2021年7月5日 北海道住宅新聞4面記事 PV・蓄電池・HEMS・VtoHをセット提案 創エネ・蓄エネで災害時も安心 北海道セキスイハイム
北海道セキスイハイム㈱(本社札幌市、青谷龍哉代表常務取締役)は、“ 災害時・停電時に安心できる住まい” をコンセプトに、太陽光発電パネル、蓄電池、HEMS、VtoH(Vehicle to Home)を搭載したモデルハウスを4 月29 日、札幌市手稲区にオープン。太陽光発電は売電単価が毎年2~3円/kWh 下落し続けているが、同社営業二課の石倉博実課長によると、災害対策としてのニーズが高く、来場者の関心も高いという。
モデルハウスは軽量鉄骨造2階建てで、延床面積は約37 坪。1階LDK はブラウンカラーを基調としたヴィンテージカフェ風の内装で、「最近のトレンド。30 代を中心に支持を広げており、特に奥様に好評」(石倉課長)。2階には3つの個室とウォークインクローゼット以外に、コロナ禍による在宅勤務の普及を受けて独立した書斎を設けた。
太陽光発電パネルは3.12kW で、シミュレーションによる年間発電量は合計約2300kWh。発電した電力は自家消費を優先し、余った分は蓄電池(4.0k W)に充電するか売電する。
太陽光発電の売電単価は年々下がっており、2021年度は19 円/kWh(前年比マイナス2円)と20 円を切ったが、「ユーザーが重要視しているのは停電が発生しても電気を使えて、安全に自宅待機できる点。
当社では太陽光発電の需要に売電単価の影響は出ていない」と石倉氏は話す。
なお、同社では災害対策と環境への配慮から太陽光発電パネルと蓄電池に加え、家庭内で使用しているエネルギーを見える化するHEMS(ヘムス、HomeEnergy Management System)の3 点セットが標準
仕様。特に分譲住宅では100%搭載している。蓄電池は河川氾濫による浸水リスクへの対処として、ほぼ全棟で2 階に設置しているのが特徴。
電気自動車の電力を家庭用に使えるVto Hはオプションとして推奨しており、設置するユーザーの割合は電気自動車の普及率が低いことから現状1~2割に留まるが、4割ほどのユーザーは将来設置することを見越し、簡単に後付けできる仕様を選ぶという。なお、同社で上記の3点セットとVtoH を搭載すると、建物価格は200 万円前後のアップとなる。
同社では、全戸に太陽光発電パネル+蓄電池+HEMS の搭載を計画し、ZEH 仕様とする新たな分譲地『スマートハイムプレイス西の里東』(北広島市)の販売を先月4日に開始。2023 年に北海道日本ハム
ファイターズの新本拠地が同市に誕生することもあり、販売開始直後から多くの問い合わせがあるという。
分譲地のコンセプトは『スマート&レジリエンス』で、太陽光発電による創エネに加え、防犯システム等の導入により、子どもから高齢者まで安心・便利に暮らせて、環境にもやさしいまちづくりを目指す。セキスイハイムグループが省エネ住宅普及や自然災害への対応の観点から取り組む「まちづくり事業」の一環で、道内では初の試みとなる。
同社のブランドであればどの商品でも建てられるが、街並みを整えるため、約10m までの高さ制限や、エアコンの室外機や鋼板製の物置を路上から見えない位置に置くなどのルールを設ける。
販売数は全26 区画(分譲住宅3区画含)を予定しており、土地価格は約1020 万円から。
2023年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。