Column いえズーム コラム

アナタの家ではお皿を自分で洗ってますか?

食事の後の皿洗い。「きれいになるのが楽しい」と思う人がいる一方で、「こんなものない方がいいに決まってる」と思う人も多いはず。アナタの家では、誰がお皿を洗ってますか。人間?機械?

わが家の昔と今
小さい頃、わが家の食卓には多くの食器が並ぶのが普通だった。茶碗、汁椀、メイン料理用の大皿、煮物とか和え物用の小皿、サラダ用の小皿、漬物を個人毎に取り分ける小皿、などなど。一方で母は「洗うのが面倒」といつも愚痴をこぼしていた。

今では実家に帰省すると、「直接取ってね。家族だし」と、正月の煮物は大皿から適当に取って食べる。朝のパンもクッキングペーパーを敷いて食べることも。まぁ父が亡くなったからなんとなく気楽に済ませてしまおうというのもあるが。


惣菜はパックからそのまま食卓に
「惣菜はパックのまま食卓に出して皆で食べる」など、衝撃的な調査内容を発表したのが、広告代理店に勤める北海道出身の岩村暢子氏だが、帰省しても2人しかいないわが家ならともかく、「育ち盛りの子どもを抱えた家族に多くいるのか?」と疑問に思っていたら、最近また衝撃的なアンケート結果が出た。


http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20120217_512837.html

調査対象は、共働き夫婦の男女200組。これによると、「自宅で食事をする際にやってしまうこと」として、「取り皿を省略」したり、「パックの惣菜をそのまま食卓に」出したり、「醤油小皿は使わない」という項目への回答が、それぞれ過半数を超えたそうだ。共働き夫婦では、買ってきた惣菜をラップを取っただけでそのまま食卓に出てしまうのだ。


共働き夫婦間で押し付け合いになる家事は第1位が食器洗いで、2位が掃除。夫婦げんかの原因となる家事は掃除が1位で食器洗いが第2位だった。共働きでも、夫婦の意識の差は大きく、妻は「食事の最中も後片付けを考える」のに対し、夫は「食事を楽しむ」傾向が強いのではないかと分析し、そこが食後の食器洗いに関するトラブルの一因になると分析している。


まあ、調査を行った家電メーカーとしては「共働き夫婦にとって、それくらい皿洗いは夫婦間で問題になりやすいから食洗機を買いましょうね」ということなのかもしれない。食洗機を買ったからお皿をちゃんと使った食卓になるかどうかはわからないけど・・・


皿洗いの時間が何に化ける?
考えてみると、私たちはいつも忙しい毎日を過ごしている。20年前なら、パソコンはあってもインターネットはなく、携帯も一般的ではないので外出先から相手と連絡を取るには公衆電話しかなかった。もちろん相手が外出していれば連絡できないか、その人の家族に伝言するなどの方法しか取れなかった。今思えばのんびりした時代だった。

今は、携帯を使えばどこでも相手と連絡が取れ、しかもツイッターしたり、携帯ゲームやったり、ブログ書いたり、あるいはニュースサイトを見ることができるなど、便利になった。でも、逆に言うと常に何かに追われているような、激しい変化についていかないといけないような状況になっている。


その中で「皿洗い」という時間はムダに思えても不思議ではない。便利な家電製品は人の生活を楽にする。洗濯機や炊飯器、掃除機も昔はなかった。今はこれらがないと生活ができないぐらい。そして、これらの機器の普及とテレビの普及はワンセットだったように思う。つまり、家事の時間が短縮された分、テレビを見る時間が増えたのだ。


皿洗いの時間を短縮したら、その分ツイッターやフェイスブックの時間が増えるのかなぁ。

洗濯板を使った洗濯が、映画のワンシーンぐらいでしか見られなくなったように、皿洗いも日常生活から消えていくのかもしれない。

2012年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。