Column いえズーム コラム

札幌近郊の南幌町で新しい暮らしと家 みどり野きた住まいるヴィレッジ

札幌近郊の南幌町に5棟の個性豊かなモデルハウスがオープンしました。道の「きた住まいる」制度を活用し、地元工務店の技術力と、建築家の提案力で新しい南幌暮らしを提案します。さっそくオープニングイベントの取材に行ってきました。
nanporo_zenkei6795.jpg 工務店×建築家5棟を公開

地域工務店と建築家がタッグを組み、計6組が札幌郊外の空知・南幌町の分譲地「南幌ニュータウンみどり野」内にきた住まいる制度を活用した高品質な家と豊かな暮らしを提案する住宅展示場「南幌町みどり野 きた住まいるヴィレッジ」を計画。このうち5棟が完成し、6月2日(土)と3日(日)にオープニングフェスタを開催しました。ゆとりある敷地と緑に恵まれた環境を生かし、個性あるモデルハウスが勢揃い!

nanporo_tape6922.jpg きた住まいる普及と町の再発展願ったグランドオープン

6月2日(土)は午前11時から関係者らが多数参加し、グランドオープンのセレモニーが行われました。平向邦夫氏(北海道建設部建築企画監)は、「30年前に産官学が協力して冬も楽しめる住まいの基準として『北方型住宅』を考えた。さらに3年前、北方型住宅を普及させるため『きた住まいる』という制度を作った。今回は、このきた住まいるメンバーである建築家、地域工務店が協力し、南幌町にふさわしい新しい住まい方の提案を盛り込んでモデルハウスを完成させた。これから家を建てたい方はもちろん、家を既に建てられた方も、最新の家づくりをご覧いただきたい」とあいさつしました。

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モデルハウスには、道産家具も展示

続いて三好富士夫氏(南幌町町長)が、「昨日(6月1日)、第50回北海道女子アマチュアゴルフ選手権が行われ、我が町出身で15歳の女子選手が見事優勝した。南幌町は、そんな子どもたちが活躍できる環境だ。町としてもできるだけの支援をして、元気な子どもたちが育って活躍してほしいと思っている。この立派な住宅展示場を活用して、我が町の新たな発展につなげていきたい」とあいさつしました。

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美術作家の作品などもモデルハウスに展示されています

最後に平向氏や三好氏と、住宅金融支援機構北海道支店・小澤敏成支店長などの来賓が参加してテープカットが行われました。

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焼きマシュマロ作りなどのイベントが人気

オープニングフェスタでは、ご当地アイドルや歌手のコンサートが行われたり、子どもといっしょに参加できる焼きマシュマロ作りやペンダント作りなどのワークショップ、モデルハウスや町内の指定箇所を巡ることで町の特産品が抽選で当たるスタンプラリーを開催。子ども連れの家族らがイベントを楽しみながらモデルハウスを見学しました。

<2019年5月追記>なお、この住宅展示場は、一部販売済みとなった物件もあります。見学ご希望の方は、各住宅会社に直接お問い合わせをお願いします。

きた住まいるグリーンヴィレッジホームページ http://www.kita-smile.jp/kitasmilevillage

nanporo_loca.jpg札幌市街地から車で40分ほどの南幌町 田舎暮らしの環境と利便性の良さをアピール

南幌町の、札幌から約32kmという「札幌通勤圏の田舎町」として利便性と環境の良さを子育て世帯向けにアピールして人口増につなげたい思いと、道の「きた住まいる」制度の普及定着を図りたいという思惑が一致。道住宅公社が分譲中の「南幌ニュータウンみどり野」を活用して道と南幌町、北海道住宅供給公社、そして6組の「きた住まいる」登録工務店と建築家が住宅展示場プロジェクトをスタート。北総研やJIA(日本建築家協会)北海道支部、北海道ビルダーズ協会もオブザーバーとして参加し、南幌ならではの暮らし方を提案するまちづくりに取り組んできました。

