Column いえズーム コラム

実力派食材で外食気分の「おうちごはん」 ホルモンは札幌の「肉魂・サンミート木村。」が凄い!

「外食」より安く!究極においしい食材で「おうちごはん」を実現しよう!「札幌良い住宅.jp」のスタッフが「安く・手間かけず・でも味は本格派」の三拍子そろった食材を紹介します!今回はホルモンの凄い食材が手に入る札幌市手稲区の「肉魂・サンミート木村。」です。

4種類のホルモン 右からしお・みそ・しょうゆ・カレーホルモン。肉の仕入れから下処理、味つけはすべて自店で行っている。冷凍パック各300g入500円
4種類のホルモン 右からしお・みそ・しょうゆ・カレーホルモン。肉の仕入れから下処理、味つけはすべて自店で行っている。冷凍パック各300g入500円
「サンミート木村。」の外観。小さな店だがホルモンはかなりの種類を誇る。前に車が止まることも多く見落としがちなので注意が必要だ
「サンミート木村。」の外観。小さな店だがホルモンはかなりの種類を誇る。前に車が止まることも多く見落としがちなので注意が必要だ
「派手な宣伝はしないし店を広げようとも思いません。実力勝負です」と言い切る店長の木村哲志さん。この日も裏で肉をカットしていた
「派手な宣伝はしないし店を広げようとも思いません。実力勝負です」と言い切る店長の木村哲志さん。この日も裏で肉をカットしていた
大きなショーケースには20種類以上のホルモンなどが整然と並んでいた。人気ランキングの手書きボードも
大きなショーケースには20種類以上のホルモンなどが整然と並んでいた。人気ランキングの手書きボードも
写真のホルモンはガツ(胃の部分)。歯ごたえがあるのにとても軟らかくホルモン初心者にもおすすめだ。店では単品でも売っている
写真のホルモンはガツ(胃の部分)。歯ごたえがあるのにとても軟らかくホルモン初心者にもおすすめだ。店では単品でも売っている
網を使わない場合は、クッキングペーパーで肉からしみ出る水気を取りながら焼くとカリッとした焦げ目と食感になる。このひと手間が重要だ
網を使わない場合は、クッキングペーパーで肉からしみ出る水気を取りながら焼くとカリッとした焦げ目と食感になる。このひと手間が重要だ
焼く前から美味しそうな匂いが漂ってくる。「しお」が一番人気だがカレー、みそ、しょうゆとそれぞれの固定ファンもいるとか
焼く前から美味しそうな匂いが漂ってくる。「しお」が一番人気だがカレー、みそ、しょうゆとそれぞれの固定ファンもいるとか

ワンコインで豊富な品揃え

ここ数年でドーッと人気が出ているのがホルモン!その美味しさに目覚めた女性たちが「ホルモンヌ」と呼ばれるほど。それに、何よりもホルモンは安くて手軽。スーパーで買って、家庭でホルモン焼きや鍋を楽しまれる方も多いのではないでしょうか。

でも、やはりお店で食べる味、とまではいかないもの。やはりシンプルなものこそ、美味しさは食材次第です。そこで札幌市手稲区にあるホルモン専門店「肉魂・サンミート木村。」さんを紹介します。

JR手稲駅から北へ1.5kmほど、車ならドン・キホーテのある下手稲通りとの交差点をさらに石狩方面に進みながら右を見ていきます。赤と黒ののぼりがありますが、ラーメン店と中華料理店に挟まれた小さな店舗でちょっと見落としやすいかも。

中に入ると、ショーケースにズラリと商品が並べられていました。その多さにはさすがにビックリ!20種類以上はあります。もちろんホルモンが中心で、どんな食通のリクエストにもこたえられそう。
そして、ほとんどの値段が、1袋でワンコインの500円。同じホルモン(豚の直腸・300g500円)でも、「しお・みそ・しょうゆ・カレー」と4種類の味があります。500g入った「ミックスホルモン」は直腸・ガツ(胃)・タン(舌)などが入って850円。


