Story 取材記事

開放感抜群!6.5m吹き抜けの家/中札内村K邸 プラスワイド


帯広から車で約30分。今回伺ったのは、美しい山並みと畑が見渡せる中札内村で農業を営むご家族のお宅です。東京ドームおよそ10個分はあるという畑の中に建っているのは、やはりスケールの大きな開放感あふれるお家。「何より広々とした家に住みたい!」と希望したというお宅にお邪魔しました。

畑を見渡せる農家住宅仕様のマイホーム



この家で暮らしているのは農家の3代目である30代のご夫妻と1歳のお子さん。家のほぼすべての窓からご自身の畑が見渡せる立地です。

施工したのは帯広を拠点として2×6工法の高性能住宅を手掛ける株式会社プラスワイド(PLUS WIDE)。こちらのK邸は長くフリーの大工(一人親方)として十勝の家づくりに関わり、現場の経験も豊富な清水社長が打ち合わせ、プランニング、現場管理まで担当しました。



モダンな意匠にしたいという希望のあった外観。畑に囲まれているため、土埃の汚れが気にならない色味を選びました。ポーチと玄関が二つある農家住宅仕様のお家です。



こちらは表玄関。玄関土間とホールを合わせると6.5帖ほどあり、ゆったりとした印象です。

農作業着や長靴のまま入れる裏玄関には、専用の洗濯機と汚れ物を洗えるシンクを設置、帰宅後はすぐに脱衣・手洗いができるようにしました。家の中を清潔に保てるのはもちろん、玄関でON/OFFを切り替えてリラックスできるという効果もあるようです。

天井は6.5m! 開放感溢れるリビング



何よりも広さにこだわったというK邸、リビングルームは吹き抜けの大空間に。上部の窓から見える空と陽光に、心まで解放されるような心地を覚えます。

天井の最も高い部分はなんと6.5m! 屋外にも似た開放感です。



4匹の猫のために、爪の届く部分の壁は引っかかれても補修しやすい塗り壁になっています。



「プラスワイドの見学会で見て素敵だったので」と選んだアイアンの階段。



眺めの良いキャットタワーとして猫たちの憩いの場になっています。



「キッチン・ダイニングはリビングルームから少し離したかった」と奥様。「オープンキッチンの良さも分かりますが、リビングは調理中の匂いや音、キッチンの片付き具合に関わりなくリラックスできる場所にしたかったんです」。少し奥まった場所にキッチンを配置したことで、落ち着いたリビングルームを実現させました。

面積以上の広さを感じさせる造りの秘密



2階に上がると、そこからも遠く広がる風景を見渡すことができます。恵まれた立地を最大限に活かし、室内空間の広さだけでなく視覚による広さも感じられる造りです。



照明器具は空間の感じられ方を左右する重要なアイテム。高い天井に映える照明器具は、奥様がインターネットで選びました。



「こんなガラスを入れたい、ニッチをつけたいといった細かな要望にも、すべて応えてくれました」と奥様。



雰囲気ある梁が印象的な2階ホール。限られた面積でも圧迫感がないよう、2階も天井を高く、採光のための窓を設けました。



ムーミンの壁紙に花をモチーフにした照明がロマンティックな雰囲気の子ども部屋。小さな窓がまるで壁にかかる一枚の絵画のように部屋を彩ります。クローゼットには扉をつけず、ロールカーテンで仕切りました。



ご主人の書斎。3帖に満たない小ぢんまりとした空間ですが不思議と落ち着きます。



こちらは寝室。天井と壁の配色が落ち着きを感じさせます。



ベッドの上で丸まってくつろぐ猫たち。「猫が暮らしやすい家にしたい」という要望は家づくりの当初からあったそうです。



ウォークインクローゼットは扉付き。収納も各部屋に設けられているため、どの部屋もすっきりと広く感じられるようになっていました。

「家族のために」を追求した間取りで暮らしやすく



さて、こちらのK邸、間取りは農家さん向けの住居を研究して決めたのだそう。キッチン・洗濯スペース・洗面脱衣室・風呂場と水回りは一直線になっており、農作業着用洗濯機やシンクのある裏玄関へもスムーズに移動できる造りです。