きた住まいるヴィレッジは、隣地と合わせて2区画分購入できるよう、1区画空けて千鳥状にモデルハウスを配置。モデルハウスはコンパクトながらも屋外・半屋外空間を室内空間とつなぎ、住宅の面積以上の広がりが感じられる全体プランとしています。また、全棟北方型ECO以上の性能で、BIS専門技術者による設計・施工ときた住まいるサポートシステムのよる住宅履歴の保管を行うのが特徴です。

みどり野分譲地は1区画平均110坪前後。分譲価格は1坪5万円台ですが、子育て世代には50%割引が適用されるほか、最大200万円の町の補助金を受けられるため、区画によっては実質10万円で購入できます。さらに住宅金融支援機構と連携した【フラット35】子育て支援型・地域活性化型融資で金利優遇も受けることができます。

各モデルハウスの紹介 nannporo_assist0655.jpg 新 北方型住宅2018/南幌まちなかの家 施工・(株)アシスト企画(札幌市、柳ゆかり社長)、設計・山本亜耕建築設計事務所(札幌市、山本亜耕代表)。 nanporo_assist0638.jpg

南幌暮らしを楽しむための新しい北方型住宅を提案しています。南幌の四季の眺望や夕陽を取り入れた眺めの良い2階にLDKを。子どもたちの気配を感じながら家事ができるプランニングとしました。1階は家庭菜園など南幌の自然、土と触れ合う楽しみを考え、半屋外物置と屋根付きカーポートを造作し、玄関は作業などに便利な大きめの土間を設けました。



nanporo_kowa0661.jpg ゆっくり、ていねいな暮らしを/カスタマイズできる家 施工・晃和住宅(株)(札幌市、小川敏夫社長)、設計・山之内建築研究所(札幌市、山之内裕一代表)。 nanporo_kowa0589.jpg

<緑地に向けた大開口と天井の高窓で四季と光の変化を演出したコンパクトなコンクリートブロック造外断熱の平屋住宅。四隅に個室と水廻り、中央に十字交差するオープンスペース(リビングダイニング)を配置しました。使い勝手が良く、将来拡充可能な半屋外空間とカーポートを備え、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる設計としています。



nanporo_act0550.jpg 都会の脇でお洒落に暮らす Glamping-House/Inside-Out

施工・(株)アクト工房(札幌市、白石典子社長)、設計・(株)ATELIER O2(札幌市、大杉崇社長)。

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外壁も屋根もアスファルトシングルで覆われた斬新な外観。2020年の省エネ基準義務化を前に、一歩先行くUA値0.21Wの高断熱性能を実現。プラン面では、全天候型の半屋外型ガレージテラスを中心とし、贅沢なキャンピング"グランピング"気分をリビングに居ながら味わえるという提案と、子育て世代に手の届く価格とした。



nanporo_kikuzawa0665.jpg オープン×クローズ/大きな屋根の小さな家

施工・(株)キクザワ(恵庭市、菊澤里志社長)、設計・(株)エスエーデザインオフィス(札幌市、小倉寛征代表)。

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南東角地に建つ約100m2の切妻屋根の木造平屋。カーポートを備え、大きな屋根の下に3つの小さな家的空間を持つイメージで設計。屋内空間には無垢のフローリングなど、できる限り道産材を中心とした自然素材を用い、屋内外が一体となる空間プラン、意匠を実現。趣味の生活や地域交流を楽しむなど、田園ライフを提案。UA値は0.24W。



nanporo_takebe6996.jpg てまひまくらし

施工・武部建設(株)(岩見沢市、武部豊樹社長)、設計・アトリエmomo(札幌市、櫻井百子代表)。

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敷地の中で、風雪の影響を受けにくい位置に建物を寄せ、冬の生活がより快適になるよう工夫。夕陽を望むテラスを備え、時間をかけて木の家の良さを体感できるよう、職人の手仕事の技を惜しまない家に。なんでもメンテナンスフリーを求めるのではなく、ちょっとしたひとてまを楽しくかけたくなる。そんな住まいと暮らし方を提案しました。

2018年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。