今回は、しっかりとコスト意識を持ちながら、札幌・厚別地域に密着したリビングワークさんとプランを重ねて夢の新築を手に入れた、厚別区のSさま邸に伺ってきました。雪が降る真冬の時季もエアコン1台で暖かく、共働きのファミリーが動きやすい間取りや収納、さらにお気に入りのインテリアに囲まれた暮らしをご夫妻にお話しいただきました。
子どもが転園しなくて済む、希望エリアの土地をリビングワークの紹介で購入
Sさんご夫妻がまず優先したのは、二人の子どもが通う保育園に送迎可能なエリアであること。厚別区を中心に新築やリノベーションを行うリビングワークさんが、いまの土地を紹介してくれたそうです。ほかにも候補はありましたが、JR駅から歩いて約10分の閑静な住宅街の物件に即決。
その土地には中古の家があり、リノベーションの可能性をリビングワークが調べましたが、地盤や基礎にやや不安があったことから、新築することになりました。
インダストリアルのカッコよさとナチュラル感を持たせた、快適なLDK
Sさん邸のリビングルームです。ナラ材の無垢フローリングに、レンガのアクセントウォール、吹き抜け部分には大開口の窓が4枚。日差しや視界の広がりを邪魔しない、アイアンの手すりをつけたオープン階段なども、Sさんご夫妻が希望しました。アクセントウォールの上に設けた間接照明は、夜になればレンガをあたたかく照らし出して室内をムーディーに。リビングとダイニングの間には、子どもも見やすくおしゃれな壁付けのサイドクロックも付けました。 スポットライトやアイアンの階段など、Sさんが思い描いたインダストリアルのイメージに合わせるため、ナラ材の無垢フローリングは、少し白っぽいアンティークな塗装を施したタイプ。「肌触りのいい無垢床を使うかどうか、迷ったんですけれど」と奥さま。「いろいろな住宅会社を回りながら、『無垢床にしたら10年後にはどうなるか』と質問したんです。そうしたら、『良い味わいが出る』といったメリットをたくさん聞いたので、うちでも使おうと決めました」。階段のアイアン部分も、ブラックではなく「我が家らしさを出したい」とダークグリーンを使いました。 キッチンスペースに映えるサブウェイタイルの壁や、パントリーへ続くアール型の出入り口も、ご夫妻がリクエストしたもの。写真では見えませんが、左側には4歳と2歳の子どもたちがもう少し大きくなったときのために、ママが近くで見られる勉強用の造作カウンターも設けました。キッチンからは、外への出入り口もあります。「裏庭でバーベキューをするとき、食材が運びやすいように付けました」と奥さま。 ホワイトの壁に映えるのは、インダストリアルなトグルスイッチ。これは、Sさんが見つけたものです。 2階のプライベートスペースは、シンプルで柔らかな雰囲気にしました。ウォークインクローゼット付きの寝室や、収納がたっぷり付いた子どもたちの個室もあります。ドアはアンティーク調で、きょうだいで違う色使いに。パネルヒーターも設置していますが、実際には使っていません。Sさま邸の暖房は階下のエアコン1台だけ。部屋のドアを開けておけば、2階まで十分暖かくなるのだそうです。
メリット、デメリットの両方を教えてくれるリビングワークに信頼感
マイホーム購入を決めてから、住宅ローンの審査を受けて予算の範囲を知り、いろいろな会社のモデルハウスや建売住宅を見て回ったというSさんご夫妻。家づくりに関しては、とてもしっかりとした考えをお持ちでした。「うちはふたりとも両親がきょうだいと同居しているので、家族が増えないから3LDKで十分。1階の部屋も不要とリビングワークさんに伝えました」(Sさん)。リビングワークさんを知ったきっかけは、当時公開していたリノベーションハウスを、運転中に偶然見かけたこと。Sさんが話します。「そのときに説明してくれたデザイナーの三好さんがとても親切で。いろいろと教えてくれるだけでなく、『こちらを選ぶと費用が少なく済みますが、後からお金がかかってきます』というような、メリットだけでなくデメリットの話もしてくれました」。
好感を持ったふたりは、その後もリビングワークさんで手掛けた家を5軒ほど見学。ちょうど新築したばかりという、三好さんの体験談も聞いたそうです。「三好さんは"我が家"について『ここは成功、ここは失敗でした』と、細かいところまで隠すことなく教えてくれました。おかげで、私たちの家づくりの参考にもしています」(奥さま)。
<グリーンがモチーフのSさま邸のトイレは、フクロウの壁紙で楽しく>
