ランニングコストを重視した家づくり
家づくりで最も重視するのは何でしょうか。
立地、価格、機能性、デザイン・・・それぞれの家族で観点は違って当然ですが、Kさんご夫婦が重視したのは「機能性」でした。
「建築費を抑えても、光熱費や維持費が高くなるなら意味がない。長く住む家だから、ランニングコストが小さい家がいいと考えた」と言います。
家づくりを考え始めたのは、お子さんが生まれ、奥さまが育休中のころ。まず総合住宅展示場を訪ねました。大手ハウスメーカーのモデルハウスをいくつか見学しましたが、価格が高くて現実味がありません。
最初は価格帯だけで絞り込み、用意された間取りからプランを選ぶ規格住宅で一度は決めかけたそうです。
契約前に、念のためもう一社くらい話を聞いてみようと訪ねた工務店で「住宅の性能」について説明を受け、家にも性能の違いがあることに気付いたといいます。それからご主人が家の性能について勉強し、あらためて高断熱・高気密の住宅を探して、最終的に決めたのがアシストホームでした。
「機能性をうたっている工務店はいくつもあったのですが、アシストさんはデザインもかっこいいのが魅力的でした」とKさん。
希望の場所に宅地も見つかったことから、アシストホームでの家づくりを決めました。
「アシストさんで建てた住宅の見学会に参加して、何軒か見せてもらったのですが、それぞれ設計もテイストも違うんです。こちらの要望に柔軟に対応してれるところがいいと感じました」
アシストホームが用意した「家づくり夢ノート」に2人の希望を書き、好きなテイストのインテリアを雑誌から切り抜いて貼付。その後、アシストホームから提案されたのが1階をリビング・ダイニング・キッチンで広く使い、浴室とUTを2階に設けたプランでした。
リビングを広く使うため、洗面台や浴室を2階に設置
1階のLDKは、25帖を越える広々したスペース。中心にはオープンタイプのキッチン。キッチンの周囲をぐるりと一周できる回遊型の動線になっています。
キッチンの背面は三連引き戸になった大型収納。扉を閉めると家電や調理器具もすべてすっきり隠すことができます。
「片付けが得意じゃないので、お客さんが来たときは扉を閉めて全部隠せるようにしたかった」と奥さま。ダイニングの角にはパントリーと、座って作業ができるカウンターも取り付けてもらいました。
ご主人が希望した書斎スペースは、テレビを壁掛けする間仕切りの裏に確保。パソコン用のデスクと書棚も造作しました。
「書斎はウォーク・イン・クローゼットの奥などに設ける人もいますが、一人で閉じこもってしまうような空間ではなく、家族の気配を感じながら仕事ができるようにしたかった」そう。
洗面台とUT、浴室、寝室、子ども部屋は2階です。
セミオーダータイプの洗面カウンターは、忙しい朝も二人並んで使える余裕のサイズ。メラミンカウンターと継ぎ目のない一体型のボウルは清掃性と耐久性に優れ、3面鏡のミラーキャビネットで収納力もしっかり確保しています。
2階で洗濯したものを干し、そのままウォーク・イン・クローゼットに収納できるので、衣類を持って階段を昇り降りする必要がありません。リビングは常にすっきり保って暮らせます。
洗面台は2階なので、1階の玄関横にミニ手洗いを設けました。トイレ使用時の手洗いはもちろん、帰宅時にはここで手洗い・うがいができて便利です。
床材とキッチン天井の羽目板をダークブラウンの無垢材で統一。階段はスケルトンタイプにして、モダンなテイストにまとめました。
鮮やかなカラーのソファとダイニングのチェアは澪工房でオーダーしたもの。朱色のファブリックがモダンテイストの空間に映え、シックなインテリアのアクセントになっています。
リビングの中央の大黒柱は、もう1本柱を立てて、飾り棚やマガジンラックを造作。ただの柱としてではなく、空間のアクセントとなり実用性も備えた場所となりました。
「ダイニングテーブルや書棚、テレビ台や書斎のデスクなど造作してもらったものが多いので、大きな家具を買う必要がなく、全体に統一感を出せたのもよかった」と奥さま。子どもの細々したおもちゃを片付けられる収納棚も用意されていて、確かに使い勝手がよさそうです。
高断熱・高気密だから、暖房も冷房もエアコンだけで充分
新居の建築中に奥さまの妊娠が判明し、新居完成後まもなく二人目のお子様が誕生されたますますにぎやかになったKさんファミリー。
「私は通勤時間が半分以下になったので、朝も夜も余裕ができて、子どもと遊ぶ時間が増えました」とご主人。奥さまも「キッチンが広くなったおかげで料理が楽しい」と、新居に満足されているご様子です。
最後に、ご夫婦が重視した「機能性」について、どのようなときに実感するのか尋ねてみました。
「この家、暖房はエアコンだけなんです。1階と2階にそれぞれ1台設置したんですが、冬は1階の暖房を、夏は2階の冷房を少しつけるだけで家中が快適な室温になります。真夏日なんかは普通、冷房を切るとすぐ暑くなりますよね。でも、ここは少し運転して冷房を切っても涼しいまま。これも気密性が高いからだと思います」
記者の目
今回、お話を聞かせてくださったKさんご夫婦は、よそのハウスメーカー2社で具体的な検討を重ね、住宅に関するさまざまな知識を得た上で、最終的にアシストホームにたどりつきました。
そうした経験から「ハウスメーカーは、いろいろ見てから決めた方がいい」と話します。
安さに飛びついたり、機能性だけにこだわったりすると、のちのち後悔することになるかもしれません。時間をかけてじっくり検討したからこそ実現した、理想の住まい。笑顔いっぱいのご家族の暮らしは、お子さん達の成長とともにますますにぎやかな毎日が繰り広げられることでしょう。
2021年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。