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杉板よろい張りがかっこいい平屋の家 青森・田舎館村・S邸/小野住建


青森県南津軽郡田舎館村。岩木山とりんご畑を背景に、切妻屋根がシンプルな平屋の家が建っています。こちらはSさんの住まいで2020年11月に完成しました。



グレイッシュカラーで彩色した杉板張りの外壁がモダンな印象を与えています。多雪地帯のため、屋根にはスノーストッパールーフを、玄関には風除室を設置しました。
この家を設計・施工したのは、田舎館村に隣接する平川市の工務店・小野住建です。


Sさん(左)と小野住建の小野裕之氏(右)。この場所にやがてウッドデッキを作りたいのだとか。


外壁に使っているのは地元・青森の杉板で、下の板の上に重ねながら張っていく鎧張り仕上げはSさんが希望したもの。色もブルーグレイとシルバーグレイの割合を変えたサンプルを、小野住建の小野裕之さんが複数色用意した中からSさんが選びました。
「小野さんが色や寸法、仕上げ方など、家づくりの中で細かいところまで一つひとつ投げかけてくれたので、イメージがしやすくて本当に助かりました。建てている最中に疑問が出ることが少なく、イメージと実物の差がなく建てることができました」とSさんは振り返ります。

各部屋から岩木山が見える、憧れの平屋



もともと実家が数年前に小野住建で建て替えられていて、室内の快適さも実感していたSさん。ハウスメーカーのモデルハウスや、新築で建てた友人の家などを見学しましたが、予算やランニングコストの面からも小野住建へと気持ちが傾いていきました。土木関係の仕事に携わるお父さまが、「仕事が丁寧でいい」と話していたことも決め手になったそうです。



室内はとてもシンプルな間取りです。ダイニングキッチンとリビングは一体化していて、南東にそれぞれ大きな窓を取りました。
Sさんは小学生のお子さんと2人住まい。家族が増えたとしても2世帯になることはないだろうと平屋を選びました。2階建てにするより坪単価は高くなりますが、見た目のよさ、暮らしやすさなど平屋ならではの魅力が後押ししました。



居室スペースは横並びで3つ設けていて、どの部屋からも岩木山が眺められます。息子さんの部屋は学習机のすぐそばに窓が。



寝室は広めに取り、収納棚も造作してもらいました。




玄関を入ってすぐにトイレがあり、その奥に浴室、脱衣洗面室兼ランドリースペースが備えられています。



洗って干してたたむ、収納するがランドリースペースで完結します。



トイレや洗面室などの水回りの生活音が寝室や子供部屋に届かないようにしたいと、水回りと居室3部屋を広い廊下で分けました。廊下は無駄な空間ともとらえられがちですが、広く設計することでプライバシーの確保がしやすくなります。

冬の暖房もエアコン1台で



小野住建は高断熱高気密住宅を推進する新住協のQ1.0住宅マスター会員(キューワン)で、暖かく過ごせる家づくりでは定評があります。Sさんの家でも壁にグラスウールを200mm充填し、窓はすべてトリプルガラス入りサッシを採用。住宅の気密性能はC値0.4です。

暖房は、ランドリースペースに設置されたエアコン1台で全館暖房を行っています。基礎断熱されている床下に向けてエアコンで暖かい空気を送り込み、その空気を各部屋のグリルが取り込む仕組みです。



小屋裏には夏の冷房用に、もう1台エアコンを設置しています。



厳しい寒さの青森ですが、Sさんはこの家で過ごす冬も「快適です。遊びに来た友達は暑いと言います」と笑います。窓が大きいこともあり、陽射しが入ると特にリビングは暖かくなるそう。「息子は冬でも半袖短パンで過ごしていますよ。一年を通して一定の室温が保たれていて、冬はもちろん、最近は暑さと湿度が厳しい夏も寝苦しさなどまったくありません」。


電気のスイッチ類はレバーをつまんで切り替えるトグルスイッチを採用。


オール電化の家ですが、冬の寒い時期でもひと月に3万円まではいかず、光熱費は月平均2万円以下で済んでいるそうです。(2022年11月現在)



「どうせ建てるなら人と違う家にしてみたい」と思っていたSさん。家づくりの知識はありませんでしたが、小野さんが丁寧に打ち合わせを繰り返し、細部までSさんの希望を聞き取りながら進めてくれたことで、自分好みの家が出来上がりました。
よろい張りの木外装の平屋建ては、確かにどこにでもある外観ではありません。その独特のたたずまいに、Sさんは満足しています。


2022年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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