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プラスワイドがoutdoor garage brand shop “AGORA”をオープン


鉄製の無骨な焚火台に、シェラカップが手によく馴染むレザーカバー。モダン系、インダストリアル系の住宅に似合うドライフラワーに野性味あふれる塊根植物(コーデックス)――

全国各地のガレージブランドや、自社オリジナルのアウトドア、インテリアグッズが揃うセレクトショップ“AGORA”が2023年5月に帯広市西1条南17丁目19番地に誕生しました。




店名の”AGORA(アゴラ)“は古代ギリシア語で「広場」という意味です。

モノづくりへの熱意が凝縮したガレージブランドアイテムが集結



元はクリーニング店の工場だったという建物は清水社長自らのデザインでリフォーム。インテリアにも品揃えにも好みやこだわりを詰め込みました。

「小さい頃から釣りが好きで、大人になって再開してからもう15年くらいかな。積丹でブリやヒラメ、ホッケ、サクラマスやイカを釣ったり、年に一度は津軽海峡でマグロを釣ったり。ここにあるのは、自分が野営場で気分良く過ごすために持っていきたいと思うものばかりです」



店内を見回しても、キャンプ場でよく見かける大手アウトドア用品メーカーの商品はほとんどありません。代わりに並ぶのが全国の「ガレージブランド」のアイテムです。

「ガレージブランドというのは、大規模に製造するんじゃなく自分のガレージで『こんなの欲しいな』と造り始めたような小さなブランド。使い手目線で造られたオリジナリティあるアイテムが多いのが特徴です」



こうしたガレージブランドのアイテムは、それぞれのショップ以外で扱っていることはほとんどないのだとか。

「取り扱わせてもらうために京都や大阪、福岡、東京など様々な場所へ行って直接話をしてきました。北海道ではここでしか取り扱っていないというアイテムも多いです」

自ら全国を飛び回って契約したブランドやアイテムについて語る清水社長の姿には、扱うものは異なれど同じ「造り手」「職人」としての共感と敬意が感じられます。



人気ガレージブランド集団「M16」のメンバーでもあるSomAbito(京都)の個性的な焚き火アイテム。
ナラの持ち手で造られたトングやミートフォークはアウトドアだけでなくインドアでも活躍しそうです。



北海道初上陸、韓国のブランドON-U LIFEのサイドテーブル。一部にフラットバーナーが入るようになっています。「店頭で手に取るとサイズ感や軽さも実感できると思います」



棚にはソースなどの調味料類も。おすすめはNATURAL MOUNTAIN MONKEYS(東京)の「TUBU」。
「普通のマスタードとは違って、粒だけなんです。肉でも魚でも合うし、そのまま酒のつまみにしても良いですよ。粒胡椒の方は刺し身や和え物と合わせるのもおすすめです」

「思いや技術の詰まった物を持つ喜びを感じてほしい」



元々は大工で、大工仲間と連携して多い年には年間40棟も家を建ててきたという清水社長。「お客様の要望にもっと応えたい」という思いでプラスワイドを創業してからは大工の技を活かして建主の要望を実現する家を建ててきました。

「住宅とアウトドアというと全く関係ないもののように思えるかもしれませんが、共通する部分は多いと思っています。ここで扱っているのは大量生産ではない、職人が思いを込め技術を駆使して造りあげた製品。注文住宅にもつながるものを感じていますし、そういうものを持つ喜びを感じてほしいという思いは家づくりと変わりません」



「アウトドアでも、住宅と同じように快適な性能や好みのデザインにこだわりたいという人は多いと思うんですよ。自分にぴったりのスタイルを求めている人、ありきたりなものじゃ満足できない人の気持ちに応えられる店にしていきたいんです」



家造りの技術を応用したAGORAブランドの製品開発もすすめています。持ち運びしやすいカッティングボードは現在開発中のもの。



30回もの試作を繰り返して完成したというTRIPATH PRODUCTS(石狩市)の焚き火台は、炎の形の美しさに着目し、縦に薪をくべるよう設計されています。



アメリカで人気の高いsolo stove。二次燃焼するため煙が出づらく、快適に料理や焚き火が楽しめる優れものです。




そこここに飾られているドライフラワーのスワッグはスタッフの手によるもの。メキシコ、マダガスカルなどの塊根植物や育成用ライトも取り扱っています。



「アウトドア寄りの住宅、インテリア寄りのアウトドア体験、色々あると思うんです。リビングで使うような木のチェアをキャンプに持っていくという人もいますし、逆にここにあるようなアイテムを日常に取り入れても楽しめる。店内を歩きながらそれぞれの楽しみ方を見つけてもらえれば嬉しいですね」




広場、という店名の通りこの店を「人の集う場所に」という思いがあるという清水社長。2階にはプラスワイドの事務所を移設し、本業の技術を活かしたDIYのワークショップなども開く予定です。
「椅子を造ったり、ドライフラワー作りなどもできたらと思っています。気軽に立ち寄ってもらえたら」

プラスワイドの家に興味がある、という人がふらりと立ち寄るのももちろんOK。こだわりのブランドやキャンプギアとの出会いが、新しいキャンプの楽しみ方を教えてくれるかもしれません。



AGORA
帯広市西1条南17丁目19番地
10:00〜18:30
毎週水曜日定休日

Instagram 
https://www.instagram.com/agora.official.1/ 

写真 Commercial Photo / Movie  SWITCH


2023年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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