Story 取材記事

“4倍断熱”の暖かさに包まれた大工さんの家 網走市Hさん/光輝建設


寒さをガマンし続けていた市営住宅から、玄関に入った瞬間に“暖かい”と感じるマイホームへ―。光輝建設の大工・棟梁でもあるHさんが奥さまと二人三脚で建てた住まいは、体感で暖かいのはもちろん、室内は木の意匠・質感を生かしたインテリアコーディネートによって、目に映る暖かさにもこだわっているのが大きな特徴です。

利便性良く、静かな土地を得て“理想のわが家”を建てる


2階の吹抜けからリビング・和室を見下ろす


Hさんの住まいが完成したのは、2025年の10月。それまでは網走市の市営住宅で18年暮らしていましたが、昭和63年(1988年)に建てられただけに室内は寒く、暖房にかかる灯油代も相当なもの。
とても快適とは言えなかったそうで、「しばらく家を空けた後は冷え具合がすごく、水道も水抜きしないと凍ってしまうほど。市営住宅を出て家を建てたいという気持ちは、もう前々からありましたね」とHさんは言います。


さまざまな木の表情を活かした吹抜けのリビングは開放感も抜群(左)。室内の中央に位置するキッチンは「広くて使い勝手がいい」と奥さま(右)


そして寒さや暖房費をガマンするのがだんだんつらくなってきた3年ほど前。
静かな環境で奥さまの職場やスーパーなどにも近い土地を見つけ、大工として自分の家を建てたいという気持ちもあったことから購入を検討しましたが、すでに売約済み。いったんは新築を諦めましたが、またその近くで売りに出ている土地を見つけて購入し、“理想のわが家”を目指して家づくりをスタートさせました。

施工中から“4倍断熱”の暖かさを実感


リビングに隣接する小上がりの和室。窓回りを見るとわかる分厚い壁厚は“4倍断熱”ならでは


家を建てるにあたってHさんご夫妻が希望していたのは、性能面では光輝建設の強みである“4倍断熱”を採用し、デザイン面では木の素材感を生かした内装仕上げや切妻屋根、プラン面では行き止まりにならず、どの部屋にも行ける回遊動線などをカタチにした住まい。

“4倍断熱”とは、外壁に施工する断熱材の厚さを一般的な住宅の4倍相当となる40cmとした断熱仕様。
光輝建設では2013年から採用しており、Hさんは「通常、冬の住宅施工現場はジェットヒーターや灯油ストーブがないと寒くて仕事になりませんが、“4倍断熱”の住宅は断熱施工が終わり窓も入れば、家庭用の電気パネルヒーターだけで十分。これまで“4倍断熱”で新築したお客様からも暖かいと言われていたので、自分でも住んでみたかったんです」と話します。


シューズクロークと手洗いが設けられている玄関回り。冬は玄関を開けた瞬間に“4倍断熱”による暖かさを感じるという


実際に入居して冬を迎えても、外から帰ってきて玄関を開ければ暖かさを感じるほどで、地熱を利用し排気の熱回収も行う光輝建設独自の換気システム『スーパー澄家』との相乗効果で、室内はどこも温度差がなく、温かい空気がうまく回っていることを実感しているとのこと。奥さまも「暖かいのが一番」だそう。

省エネ性も高く、暖房がエアコン、給湯がエコキュート、キッチンがIHヒーターというオール電化で、入居した最初の月(10月)の電気代は3千~4千円。暖房に灯油、給湯とキッチンのコンロにガスを使っていた市営住宅の電気代と変わらないそうです。

木を使った内装仕上げは夫婦2人のセルフビルドで


屋根なりの勾配天井は、シナベニヤの木目が互い違いになるように施工。吹抜けを走る梁は濃い茶系色で塗装し、アンティークなイメージとしている


体感的に暖かいだけでなく、見た目にも暖かさを感じるのが、Hさんの住まいの特徴のひとつで、室内は床にパインの無垢材、壁・天井にシナベニヤや杉を使うなど、木の温もりを生かした仕上げが印象的。


吹抜けを介して1階の様子も感じられる2階の寝室


ほとんどの部分がHさんご夫妻のセルフビルドによるもので、木はそれぞれ使う場所ごとクリア塗装にしたり、濃い茶系色で塗装したりすることでメリハリをつけたほか、勾配天井のシナベニヤは1枚ごと木目が互い違いになるように施工するなど、細部までお2人のこだわりが感じられます。
「クロスで見た目を良くするのも難しいと思い、素材で勝負しました。自分が大工として施工するので、手間をかけてもいいかなと」(Hさん)。

キッチンを中心とした回遊動線も暮らしやすさのポイント


1階はキッチンを中心に行き止まりのない回遊動線でプランニング


キッチンを中心に、室内のどこにでも行くことができる1階の回遊動線も、毎日の快適な暮らしに貢献。奥さまも「行き止まりにならないので使い勝手がすごく良いし、キッチンから室内全体を見渡せるのもいいですね」と、満足されている様子。


キッチンからすぐにアクセスできる食品庫(左)とパントリー(右)


キッチンの近くには、外気を導入して低温状態を保つ食品庫やパントリーがあり、料理しやすい環境が整っているのも大きなポイント。
パントリーは奥行き90cmで考えていたところ、光輝建設の濱野専務からのアドバイスで45cmとし、壁を隔てた反対側のホールにも45cmの収納を設けることで、キッチン・ホール両方の使い勝手を高めました。

