Column いえズーム コラム

スーパーで見つけた気になる商品 ~マイナーゆえに愛しい奴ら

 暮らしの中にオモシロいって思うものを見つけたり、楽しいって感じることをしてみたり...。そんなタネを拾い集めて育ててみると、ほんの少しだけハッピーになれることが・・・。

 スーパーに行く主婦は無駄買いをしない。買い物リストを片手に特売品に気を配る。でも、時々「何だこれ」というようなパッケージの商品に出会う。棚の前で散々悩んだ挙句、ついにその魅力に負けて、とうとう籠の中へ...。
 有名どころではなくマイナーゆえに愛しい奴ら。これにハマると、普段の買い物もちょっとした宝探しとなる。

 「いなば食品のまぐろ味附フレーク」

 「潔く上下に分かれた藍と朱のコントラストの中にドーンと描かれたまぐろ。現代の商品であっても頑なに<右読み>なのがいい。今時珍しい缶きりタイプなのも、これまた憎い。狙いかはたまたズボラか。「毎日の食膳にも御弁富にも」キャッチコピーまで粋だ。

 商品は昭和23年創業とともに発売のロングセラー商品。発売当時とほとんど変わらないデザイン。伝統の商品を守り続ける。



 「ハミガキ タバコ ライオン」

 「まだあったのか?!と正直思ったのがコレ。ストライプ柄と思いきやタバコとは...やられた。このデザインといい、缶の形といい、ザ・モダンだ。タバコには無縁だし、粉ハミガキにも抵抗はあるけれど、チョコベビーの大きい判みたいなあの蓋部分を一生に一度、この手で開けてみたい」

 デザインは1960年代に活躍した自社デザイナーが手掛けたもの。現在100歳。「ホワイトライオン」「デンターライオン」「グリーンホワイト」など同社の主力商品のデザインを多く手掛けた。斬新なデザインが特徴で、製品も「歯を白く」というコンセプトを強く打ち出すため、明確な赤と白のラインで印象づけている。

「森井食品のはるさめ」

 「いつもお世話になっている、わが家の定番商品ですが、ある日突然「可愛い!」ことに気付いた。うま味が後から分かってくるスルメタイプのデザインと言えよう。明るい水色とオレンジがなんともフレンチ(と思うのは私だけ?)。特に気に入っているのが、このひょうたん柄の縁取り。絶対Tシャツに欲しい。ユニクロさん、コラボTシャツはいかが?」

 製造は森井食品。創業の昭和12年、国産はるさめ第一号として発売した。パッケージデザインは当時のまま。社内で考案されたもの。

「プロトリーフの鶏ふん」

 「きれいな緑や花の写真のパッケージが多いガーデニング売り場で最も目立っていた奴。明らかに異彩を放つ鶏の絵が潔い。そうなのです。パッケージの中身はコレのアレです。日本製でありながら東欧を彷彿とさせるカラーとデザインでインパクト大。姉妹品には牛フンもあり」

 意外にも発売は最近。去年秋の新商品。店頭に置いて分かりやすく目立つデザインになるようにと女性デザイナーが考案したとのこと。


編集者:くろまるとも子

2010年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。