Column いえズーム コラム

暮らし広がるパントリー活用術 整理収納コラム3

「食品をしまう場所」。パントリーは、そんなイメージが強いかもしれませんが、使い方次第で暮らしを快適に、そしてフレキシブルにしてくれます。
iezoomで紹介している事例をみると、食品のストックだけでなく、調理器具の収納やリビング収納も兼ねる大容量な収納スペース、急な来客時にあれこれしまっておく一時保管場所としても活用されています。

今回は“食品庫”の枠にとらわれない、パントリーの活用アイデアをご紹介しましょう。



「家電置き場」を作って生活感を隠す



キッチンに電子レンジや炊飯器などの家電製品が並ぶと、ごちゃっとして生活感が出てしまいがち。そんなとき、パントリー内にコンセントを設けて電子レンジなどの家電製品を置く専用スペースを作れば、キッチン回りがスッキリし、生活感を隠すことができます。

自分時間を大切にしたいなら「ワークスペース」に

家づくりの時に、子ども部屋やご主人の書斎はあるのに、奥様のスペースはないことも多いのでは?!そこでパントリーの一角にカウンターを設け、奥様だけの『こもり空間』を作ってみてはいかがでしょうか。
家族の気配を感じながら、日常生活の予定・課題等を管理・確認する手帳タイムや PC作業などに集中できるワークスペースにもなりますし、忙しい毎日の中でちょっと落ち着ける“ 私の居場所” にもなりそう。

もしもの時に役立つ「防災ストック庫」として

日用品や食品を「使いながら備える」ローリングストックは、パントリーと相性抜群。定位置が決まることで管理しやすくなり、使い忘れや賞味期限切れを防ぐのにも効果的です。いざという時の備えが“ 見える化” されていると、安心感がぐっと増しますよ。

季節用品や行事グッズの収納にも

誕生会やクリスマスのアイテム、BBQグッズなど、季節ごとに登場するアイテムは収納場所に困りがち。でもパントリー内に“行事コーナー”を設ければ、探す手間も減ってイベントの準備がスムーズに。年に数回のイベントを、もっとラクに楽しめるようになります。

ポイントは「何をしまうか」より「どう暮らしたいか」

パントリーは単なるストック置き場ではなく、キッチンの近くという利点を活かし、暮らしやすさを高めるスペースとして活用できます。
「これがあって助かった」「ここに置いたら片付けがラクになった」。そんな“ 小さな快適” の積み重ねができる場所として、使い方を固定せず、それぞれの暮らしに合った使い方を見つけていきたいですね。

このコラムを書いた人



のんちさん:整理収納アドバイザー1級

2014年に資格取得後、4度の引越しを経て2021年から活動開始。訪問・オンラインでの片付けレッスンを行いつつ、手仕事のコミュニティも主宰。片付けなどに関する100軒以上のお悩みに触れ、サポート実績は300時間以上にのぼる。インスタアカウントでも楽しくためになる発信を続けている。

のんち|片付け×家事シェアの専門家  https://www.instagram.com/nonchi._.kurashi/?locale=ja_JP



※この記事は北海道住宅新聞 2025年8月5日号に掲載されたコラムです


2025年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

探したい地域はどちらですか?