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浦河町移住+神馬建設との家づくり 店舗兼住宅「テラ.シャン」


今回ご紹介するのは大阪から北海道浦河町に移住して、店舗兼住宅を建てた寺浦和也さんの家づくりです。山あいの向別エリアに建つ、お酒と料理が楽しめるワインバーTerra-Cham(テラ.シャン)。奥さまの左岐子さんと2022年3月にこの店をオープンしました。



設計・施工は浦河町の神馬建設(じんばけんせつ)。1972年の創業以来、地域に根ざした家づくりを続けており、3代目社長の神馬充匡社長は地域活性化にも尽力している人物です。

テラスの開放感や景色を採り込むオープンな店内



車椅子でも対応できるスロープがついたユニバーサルデザイン。ウェルカムな店構えにも寺浦さんの人柄が現れています。



雪景色を背景にした馬の写真がお客さまをお出迎え。



お店はフレンチ中心のワインバー。本格ワインセラーも。



大きなテラス窓が景色を取り込む開放的な店内。3つのテーブル席に加えカウンター席も備えています。



寺浦さん 週1回くらいの頻度で貸し切りのお客さんも増えました。そんな時はテーブル席をくっつけて、グループで楽しめるようにセッティングします。



当初の設計はテラス部分までお店の内部に組み込んでたんやけど、アウトドアで料理を楽しめる空間もできて、こんな風に窓越しにテラスが続いている造りにしてもらって正解でした。


カウンター越しにワインをサーブする寺浦さん


お店は厨房からカウンター越しにフロアを見渡せるし、お客さんとのコミュニケーションも取りやすくて、とても気に入っています。


世界的にも評価が高いオーパス・ワンなど、ワインは左岐子さんがセレクト


通路窓からも緑が楽しめる。自分の馬も持っており、壁には愛馬・クロムとの写真も


寺浦さんにお聞きします

Q 浦河町への移住のきっかけは?


道路を挟んだ向かい側にはお隣さんが飼っているサラブレッドの牧柵が。馬たちと日常的に触れ合える環境が何より気に入っている


寺浦さん 北海道へは嫁さんと、競走馬が好きな義母が、馬を見るために昔からちょくちょく通ってて。10年ほど前の桜の時期に、嫁さんに誘われて訪れたのが最初です。お母さん馬と、生まれたての仔馬に出会って、めちゃ感動したんです。

それから宿泊した「うらかわ優駿ビレッジAERU」でも馬とふれあって、乗馬にハマり、年3回は夫婦で浦河を訪れるようになりました。「移住体験」をして自然や人、馬の要る環境に魅了され、本格的に移住することを決めました。

Q 土地探しや家づくりはどのように?


2階居住スペースからの眺め。緩やかな丘陵に広がる牧草地に牛や馬が放牧されている


寺浦さん 移住後は自然に囲まれた場所で飲食店をやろうと考えていました。この場所はお隣さんのビニールハウスがあったんやけど、何べんも通って譲ってもらったんです。それからもずっと良くしてもらっています。

土地は決まったけど、今度は家づくりのほうが大変でね。「どうせ大阪に帰るだろう」と相手にされなかったり、「今混んでる」言われて…。大手さんにも地元の工務店さんにも断られ続けました。失意の中、神馬建設さんのホームページを見つけて電話したことがきっかけでした。



神馬社長は僕の想いをじっくり聞いた上で、この土地を一緒に見て「いい場所ですね」と言ってくれました。社長のおかげで、ようやくスタートラインに立つことができました。あの時は嬉しかったなぁ。

建築時は、ちょうどコロナ期真っただ中。大阪と北海道の行き来も難儀で、プラン作成はメールでのやり取りが中心でした。家づくりを見守りたいのもあって、2021年着工時には浦河町に移住して賃貸暮らしをしながら、開店の準備を進めることにしました。


大阪で仕事の合間を縫って料理を学んだ寺浦さん。生ハムや地元野菜を使った料理、大阪名物のお好み焼きも人気


昼間は仕事に出ていることが多い左岐子さんも盛り付けやサーブを手伝う。キャンドルを灯したテラス席はカップルのデートにも最適


建物は2021年12月に完成し、翌3月にお店が開店。おいしい料理とお酒、ご夫婦のテンポよく温かい接客で、今では街の人も頻繁に訪れる人気店になっています。

浦河町の発展を一緒に盛り上げたい



寺浦さん この店は、ありがたいことに街の人、役場の人など、いろんな人たちの交流の場に使ってもらっています。だから、たくさん情報が集まってくる。僕はこれから浦河町への移住を考えている人たちに、そういう情報や自分の体験、住まいや仕事について伝えたり、相談に乗れたらいいなと思っています。

神馬社長 私は、家をHouse=箱ではなく、Home=帰る場所と捉えています。おそらく一生に一度のマイホーム。50年は取り壊されることなく、長く住める家を提案しています。

一方、町役場の人たちや、地元の仲間たちと、町全体の活性化にも取り組んでいます。寺浦さんのように移住と家づくりを考えている方は、ぜひ当社に問合せてみてほしいです。町の人たちと協力して、はじめの一歩からサポートします。



この夜、テラ.シャンでは神馬建設に就労体験で訪れている大学生の交流会が行われました。記事後半は神馬建設のインターンシップ、地域活性化の取り組みについて、交流会の様子を交えてお伝えします。
「自分らしく生きる」ヒントが見つかる就業体験 神馬建設(浦河町)

ワインバーTerra-Cham(テラ.シャン)



住所 北海道浦河郡浦河町向別303-60
電話 0146-26-9401
URL http://terra-cham.com/
営業時間 17:30〜22:00 
定休日 日曜日・月曜日
(テラスは5月頃~9月頃まで)

写真 本田光
記事 iezoom編集部 松下綾 


2025年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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