たくさんの会社の住宅を見学しながら、良いところや欲しいと思ったところをマイホームに取り入れようとも思っていたSさんご夫妻。しかし、最初のプラン見積では予算オーバーになってしまいました。そこで、設計図にあったスキップフロアや2階のトイレなどを省いてもらい、代わりに収納を多くすることを三好さんにリクエスト。打ち合わせを重ねながら、キッチンカウンターやトイレといった水回り、内装クロスなどのグレードも、三好さんに聞きながら比較をして、実用的にはさほど変わらないと判断した部分はリーズナブルなタイプに変更しました。設計図にあった2階の寝室から階下が見える小窓なども、なくしました。
そのぶん、例えば寝室のウォークインクローゼットはトイレをなくした分だけ面積を広げて布団類もしまえるようにする、さらに帰宅が遅いSさんが、着替え時に家族を起こさないで済むように、ホール側にもドアをつけるなど工夫をしています。
洗濯作業は1ヵ所に集約&使いたい場所に物をしまっておける時短動線
Sさんは仕事で毎日の帰りが夜遅く、奥さまも延長保育を利用しながら仕事を終えて、子どもたちを迎えに行くのがギリギリになることも。そんな慌ただしい日々のなかでも時短になるように、1階の間取りを工夫しました。
玄関横にシューズクローゼットを設け、家族の靴のほか上着や仕事着、来客用コートもしまえるように。玄関ホール奥のクローゼットは、スーツなど家族全員の外出着が収まります。その先のユーティリティーは、洗濯や物干しなど一連の作業がここで完結できるように。「どうしても欲しかったんです」という電動式物干しを設け、家族の部屋着や下着などをしまえる棚も設置。
また、キッチンに続くパントリーは棚を3台設けた豊富な収納力。
結果的に、日常使うところにモノが1階にある動線になり、「忘れた!と取りに行くことがないので本当にラクです」と奥さま。
「優先順位をつけて、ひとつの希望をプラスするたびに、ほかの何かを省くようにして費用を調整しました」と話すSさん。「そのために、リビングワークの三好さんにも、なるべくデメリットの出ない範囲でコストを抑える工夫をしてもらいました」。
3月の光熱費が2万円以下!エアコン1台で家じゅうが暖か
〈大きな窓に開放的な吹き抜け。スタイリッシュな黒のシーリングファンは、Sさんご夫妻が選んだもの〉
「建てる前に聞いてはいたけれど、衝撃的でしたね」とSさんが話すのが、家のリビングにあるエアコン1台で、2階を含むすべての部屋が暖かくなること。Sさま邸では補助暖房としてパネルヒーターを設置したところもありますが、実際には使っていないそうです。暖房をたった1台のエアコンで済ませることに不安はなかったかと尋ねると、関東出身のSさんは「ほかにもエアコン1台で住んでいるリビングワークさんの家があるので、大丈夫かなと思いました」。
一方で、道産子の奥さまが不安を解決するためにしたことは、自分のつてで、暮らしている人から生の声を聞くことでした。「仕事でおつきあいのある方が、エアコン1台の大きな家に暮らしていました。だから、たくさん質問をしたんです。そこで、やっと『エアコン一つでもいける』と納得できました」
さらに、Sさんファミリーが2月下旬に新居に引っ越してから驚いたのが、光熱費の安さです。まだ雪が降る2月下旬から3月にかけての1ヵ月間で、暖房・給湯・調理・その他を含む電気代が、なんと2万円を切ったとか。
「うちは、平日の日中に誰もいないことも安く上がる理由だと思いますが、これには驚きでした。家を建てる前からリビングワークさんが冬の電気代は2万円前後と言っていましたが、本当なんだな、と」(Sさん)。ちなみに、この家のUA値(外皮平均熱貫流率)は0.32W/m2Kと札幌版次世代住宅基準のベーシックレベルを軽くクリア、C値(気密性能)は0.4cm2/m2と、最高等級であるトップランナーレベルに相当します。
以前に住んでいた賃貸の一軒家は築40年で寒かったそうですが、いまは全室が暖かく、大きな窓からは明るい日差しが差し込みます。お客さんを招くのが好きで、「保育園を通じたファミリーのお友だちがいて、多いときは10人ぐらい遊びに来ますね。子どもたちも楽しんでいます」と話すSさんファミリー。
「正直に言えば、もうひとつ候補の住宅会社もありましたけれど、リビングワークさんに信頼が置けたこと、それがいちばんだと思いました」。厳しい目でリビングワークさんを選んだおふたりの選択に、間違いはなかったようです。
記者の目
暮らしやすい動線を考えた間取りや収納、そして我が家らしいインテリアを追求しながら、コストや重要性を徹底的に検討して取捨選択されるSさんご夫妻の賢さには見習うところばかり。そんなおふたりの希望を最大限にかなえようとするプランづくりの良き伴走者、リビングワークさんの努力も、エアコン1台で済む高断熱・高気密の確かな施工も含めて信頼感が持てると感じました。
2018年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。