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生活感を感じさせず、楽に暮らせる平屋 斜里町・田中さん/光輝建設


世界遺産の知床を有するオホーツクのまち・斜里町に建つBOX型の平屋。この家は地元で漁師をしている田中さんが、『生活感を感じさせない家』『楽に暮らせる家』をテーマに建てた住まい。光熱費を最小限に抑えられる高い性能を確保したうえで、AV(オーディオ・ビジュアル)システムやキッチンのレイアウト、大きな窓から見える庭、家事が最小限で済む動線などを実現。細部まで田中さんのこだわりが感じることができます。

光熱費ができるだけかからない家に


住宅外観のイラストが描かれた流氷硝子の表札が目を引く


田中さんのご自宅が完成したのは、2021年11月。それまで田中さんはご夫婦とお子さんの3人でお祖父さまの家に同居していましたが、マイホームを持つことが夢だったことや、小学校に通うお子さんのために子供部屋がほしいという気持ちなどもあり、自分たちの家を建てることに。そして2年ほどかけて土地を決め、新築を依頼する住宅会社を探し始めました。

特に奥様が希望していたのは、「光熱費ができるだけかからない家にしたい」ということ。月々の住宅ローンの支払いや物価の上昇などを考えると、暖房費を始めとする光熱費は少なければ少ないほどいいのは、言うまでもありません。そしてそのためには、住宅に高い断熱・気密性能が必要になってきます。


外壁屋外側に約30cmの断熱材を施工した田中邸の現場。
柱間に入る断熱材と合わせて外壁の断熱厚は約40cmになる


ある日、田中さんがインターネットで住宅会社を探している時、目に留まったのが網走にある光輝建設のホームページ。そこに紹介されていたのは“4倍断熱の家”。外壁の断熱材の厚さが40cmと、一般的な住宅のほぼ4倍となる住まいです。

興味を持った田中さんは、話を聞いてみようと電話して事務所を訪問。光熱費はどれくらいかかるか、自分たちが好きなプラン・仕様で建てられるかといったことを聞き、応対した濱野専務からの返答にも納得したことから、光輝建設に新築を頼むこととなりました。
また、光輝建設で新築することにしたのは、担当してくれた濱野専務の存在も決め手になったそう。「とてもきさくで話しやすく、いろんな相談事にも親身になって応対してくれました」と奥様。

4倍断熱とは
外壁断熱厚を一般的な住宅の4倍である40cmとする「4倍断熱」を、光輝建設では2013年から採用。トリプルガラス樹脂サッシやパッシブハウス技術なども取り入れ、独自の高断熱・高気密住宅を提案しています。

大画面・高音質のAVシステムや大きな窓、L字型キッチンなどの夢を叶える


造作のTVボードに設置した77インチの大画面テレビを
高音質なサウンドシステムで楽しむことができる


新築にあたって、田中さんは最初から平屋を希望していました。暮らしやすいこと、2階建てにしても将来お子さんが独立した時に2階は使わなくなる可能性が高いこと―などを考えてのことです。そのうえで、光熱費がかからないことはもちろん、テレビが大画面かつ音がいいAVシステム、大きな窓、庭が見えるL字型のキッチンなどにもこだわりました。


田中さんと工事関係者が綿密に打ち合わせし、配線等を見せることなく
ブルーレイ・レコーダーやスピーカー用アンプ、ウーファーをビルトイン


リビングに設置したAVシステムは、77インチの大画面テレビとブルーレイ・レコーダー、アンプ、ウーファーなどを、田中さんと濱野専務、棟梁、電気工事業者が綿密に打ち合わせを行って造作したTVボードに設置。各機器が配線をまったく見せることなくきれいに収まり、上部には暖房用エアコンとスポットライト付きの神棚も。スピーカーは天井にも埋め込み配置されている5.1chサラウンドで、奥様がキッチンで調理をしていても気にならないほどの音場を作ることができます。


インターネット用のWi-Fiルーターも機器のサイズを事前に測り、
ジャストサイズのニッチ棚を造作して収めた


ちなみにインターネットのWi-Fiルーターも、間仕切り壁に専用のニッチ棚を造って配線を見せることなく設置するなど、室内に見えるモノはできる限り少なくすることで、生活感がない空間を演出しているのもプラン上のポイント。田中さんは「生活感を感じさせないように、隠せるものはすべて隠したかった」と言います。3帖もの広さがある食品庫を設けたのも、冬季の食品保存以外に、室内に見えるモノを少なくしようとの考えがあったからです。

