朝起きて、いきなり「いい家だね~」と言うぐらい今の家がお気に入りのHさん。中を見せていただきながら、どうやって家づくりを進めていったのか取材しました。
道路から長めのアプローチの奥に玄関を設けることで、家に入る期待感を持たせた外観。
中は、ナチュラルオークでコーディネートした床と造作家具、パウダールームのような豪華な洗面化粧台。ホテルのような雰囲気を持ったHさん邸です。
さっそく中に入ってみましょう。
目次
1階全体が見渡せるアイランド式キッチン
リビングの大きな窓と、木目調の外壁が印象的な外観。玄関へのアプローチは4m弱もあり、足下には照明が埋め込まれ、ホテルのような上質さが期待感を高めます。
玄関ドアを開けると、左手には奥行きのあるシューズクロークがあります。ゴルフ道具やお出かけ用のコート、靴をしまってもまだ余裕が。シューズクロークの手前には日用品の収納スペースと床面に明かり取りの窓。縁側のように日差しがさしこむのがお気に入り。壁には有孔ボードがあり、帽子やカギが引っかけられるしくみに。このデザインは、カントリーヴィレッジ・朝日社長の提案です。
キッチンは、奥さまご希望のアイランド式。ダイニングが左横、リビングと和室が正面、ユーティリティーは右手方向と全体が見渡しやすい位置にあります。また、リビング階段になったことで、お子さんが子ども部屋に行く時もキッチンから確認できます。アイランド式にしたことで天板が広くなり、配膳のお手伝いなども頼みやすくなりました。
収納をどうするかは、奥さまはかなり悩まれたようです。
最初は建材メーカーの標準品で考えていましたが、収納の細かなアレンジができないため、カントリーヴィレッジさんに造作をお願いすることにしました。
「電子レンジなどキッチン家電を大きな引戸で隠す収納も考えましたが、ふだんの使い勝手を考えてギリギリのところで止めました」と奥さま。仕上がりは、期待以上だとか。扉用の面材は、床材と同じ色調を使うことで、造作収納とシステムキッチンとの統一感もバッチリです。
洗面化粧台の位置や数も最後まで悩みました。
キッチンの真横にある洗面化粧台は、当初は玄関ホールにいったん出てユーティリティー内に設けるプランでした。しかし、「回らずにキッチンからまっすぐ通りたい」という希望でキッチンから直接行けるように変更。
また、子どもたちや来客用に玄関ホールにミニ洗面台を設けることも考えたのですが、便利な反面お掃除の手間が増えるため、キッチン横の洗面化粧台を来客にも使ってもらうことに。奥に引戸を設けることで脱衣所を隠せます。
3mの天井高で明るく開放的なリビング
リビングは、通常よりも60cmも高い3mの天井高があります。実はHさんは、「暖かさが上に抜けてしまい、声も響くのでは」と、吹き抜けは作らないでほしいと要望していました。そこにあえて朝日社長が高天井を提案。吹き抜けのデメリットを最小限に抑えながら、大きな開放感のあるリビングはご主人のお気に入りスペースになりました。
リビングに隣接した和室は、ご主人のトレーニング器具が置いてあり、お子様の遊びスペースにもなっています。
2階はお子様の部屋2つと主寝室。収納はホールの造作棚や個室のクローゼットなど充実しています。
特に主寝室のウォークインクローゼットは奥行が4mもあり、ご夫婦の衣服やカバンなどが整然と収まっています。
トイレは2階にもあり、この壁紙はご主人のチョイス。造作棚は、ご主人の好きなコミック本をディスプレイしています。ちょっとしたリラックスタイムにトイレを使うこともあるそう。
建て替え前は間取りに不満
この家が建つまでは築30年余りの家が建っており、夫婦2人で住んでいました。建物はお金をかけてしっかり造っていたものの、壁と向かい合わせになるキッチンの使い勝手が悪かったり、お子さんが遊ぶ様子が見えにくい間取り。
また、2階には1部屋しかなく、お子さまが増えると手狭になるのが目に見えていました。玄関横に階段があるので、子どもが子ども部屋に行くのをキッチンから確認できない間取りも気になっていました。
リノベーションや増改築で改善することも考えたのですが、メイン暖房が灯油ストーブしかなく、快適に住み続けるには暖房システムの一新や断熱改修も含めた大がかりな工事が必要でした。初めてのお子さんが生まれたのを機に、「どうせお金をかけるなら」と建て替えを決意。
フリーペーパーに載っている現場見学会広告などを見て、いろいろな住宅会社を検討しました。Hさんは職場の先輩からカントリーヴィレッジを紹介されましたが、当初奥さまはハウスメーカーで建てたいと思っていました。担当者の接客対応もプランのデザインセンスも良かったのです。ところが、最終的にはカントリーヴィレッジを選びました。
いい加減な見積のハウスメーカーにお断りを入れる
「ハウスメーカーの対応はとても良かったのですが、肝心のお見積がざっくりとしていたのが不安材料でした。プランも気に入ったので正式見積を取ったら、当初言われていた金額より相当高くなってしまって・・・」と言います。
ハウスメーカー側は、「広さを少し小さくすれば(ご予算で)建ちます」と言うのですが、「建て替えるのだから、面積はできるだけ広めにしたかった」とHさんは断りを入れました。
数多くあった選択肢の中で、カントリーヴィレッジに決めた理由は、「最初に出てきたプランがとても良かったから」とHさん。要望を丁寧に聞いてくれ、その内容が反映されていたそうです。もっとも、初回プランに入っていた車庫は、予算のこともあり早々に家族会議で却下。後からカーポートを造ろうと計画中です。
「こちらの都合でプランを変えたいときも、融通を利かせてくれたのがありがたかった」とHさん。実は、朝日社長は最初から車庫付きプランと無しプランの2通り提案しました。
「車庫は建ぺい率や一部容積率に含まれてしまうため、車庫があると居住部分の広さに制約が出ます。それで部屋の数や位置関係に制限が出てきます」からだそうです。また、資金計画が変わって建物価格を削る必要が出てきたときも、建物の質を下げずに価格を下げる方法を提案しました。
暖かさにもこだわっています。外壁の断熱はツーバイシックス140mmにグラスウールを入れ、付加断熱も30mmあります。天井も400mmのブローイングと省エネ基準を大きく上回る断熱性能を確保。
「いい家だね」といつも夫婦で言っているほど満足しています。建築費も当初の予算にほぼ納まり、ローン支払いも心配はありません。
記者の目
取材中、2歳半になるという娘さんが終始ニコニコしながらのびのびと走り回っていたのが印象的でした。ストレスのない日々の暮らしが想像できそうです。1階のどこにいても娘さんの気配を感じることができるキッチンから、奥さまが優しく見守っていました。
2019年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。