルガラス入りサッシですから、肌寒さを感じることはありません。

-なるほど、最新装備の住宅なのですね。

バイクのための男前なガレージ



次にY邸を見せていただきます。
アプローチの脇にはYさんのバイク・KAWASAKI ZRX400が収められたガレージがあります。

「マンションに住んでいた頃のようにバイクを外置きしたり、ショップに預けたりしたくなかったので中で作業ができるバイク専用のガレージを造りました」とYさん。



OSB合板仕上げのガレージ内部。Yさんが使いやすい位置に工具などを置く棚を設けています。棚の下にライダースーツや作業着を掛けるハンガーも。

日当たりの良い吹き抜けのリビング



奥さまお気に入りの小物が飾られたリビングは、吹き抜けに設けた高窓からの陽射しが心地良い開放的な空間です。



リビングの隣にはウッドデッキに出入りできるモダンな和室があります。

ビタミンカラーのキッチンと2つの食品庫



オレンジのキャビネットが可愛いキッチン。リビングから見えるところは飽きの来ない白で統一しています。

「カウンタ―の立ち上がり部分に調味料を置けるのが便利です」。使い勝手の良さに奥様も満足。



キッチン背面の吊戸棚(左)は手が届きやすいように取り付け位置を下げ、その上に採光のためのFix窓を造りました。

さらに、「収納を多めに」という奥様の希望から大きめの食品庫を2ヵ所に設置。

キッチンとユーティリティの間にある食品庫(右)は保冷タイプで、内部の換気扇を回すと冬には外の冷気が導入され、野菜や飲み物を保存するのにちょうど良い温度になります。



2階には主寝室と個室が2部屋。就職のため家を離れた長男のお部屋は普段、Yさんのワークスペースとして活用しています。

「ファースの家」に住んでみたい



―家を建てたいきさつをお聞きします。

奥さま
 息子が帰省した時、ゆっくり休める部屋を用意してあげたくて。タイミング良く実家にも近い今の土地が見つかり、新築に踏み切りました。

―具体的なご要望は?

Yさん 私はバイクのガレージ、妻は使いやすいキッチンなど多々ありましたが、何より暖かい家でなくては。じつは、実家もファース工法で建てており、10数年の間にファース工法の進化で快適性や経済性がどう進化しているか、住まい手として体験し確認したい思いもあります。

床面が暖か。乾燥による肌荒れも改善


たまたま立ち寄ったショップでふと見つめ合い、恋に落ちたというワンちゃん(トイプードル)


―「ファースの家」の住み心地はいかがですか?

Yさん
 冬でも半袖に短パンで過ごすことができるくらいです。床がじんわり暖かいのがいいですね。リビング、2階の個室、ユーティリティの3ヵ所に温湿度計を置いていますが、室温も湿度もほとんど差がなく、どの部屋も快適です。ただ暖かいだけでなく、温度と湿度を好みに合わせて簡単に調整できるのは、「ファースの家」の進化を感じます。



―調湿効果を実感することは?

奥さま
 皮膚が乾燥しなくなりました。ハンドクリームが手放せなかった私の手が、この家に越してから冬でもしっとりしています。

実際のデータをお客さまに提供

―月々の電気代はどのくらい?

Yさん
 オール電化なので、暖房・給湯・調理・一般電灯のすべて合わせて、12~2月の厳寒期で平均2万5000~2万8000円程度です。「ファースの家」は建物全体をウレタン系の発泡断熱材で隙間なく包んだ魔法瓶のような構造なので、エアコンつけるとすぐに暖まります。設定温度に達すると省エネ運転に切り替わり、24時間稼働させてもそれほど電力を消費しません。

―HEMSで電気料金の内訳が一目でわかりますね。

Yさん 標準装備ではありませんが、お客さまにエネルギー消費のデータをお示しするために導入しました。温湿度の測定結果と併せて、お客さまの家づくりに役立てていきたいと思います。

記者の目

「今の「ファースの家」は暖かくしたい場所を選べます」とYさん。Y邸では建物の北側にある水廻りに暖気の吹き出し口を設け、より温度ムラの少ない快適な住まいを実現しています。

電気蓄熱暖房機を採用した初期のファース工法によるYさんの実家と比べて、暖かさが家の隅々まで行き届き、その暖かさは玄関を入った瞬間に感じられるそうです。


2022年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。