キッチンから大きな窓越しに眺める庭に憧れて


奥様がこだわったL字型のキッチン。
料理しやすく、手入れも楽なところがお気に入り


奥様がこだわったキッチンは、使いやすいL字型のレイアウトで、ブラック&ホワイトのカラーコーディネートが印象的。「料理をしながらリビングの大きな窓越しに庭を見るのが憧れだった」と話す奥様は、とても嬉しそう。ホーロー素材で手入れが楽なことも大きな魅力で、床は大理石調のPタイルで仕上げてデザイン性と清掃性を両立させています。


「リビングの家族や大きな窓越しに見える庭に癒される」と奥様


このキッチンから庭を見通せる大きな引き違い窓について、濱野専務は住宅全体の断熱・気密性能への影響を考えて勧めなかったそうですが、田中さんご夫婦の強い要望を受け、他の部屋の窓を最小限の数と大きさにすることで性能への影響を抑えたとのこと。ほかにも濱野専務は、インスタグラムにあった興味のあるプラン・デザイン等の写真を見てもらった時に、実際に採用した時の善し悪しをちゃんと理論的に説明してくれるなど、適切にアドバイスしてくれたそうです。


人工芝を敷き詰めた箱庭は、焼き肉をしたり、お子さんと遊んだりするスペースに。
180cmのコンクリート塀がプライバシーを守ってくれる(※2011年11月撮影)


また、リビングの大きな窓から行き来できる庭は、丸波トタンをアクセントに使った高さ180cmのコンクリート塀に囲まれ、人工芝を敷き詰めた箱庭タイプのプラン。「休日は庭で焼き肉したり、子どもと遊んだりするのが夢でした」(奥様)。

ご主人の外出も奥様の家事も楽になる動線を採用


寝室(上)や食品庫(左下)、トイレ(右下)などには、
ボタニカルデザインのクロスを採用


室内のインテリアや動線も、田中さんご夫婦と光輝建設の設計・コーディネーター担当者が打ち合わせを重ねて実現したもの。
玄関~LDKの空間は壁をグレー、天井と床をホワイト系のカラーとし、天井高が実際より高く見えるようにコーディネイト。玄関ホールや寝室、食品庫、トイレなどには草花をデザインしたボタニカル柄のクロスをアクセントとして採用しており、花が好きな奥様はとても満足している様子。


洗面脱衣室からランドリースペース、ウォークインクローゼットのある寝室へと続く動線。
衣類等を「洗濯する・干す・しまう」がワンウェイで完結する


動線は、キッチンからアクセスできる洗面脱衣室とランドリースペース、そしてウォークインクローゼットのある寝室が連続しており、衣類等を「洗濯する・干す・しまう」がワンウェイで完結。朝が早い漁師の田中さんにとっても、起床して寝室からすぐに洗面脱衣室に行って洗顔・歯みがきすることができるほか、トイレも寝室に隣接しているので、「急いでいる時も最短の動線で外出できるので、とても楽ですね」と笑顔で語ります。

光熱費の少なさは期待以上、暮らしやすく暖かい家に


リビングのソファで大画面テレビを楽しみながらくつろぐ田中さんご一家


お話しをうかがった2023年1月現在、田中さん一家は入居後2シーズン目の冬をを迎えていますが、光熱費に関して奥様は「おじいちゃんの家よりかかっていない」とのこと。入居して最初の冬の電気代はひと月3万円もかからず(2022年1〜3月)、同じオール電化住宅に暮らす回りの人が7万円、10万円などと話しているのを聞いて、光熱費がどれだけ少ないかを実感しているそうです。


玄関回りはコート掛けやシューズクロークなど十分な収納力を確保。
ニッチに飾られたイラストや植物も印象的


室内の快適さも4倍断熱の家ならではで、「冬に旅行から帰ってきても寒いことはなく、ほんわり暖かい」と奥様。地熱を利用し熱回収も行う光輝建設オリジナル換気システム“スーパー澄家”によって、常にきれいな空気も感じていられると言います。


お子さんは自分の部屋ができたことで、
モノづくりへの情熱がよりいっそう高まった様子


もちろん、田中さん一家がこだわった部分は納得の出来栄え。リビングでは大画面テレビと5.1chサラウンドシステムによる高音質サウンドでくつろぐことができ、キッチンは料理しやすく、ソファでテレビや音楽を楽しむご家族や庭の人工芝の緑を見て癒しも感じられる空間に。モノづくりが大好きなお子さんも、自分の部屋ができて大喜び。以前から段ボールなどでいろんなものを工作していましたが、さらに熱心に取り組むようになったそう。

最後に田中さんは「想像していたよりいい家になりました。暮らしやすく、暖かいし、不便を感じるところもない。点数をつけるなら100点満点を超えるのでは」と話してくれました。


庭のある方向から眺めた外観。雪が融けたらコンクリート塀に
囲まれた箱庭で楽しいひとときが過ごせるようになる


2023年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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