今シーズン、道内では大雪がひどいところ、寒さがひどいところ、両方ともひどいところ、いろいろありますが、札幌では比較的寒さに悩まされているところが多いようです。とにかく「寒い」ので、事務所にいても足元から寒気が忍び寄ってくる感じがします。
今年1月の札幌気象台のデータ。ちなみに真冬日が23日もあり、これも寒さを感じる原因に
2010年2月の札幌気象台データ。2年前の今日から5日間連続で-10度以下だったとは・・・
朝起きて、家を出た頃が最低気温の時間帯というのもなかなかツライものがあります
来月中旬ぐらいまでは、こんな光景が続きそうですね
読売新聞によると、今年1月の札幌の平均気温は平年よりも1度低いそうです。
中長期予報でも2月末までは平年よりも寒い日が続くようです。
過去の気象台データを見る
1度低いぐらいと言われてもあまり実感がわかないので、過去の気象台データを詳しく調べてみました。
札幌市中央区の気象台観測データによると、今年冬の最低気温の2月2日までの推移は、-9度を下回った日が18日、そのうち-10度以下の日が7日もあります。
ちなみに、昨シーズンは全体でも-9度を下回った日は7日、そのうち-10度以下の日は1日しかありませんでした。
2010年はというと、-9度を下回った日が9日、そのうち-10度を下回った日が7日ありました。このときは、2月2日から6日まで5日間連続で-10度を下回り、2月3日の最高気温は-9.5度と特別に寒い日でした。しかし、その後は2月中旬に2度-10度を下回ったほかは、2月末に最高気温が10度ぐらいまで上がるなど、実感としては「普通の冬」という印象が強いと思います。
2009年になると-10度は一度も記録していません。
今シーズンは2月が始まったばかりの段階で-10度以下が7度もあるところに「今年は寒いね」の実感となって現れていると思います。しかも今年-10度以下の最低気温を記録した時刻を見ると、朝の7~8時など通勤・通学時間帯にかかっています。
過去のデータをわかりやすく比較してみる
ここで、違う角度からも調べてみます。
北海道医療大学和田研究室では、西暦2000年以降の月別平均気象データをまとめて公開しています。
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~wadakg/weeksap.html
これを見ると、札幌の冬がどんなものか、イメージが掴めてくると思います。
月平均気温や真冬日の日数、最低気温が-5度以下の日数などで比較すると、今年の冬は2001年以来11年ぶりの寒さと言っていいようです。
数字だらけで無味乾燥に思える気象台発表のデータですが、1ヵ月単位、1シーズン単位で過去と比較するといろんなことが見えてきておもしろいですね。
ちなみに、札幌市内でも気象台が観測している中央区の街中と、周囲の区では寒さも違います。たとえば新札幌あたりだと中央区よりも低いことが多く、-15度なんてこともあるようです。
さらにお隣の江別市は、最低気温が-20度を下回った日が今シーズンは9日もあります。北海道の冬は調べていくと、奥が深いのです。
参考
札幌の日々の気象データ
http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/map12.html (この地図上から「札幌」をクリック)
札幌の過去の気象データ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=14&prec_ch=%90%CE%8E%EB%92n%95%FB&block_no=47412&block_ch=%8ED%96y&year=2012&month=02&day=&view=p1 (2012年2月分)
2012年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。