札幌市は区制を敷いてから今年で40年。でも、探せばまだ古い時代のあしあとが残っています。ある日曜日、白石区をブラッと散歩してみました。
札幌市は新しい街と言いながら、既に百数十年の歴史があります。昔の名残はどんどんなくなっていますが、探せばところどころに残っているかもしれません。人知れずひっそり残っている「レトロな札幌」を見つけるため、白石区の市街地をちょっと散歩してきました。
「白石町」を探して
今は住宅が建て込んでいる白石区は、60年ほど前は農地も残るのどかな地域でした。
1950年に札幌市に編入されるまでは「白石村」であり、編入されてからは「白石町○○」という地名でした。白石区になって40年が経ちますが、昔の名残ってあるのでしょうか?
つい数年前まではバス停に「白石中央」という名前が残っていました。そこは、村時代からの市街地だったのです。でも今は「本通2丁目」と現代の地名に変わってしまいました。
目的もなくブラブラ歩いていると、古い住宅が目に入ります。
そこに、見慣れない町名表記が・・・
「おお、白石町時代の町名表記だ」
と少し驚きながらさっそく写真撮影。
「みなさまの道銀白石支店」という文字がなんか時代を感じさせます。
本通5丁目ということは、今もある支店かもしれません。
ちょっと汚れたモルタルがいい味出してますなあ。
さらに少し離れた本郷通商店街の近くにはこんな町名表記も。
「いつも親身な北洋相互銀行」
おっと、相互銀行なんて久し振りに聞いたネーミングです。
こちらも銀行の住所を見ると今もある支店のようです。
私が住んでいた奈良市では、今でも「ブルーバード510型」の絵が載っているお店の看板がありますし、少し前までは「軍人恩給KK」なんてレトロな看板が残っていました。
何気ない散歩でも、せかせかせずにゆっくり歩くと発見があります。
2012年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。