太陽光発電と蓄電池でよりいっそう光熱費を削減


発電容量8.1kWの太陽光発電パネルを屋根の南側に設置した外観


外観は外壁をダークブラウンのサイディングで仕上げ、切妻屋根の南側には発電容量8.1kWの太陽光発電パネルを搭載。日中発電した電気のうち、余った分は10kWhの蓄電池に貯めて夜間に使用しています。切妻屋根はこう配が付いているので太陽光発電パネルの設置に適しており、“4倍断熱”と組み合わせることで電気代=光熱費のさらなる削減も期待できます。


1階の洋室も天井はシナベニヤを張っているが、こちらはリビングとは異なり濃い茶系色で塗装


「断熱性能は最初から高めておいたほうがいい」


洗濯家事に重宝する作業用デスクや室内物干も備わったユーティリティー


大工として自宅の建設に携わったHさんは、「ふだんはお客様が事務所のスタッフと打ち合わせたことを、こちらに伝えて指示を出していましたが、今回は自分で『こうしたい』と思ったことをその場ですぐに実行することができた」と、自分の手で直接施工するメリットを実感。
奥さまは「自分たちが『こうしたい、あぁしたい』と思っていたことが、そのまま全部できてるのがいいですね」と、家づくりを振り返っての感想を話します。


階段の壁に設けた開口。このようなディテールからもHさん夫妻のこだわりが感じられる


「春になって雪が融けたら庭に焼き肉ができる東屋や、家庭菜園を造りたい。再来年にはできれば車庫も」と、語るHさん。
これからマイホームを建てる人へのアドバイスをお願いしたところ、「いろいろ悩むことも多いと思いますが、断熱性能は最初から高めておいたほうがいいですね。後から高めるのは大変ですから」と、語ってくれました。


Hさん夫妻にお話をうかがったのは、入居後初めてのクリスマスを迎えようとしていた頃。次のクリスマスまでには庭に東屋や家庭菜園も見ることができそう


2026年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

光輝建設株式会社

光輝建設株式会社

4倍断熱、キレイな空気、長持ち構造の家づくり

網走・オホーツク地域に根差した総合力が魅力の工務店

1992年に網走で設立された光輝建設は、高断熱・高気密住宅先進地であるカナダのツーバイフォー工法(2×4工法)を採用して、「高性能=住みやすさの追求」「高環境=人にやさしい住宅」「高耐久=100年住宅の実現」をテーマに、戸建住宅の新築から、リフォーム、性能向上リノベーション、不動産関連の事業を通した移住・定住のサポートまで、網走・オホーツク地域において、住まいに関連したあらゆる提案力・解決力を兼ね備えた、総合力が魅力の工務店です。

耐震性が高い2×4工法をベースにした家づくり

光輝建設は、耐震性の高さや安定した性能・品質を確保できるという理由から、創業当時から2×4工法を採用。2×4工法をベースに、耐震性・耐久性の強化や、断熱性能のさらなる向上、オリジナル換気システムの開発・改良によって、災害時でも少ないエネルギーで快適に暮らすことができ、シックハウス症候群などによる健康不安も解消できる住まいを追求。「丈夫で長持ち」「環境にやさしい」「健康に暮らす」「経済的負担が少ない」―という4つの約束を掲げた家づくりを推進しています。

従来の4倍の厚みがある外壁断熱「4倍断熱」を採用

2013年からは外壁断熱厚を従来の一般的な住宅の4倍とする「4倍断熱」を採用。外壁断熱厚を40cmとし、トリプルガラス樹脂サッシやパッシブハウスの技術なども導入することで、国が定めたオホーツク地域のUA値0.46を大きく上回る0.25を計測する、高断熱・高気密住宅を実現しています。

地熱を使った健康な換気システム「スーパー澄家」

換気については、室内の熱がそのまま外に捨てられ、給気される外気によって居住者が寒さを感じたり、壁の給気口廻りで結露を起こすこともある第三種換気の弱点を解消するため、基礎断熱を前提に排気ファン本体を1階床下に設置することで、適切な換気径路の確保と効率的な給排気、地中熱・排気との熱交換による給気加温と暖房エネルギーの削減などを可能にした地中熱交換型第3種換気システム「スーパー澄家」を独自に開発、採用しています。

注文住宅・規格住宅ともに、ライフスタイルや予算に合わせた家づくりが可能

オーナーのライフスタイルや好みのデザインを形にするフルオーダー住宅を得意とする光輝建設ですが、性能と自然素材にこだわった「WOODICO」(ウディコ)、シンプルと高性能を両立した「Yksi」(ユクシ)など、家づくりのガイドラインとなるようなプランも揃っています。

アパートの家賃並みの住宅ローンで幅広いオーナーの新築住宅を叶える規格住宅「夢育(むく)の家」は平屋建て、2階建ての計6プランを用意。求めやすい価格でありながら、UA値0.35以下と、北海道が推奨する北方型住宅ECOを誇る高性能住宅です。

また、「リフォーム・リノベーション」ではこれまで住宅の新築で培った技術と経験を活かし、現在の一般的な新築住宅と同等以上の断熱・気密性と、オーナーのライフスタイルに合わせたプラン・仕様、好みのデザインで、古い住まいを蘇らせます。