(株)三五工務店(札幌市、田中寿広社長)の企画型住宅SOCOCO(そここ)が2016年度のグッドデザイン賞を受賞した。
SOCOCOは、狭小地や北向きなど札幌の土地事情にあわせた企画型住宅。商品名は「そこかしこ」で建てられるというコンセプトに由来する。
ポイントは、間取りを8つのパターンから選べること。玄関の位置は敷地に合わせて北入り・南入りを選べ、LDKとユーティリティの配置を1階と2階で自由に組み合わせることができる。
建物の構造にカラマツ材、仕上げにカバ材フローリングなど道産木材を採用したナチュラルなインテリアがもうひとつの特徴。
道産材活用が評価
同社は、森林面積が圧倒的に多い北海道のビルダーとして、輸入材に頼らずに北海道の豊富な資源を積極的に使い、地域活性化を目指したいとし、(1)北海道らしさが感じられるデザインであること(2)地域のあらゆるニーズに対応し、供給しやすいものであること-をデザインコンセプトに据えた。講評では、「日本にも身の回りにたくさんの木があるにもかかわらず、遠い海外から木材を輸入している矛盾に対して向き合い、率直に取り組む姿勢に好感を持てる。今後さらにデザインにまで反映されていくことを期待したい」と評価された。
SOCOCOは発表から1年で8棟の受注を得ているという。
田中裕基副社長は「道産材の活用とそれを通じた地域貢献は、1社でできることではない。道産材活用の取り組みが広がるひとつのきっかけになればうれしい」と受賞の喜びを語っている。
SOCOCOについてはこちらに記事があります。
/20151101103525.html
道産材への取り組みについてはこちらに記事があります。
/20140610083040.html
グッドデザイン賞2016はこちら〈外部リンクです〉
http://www.g-mark.org/activity/2016/list.html
2016年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。