2019年10月、日本全土を襲った台風19号は
神奈川県箱根の1001.5ミリ。
静岡県伊豆市湯ヶ島の760ミリ、
埼玉県秩父市浦山の687ミリなど、
あわせて17の観測点で500ミリを超す記録的な大雨をもたらしました。
一方、札幌はどうなんだというと、想定の最大雨量は405ミリなんだそうですけど、本当にそうなのか?
そういう想定を超えてくるのが近年の豪雨ではないか?
そしてもともと札幌・豊平川は水害に弱いことを踏まえると怖いですね。
1 もともと札幌は洪水に弱い
札幌市は、豊平川、発寒川等の河川の他、石狩川本流のはん濫によって土砂等が堆積した扇状地に位置していること等から、河川改修が進んだ現在でも潜在的に水害の発生しやすい地域。札幌市公式サイトによると札幌の名の語源は、アイヌ語の「サリ・ポロ・ペッ」(その葦原が・広大な・川)とする説と「サッ・ポロ・ペッ」(乾いた・大きな・川)とする説などがあるそうで・・・。
2 洪水リスクの認識が弱い札幌市民
札幌市では、昭和 56 年以降、堤防の決壊を伴う大規模な洪水は発生していない。
しかし、近年、10 分間に 14mm(平成 11 年 8 月末:白石区)といった短時間に強い雨が降り、道路が浸水したり、住宅の半地下部分(地下駐車場等)が浸水したりする等の被害が年に数件程度発生している。
この水害事象は、記録的な降雨や集中豪雨に加え、市街地の都市化に伴い保水する田畑の減少やスノーダクトの普及等により、雨水が短い時間に大量に下水道に流れ込み、排水しきれなくなったことが原因であると考えられている。ニュータウンなどで土地が大規模に改変された地域が多い。
3 札幌市のシミュレーション 310㎜で豊平川破堤し大水害
札幌市のシミュレーションによると
豊平川は日本有数の急流で、札幌市の中央部を流れている。
総雨量310㎜を超える雨が降ったら、
大雨洪水警報→注意報→39時間後に豊平側の水位がピークになり、幌平橋下流左岸の堤防で破堤。
破堤後30分で水はすすきの手前に。創生川通りでアンダーパス水没
破堤40分後→すすきのから地下鉄ホームに水が流れ込み浸水と停電。地下街で犠牲者発生。
破堤60分後→大通り公園、80分後には札幌駅周辺も浸水。
破堤10時間後→はん濫水はばらと付近にまで達し市内市街地の広いエリアで被害発生
国交省北海道開発局が、動画を公開しています。
豊平川流域で72時間の総雨量が405ミリを超えたら、豊平橋の近くのススキノ側で決壊して、市街地に拡散。
2時間後にはススキノ交差点で40センチ浸水。
200分で札幌駅前で50センチ浸水。
地下歩行空間も浸水。
6時間越えるとモエレ沼、麻布なども浸水。
20時間後には茨戸も浸水。
まじでしゃれにならん。
しかも、豊平川だけに着目しましたが、ほかにも川、ありますしね。札幌には
札幌市洪水ハザードマップはこちら
自宅、職場、学校などの状況を札幌市民はしっかり確認しておきたいですね。
2011年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。