右に見えるのはウォークインのファミリークローゼット。脱衣所にも玄関にも近い場所に設置したことで、お風呂から出た後にTシャツを着たり、お出かけ前にコートを羽織ったりと便利に使えています。



水回りの一部には猫コーナーも。換気扇を設置していてトイレの臭いも全く気になりませんでした。

建具職人の作るこだわりの造作で家全体を統一



さて、注文住宅では大工が簡単な棚や家具を作るケースも多いものですが、プラスワイドではこうした造作物は大工ではなく家具を作れる建具職人が制作しています。

たとえばキッチンにある大きな食器棚。サイズや高さはもちろん、ガラスや取っ手なども希望に合わせたチョイスが可能です。K様は「中の食器が見えすぎないように」と淡いブラウンのガラスを選びました。引き出しも軽い力でスッと開き、家具工房のオーダーメイド家具のような美しい仕上がり。これでキッチンメーカーの既製品を入れるよりお金がかかっていないというのですから驚きです。



ダイニングのカウンターもキッチンと揃えて造作しました。お子さんが勉強する姿をキッチンから見守ることができます。



こちらの洗面台もキッチンと同じウォルナットの板で作られています。軽い洗い物もできる深めのシンクに、のびる水栓を組み合わせて使い勝手を良くしました。



建具職人は大工とは使用する道具も異なり、より緻密で完成度の高い造作が可能なのだそう。「やっぱり思い通りの仕上がりになるのは嬉しいですよね」と奥様の満足度も高いようです。



テーマ性を感じる内装が素敵なお手洗い。造作の手洗いカウンターも壁やタイルに合わせてやわらかくスモーキーなカラーに塗装し、唯一無二の空間に仕上がりました。

「決め手は自由度の高さ」融通のきく間取りと高品質の造作で思い通りの仕上がりに



ご主人がお子さんをあやす中、奥様と清水社長に家づくりや住み心地についてのお話を伺いました。


天井が高く、のびやかな気分で過ごせるリビングルーム。屋内にいる時間の長い北国の冬もストレスなく過ごせそうです。


Q. 住宅会社選びはどのように進めましたか?

A. 当時住んでいた公営住宅の契約を更新するタイミングで住宅会社探しを始めました。完成住宅を見学できるバスツアーに参加したり、帯広の住宅展示場を見に行ったり。大手の会社なども色々と見学しましたね。会社選びには一年くらいかけました。


2階のトイレも1階と揃えた照明・壁紙を使用しました。


Q. 多くの住宅会社がある中でプラスワイドを選んだ決め手は?

A.  プラスワイドの家は入った瞬間に開放感を感じて。室内を広々見せる空間の使い方が何より気に入りました。実は別の会社で話を進めていたのですが、どうしても気に入る間取りやデザインにならなくて…。プラスワイドはそういった部分で融通がきき、自由度が高かったのが良かった。造作のクオリティも素晴らしくて、思い通りの仕上がりにしてもらえると期待がふくらみました。

Q. 打ち合わせやその後の会社の印象はどうでしたか?

A. 清水社長は私達が迷った時にも親身になって相談に乗ってくれました。「こういうのお好きじゃないですか?」と提案してくれたりもして頼もしかったですね。大工さんとしての経験も長いので現場のことがよく分かっていて、話がとてもスムーズ。年齢も近いのでお話もしやすく、私達の意図をうまく汲み取ってくれました。担当の大工さんも丁寧で、お願いしたことを細かく実現してくれました。



Q. 住み心地について教えてください。

A. 住み心地はとてもいいです。とにかく広々としていて気持ちがいい。気密が高いというのも安心感がありますね。こんなに広く天井も高い家ですが、冬でもストーブ一台で温かいですよ。「こうすればよかった」という点がないくらい、本当に満足しています。

記者の声

構造についてのこだわりはしっかりと持ちつつ、デザインや内装については工務店のこだわりを押し付けないという清水社長。専属の職人が造作を担当するスタイルも「お客様の使いやすいものを希望のデザインで、安価に提供したい」という思いから生まれたものだそうです。気さくな人柄の中に垣間見える建主の望みを叶えたいという強い思いが、K様ご夫妻の笑顔につながっているのを感じました。

写真 浪漫寫眞 ケルビン堂 箕浦 伸雄


2021年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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