注文住宅をデザインしてきた三五工務店。昨年発表した企画型住宅「talo(たろ)」が好評で、住まいづくりを実現させるオーナーが増えています。どんな魅力があるのかお話を伺いました。
三五工務店の魅力は?
三五工務店の魅力は高断熱・高気密などの高い施工力を前提とし、住まいの使い勝手やデザイン、オーナー様のご要望や感性を理解し、実現できるコーディネート力です。機能的かつこだわりも十分に叶えたいとお考えのお客様に人気の工務店です。年間約40棟、約50年で1000棟以上の住宅を手掛けています。
個別のお客様のニーズには柔軟に対応できない規格型のプランと、価格の安い建材を組み合わせた建売住宅を用意して、営業マンが数多く販売していく方法を選べば住宅価格を下げることは可能ですが、三五工務店、そしてアトリエ35はその対局にある「いごこちのいい」住まいづくりを目指し、営業マンを置かず、設計担当者が直接お客様の要望やライフスタイルなどを話しあいながら手間をかけて家づくりを進めてきました。
三五工務店の家は手間暇かけた一軒一軒の注文住宅であるがゆえに、三五で建てたいけれど予算が合わずに諦める、という方もいます。そんな方にも建てていただけるローコスト住宅としてtaloを企画しました。ただしローコストといっても多くのお客様に満足していただけるものでなくてはなりません。
例えば、
子どもが増えたら間仕切りを付けて部屋を分けたり、独立した際には別の用途で使えるといった汎用性のある間取り
光熱費が少なく、暖かく、結露の少ない住宅
冬の冷気を利用し野菜などを保存できる「食品庫(保冷庫)」の設置
玄関やユーティリティ、キッチン、リビング、外物置などの収納力
三角屋根(落雪防止タイプ)や無垢フローリング、内装は塗り壁などのデザイン・素材面のこだわりも多く取り入れる
使いやすい造作家具
吹き抜けのある明るいリビング
設備機器の充実
ペット対応
予算の範囲内に収める
などです。
注文住宅はこうしたお客様のニーズを踏まえて一からつくるわけですが、今回のプロジェクトでは、多くの人に共通するニーズを集積したプランを用意し、その住まいが気に入っていただければ建てさせていただくという手法をとっています。基本プランが定まっているため設計や施工に関する手間が大幅に減り、設備機器や仕上材料もコストパフォーマンスの良いものを採用することができています。
また後で述べますが設計上の工夫もあって、品質やこだわりはアトリエ35の注文住宅と同等なのに価格は低くおさえることができました。金額でいうと200万円から300万円お安いというところではないでしょうか。
自由な間取りやデザインで一から住まいづくりを行うことはできませんが、アトリエ35のこれまでの経験を踏まえた集大成ともいえる住宅で「talo」(たろ)といいます。既に札幌市北区にモデルハウスを建設し、多くの方に見学していただいております。
具体的には?
Q値(熱損失係数)は次世代省エネ基準1.6 W/m2Kの上をいく1.3 W/m2K以下(熱交換型の換気システムを使わずに)、延床面積は36坪、外部ポーチや吹抜けを入れると 40.3坪です。自然素材を活かした優れたデザイン性と充実した住宅設備や造作家具など、当社が評価されている様々なポイントを駆使しながら価格を1800万円(税別)に抑えた企画住宅のご提案です。
一般のモデルハウスはオプションが多数含まれるので実態とかなり異なることがありますが、taloのモデルハウスはオプションは薪ストーブ、カーテン、杭工事位で、あとはほとんど1800万円の中に含まれます。つまり、この家はいくらなのか、具体的にわかるモデルハウスです。
コストダウンができる理由の最後の一つは、2階の高さが壁際では1メートルと低いことです。この2階の壁際の高さの工夫は、決して2階が狭くなる感覚にはならず(壁際にベットや収納を配置することで空間の有効利用が可能)、断熱性能が向上し、なおかつコストダウンが実現し、さらに総2階の住宅とは違う外観の美しさがあるなど、いろいろなメリットがあります。
外壁にはガルバリウム鋼板とスタッコラーストという樹脂モルタルを合わせるなど、一つ一つに知恵を絞ってデザイン性とコスト削減の両立に努めました。ちなみに外観は8パターンのカラーバリエーションからお客さまの好みで選ぶことができます。
実際に建てられた方の反響はいかがですか。
幸いご好評をいただきまして、1、2棟の完成見学会も積極的な宣伝広告などは行わなかったにもかかわらず多くの方に見ていただきました。現在は3棟目、4棟目の準備に取りかかっています。
ブログでtaloの住まいづくりについて私どもの試行錯誤などもいろいろ書かせていただいております。うちの社員は個性的で明るい人が多く文章にもそれぞれの人柄が出ていますので、ぜひホームページなども見ていただき、当社の住まいづくりに共感できる部分のある方にはぜひお問い合わせいただきたいと思っております。
2012年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。