下処理と味つけに徹底したこだわり

「一番人気は、やはり塩ホルモンですね。でもしょうゆやカレー、どれもおすすめですよ」と話すのは店長の木村哲志さん。黒い被りに同色のシャツ、なかなか男前な方です。
実はこの方、道南で有名な長万部ホルモン(サンミート木村)の息子さん。10年以上勤めた大手畜産会社で培った経験を生かして、さらなる下処理の改良や味つけ等の工夫をしているそうです。

こちらの店は2008年にオープン、ホルモン専門と掲げるだけあって確実なルートから肉を仕入れ、下処理は臭みのないよう徹底的に行います。オリジナルの味つけはどのように?と聞いてみましたが、木村店長は「企業秘密です」とニヤリ。
それでもタマネギ、ショウガ、果汁などホルモンによって入れるものを使い分けたり、カレー味はスパイスにガラムマサラやクミンなどを独自に調合したりなど、かなりのこだわりが伺えます。「みそホルモンもね、最初は赤みそにしていたんですけれど、お客さんの反応を見てやや甘めに変えました」と店長さん。

目立った宣伝をしないにもかかわらず、お店の前では車が次々と出たり入ったりの人気ぶり。客層はやはり30代から40代のファミリー世代が多いとか。上ホルモンに加えて、牛サガリ(横隔膜・味は肉とほとんど変わらない)や鶏のせせり(首の部分・香取慎吾のビールCMでブレイクしたとか)を合わせて買っていくのが人気だそうです。

やはりスーパーのホルモンとは違う!

さて、我が家でもさっそく「サンミート木村。」さんのホルモンを食べてみることにしました。臭みはまったく感じられません。何よりも立ち上るいい匂いに、家族みんながプレートをのぞき込みます。

そうそう、木村店長から"美味しい焼き方のコツ"を教わっていました。バーベキューなど外では網を使いますが、家ではやはりホットプレートの方も多いでしょう。
その場合には、箸にクッキングペーパー(キッチンペーパーではなくフワフワしたほうです、念のため)をはさんで、ホルモンからプレートにしみ出た水分を丹念に取ります。こうすることで「揚げたようにきれいな焦げ目がカリッとつきますよ」。

あらまあ、本当にカリッと焼き上がりました。食べてみると、旨みのある脂にさっぱりとした塩ダレが口いっぱいに広がります。肉のプリプリとした食感もたまりません。値段はそう変わらないのに、スーパーのホルモンとは一線を画した味わいです。
続いてまろやかな「みそ」、そして香ばしい「しょうゆ」。それに「カレー」はホルモンの脂とマッチしていて相性ピッタリ、ちょっとやめられなくなってしまいました。もちろんビールも......

これに牛サガリやせせりをいただけば、「もう外食しなくても家で十分に旨いものが食べられるね」と家族も満足。いや、主婦としてはたまには外にも行きたいんですけれど。それでも肉をそのまま焼いて、後はプレートと皿を洗うだけで済むのはありがたいこと。やはり美味しい食のこだわりは素材にあり!と確信したのでした。


今回訪れた「サンミート木村。」さんは手稲区にあり(昨年中央区に支店オープン)、ホームページでお取り寄せもできますが、まずはスーパーだけでなく近くにあるこだわりの精肉店などを回って購入してみてはいかがでしょうか。きっと相性の合うホルモンと出合えるかもしれません。


データ 肉魂・サンミート木村。

住所/札幌市手稲区前田8条10-2-15
TEL・FAX/011-691-2929
営業時間/9:00~19:30(年中無休)
HP/http://www.nikudamasii.com/

・中央店
住所/札幌市中央区南8条西5(チサンホテルそば)
TEL/011-513-1129
営業時間/13:00~19:00(月曜定休)

2010年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。