Column いえズーム コラム

札幌・竹内建設  築40年の家をリノベーション

リノベーション前(右)とリノベーション後(左)の外観

リノベーション前(右)とリノベーション後(左)の外観


※この記事は北海道住宅新聞2021年1月25日4面の記事を転載しています。北海道住宅新聞はこちら

竹内建設㈱(札幌市、竹内哲也社長)では、昨年12月に札幌市豊平区西岡でリノベーション物件の完成見学会を開催。「家事動線」と「子育て」を重視したオーナーの要望を叶えるリノベーションを実現した。

築40年の中古物件で、スーパーやホームセンターに近い好立地を気に入ったオーナーがリノベーションを前提に購入し、同社に施工を依頼した。オーナーはもともと新築住宅を建てる考えだったが、注文住宅並みの設計プランの自由度がありながら、工事費用を長期優良住宅化リフォームの補助金なども利用することで新築よりも1~2割ほど安く抑えられることから、中古物件のリノベーションに切り替えたという。

延床面積は35.77坪で、家事の負担を軽減できるプランが大きな特徴。1階キッチンのそばにパントリーや家事などを進められる作業カウンターを配置。さらに、ユーティリティからファミリークローゼットに直接セクセスでき、洗った衣類をすぐに片付けられる家事動線となっている。

また、リビングの一角にスタディスペースとしてカウンターテーブルを設けたほか、子どもが大きくなったときのことを考慮して洗面所と脱衣スペースを分けるなど、子育て環境への気配りが表れた空間設計もポイントだ。


快適な家事動線が魅力。左手奥に家事カウンターがあり、その向かいがパントリー。一番奥はファミリークローゼット

快適な家事動線が魅力。左手奥に家事カウンターがあり、その向かいがパントリー。一番奥はファミリークローゼット


設計者同席のヒアリングで要望を最大限取り込む

竹内建設のリノベーションの強みについて、竹内建設リノベーション事業部営業課係長の祢木(ねぎ)敏保氏は、「間取りの自由度」を挙げる。お客様からの間取りに関する要望聞き取り時、設計建築士が必ず同席し、お客様の要望を最大限取り込んだ設計プランを立てるよう尽力しているという。

今回も注文住宅と同様の設計自由度で、1階にあった個室をなくしてリビングを広くしたり、2階を増築して部屋を増やしたり、ホールやウォークインクローゼットを設けるなどした。さらに、ユーザーは20代~70代まで幅広いが、それぞれの生活を想像し、どんな設備やスペース、機能があれば快適に暮らせるかを考えて提案することも大切にしているという。

住宅性能については、竹内建設にリノベーションを依頼するユーザーは間取りやデザイン性を重視する人が多く、性能に関する要望はあまりないというが、「標準として、UA値0.4W、C値0.5㎠(/㎡)程度の新築とそん色ない性能を確保するよう、事業部としてこだわっている」と祢木氏は話す。


リビングにスタディースペースとなるカウンターを用意。すぐそばの棚に教科書や学校の書類などを収納できる

リビングにスタディースペースとなるカウンターを用意。すぐそばの棚に教科書や学校の書類などを収納できる

2021年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。